表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/38

29

◎ミリオン社長Tの高校時代の同級生です。

Tは、かの悪名高きオネスティのディストリビューターでした。高い値段で品質の良くないものを売りつけられた友人・知人の被害を多く耳にしますし、「儲かる」という調子のいい言葉に乗せられて手を出した私も、身から出た錆ではありますが被害者の一人です。なかには膨大な借金を背負い一家心中を図った家族もおられるようです。Tは詐欺まがいのマルチ商法で稼いだ金でミリオンの前身である自動車の改造・部品販売を行なっていた会社に増資を持ちかけ、乗っ取り、いまに至ります。

ミリオンで働いておられた方を悪く言うつもりはありません。あくまでTの人間像を語っているだけです。

Posted by Tの同級生 at20○×年03月07日00:08


コメントありがとうございます。凄い意見が出てきました。ただ、この記事はあくまでもミリオンVS中央郵政の問題について意見を交換することを主眼に置いております。信憑性に乏しい中傷は削除させていただく場合がございます。

Posted by 管理人 at20○×年03月07日00:16


◎信憑性に乏しい? 平成△年九月二十二日の井之口新聞を読んでみろよ。

Posted by Tの同級生 at20○×年03月07日01:33


Tの同級生様。言葉が足りず失礼いたしました。かなり前の記事になるようです。探し出して一度目を通してから再度コメントさせていただきます。

Posted by 管理人 at20○×年03月07日02:40


◎事件の表層のみに目を奪われないようにしましょう。ミリオンが中央郵政と契約をしたことを面白くなく思っていた人間及び企業は多岐にわたり、保守的な自動車工業会メンバーなどはその最たるものかと思われます。解雇されたミリオンの技術者を雇い入れて一躍名を上げたO社、そしてO社の研究室がある鵜飼県のW社はサンライズ自動車の車体製造を受け持つI車体と深く関わりがあります。ミリオンのメインバンクだったI銀行もグルだったと言われてます。中央郵政の契約解除通達から口座凍結まで、たったの一時間弱。手際が良過ぎると思いませんか? 私はミリオン潰しが仕組まれたものであると思っております。

Posted by O社社員 at20○×年03月08日21:26


コメントありがとうございます。O社社員の方が本物でしたら内部告発になる訳ですね。ニュースソースを明かしていただけませんか?

Posted by 管理人 at20○×年03月08日22:08


◎ミリオンの前身、ミリオンスポーツはご存知でしょうか? 私の住む鶴舞県にはTの実家が営むショップがあります。そこでTを見かけたという情報が地元民では多く聞かれいます。一時はモーターショーにも出展したりしてテレビのインタビューも受けていた彼ですから、こんな田舎町では有名人扱いなんですよ(笑)

Posted by 私は三田 at20○×年03月09日20:10


「なんか……気持ち悪い」

「これが情報化社会の現状だよ。僕たちみたいに覗き見なんかしなくたって、この程度ならネットに書かれている。これなら姿をくらましている高嶋にも読めたろうな」

「えっ、高嶋は逃げちゃったの?」

「例え会社更生法が適用されても個人の負債が消える訳じゃないからね。苦労して乗っ取った企業が倒産に追い込まれるのを、指を咥えて見ている経営者なんかいないだろう? 高嶋は、奇しくも竹下さん夫妻と同じ轍を踏んだ」

「そっか……。でも、ネットの記事なんか投稿の殆どが匿名だったりハンドルネームだったりでしょう? いい大人があれを真に受けたりするかなあ」

「うん。だから堀田には裏をとる必要があった」

「ちょ、ちょっと待ってよ。なんで高嶋でなく堀田なのよ」コウは睨むような眼で僕を見る。そして言った。「タクちゃんには、もう誰が全部わかってるんでしょう? 勿体ぶらずに教えなさいよ」

「勿体ぶってる訳じゃないさ。確かに僕は結末を知っている。弾き飛ばす対象だって迷いようがない。だけど何度繰り返し見ても、その判断が正しいかどうかがわからないんだ。、だからからこそ君にすべてを知ってもらった上で、忌憚ないところを聞かせて欲しいと思ってる。省略できる部分は省略する。もう少しだけ付き合ってくれないか」

「タクちゃんって仕事にのめり込んじゃうタイプなのね」

「そうかな」

「そうよ。気をつけないと人間関係で失敗するわよ」

「幸い、ここには君とディックさんしか来ないからね。続けるよ?」

 コウが頷くのを見て説明を再開する。

「要はこういうことだ。中堅どころの鉄工所に勤めるようになった堀田は、高嶋に近づくことなく殺害する手段を得た。だけどその高嶋は姿を消してしまっている。君ならどうする?」

「探す――でしょうね」

「どうやって?」

「うーん、どうしよう」

「堀田はこう考えた。高嶋が恨みを抱くだろう人間がふたりも死ねば警察が動き出してくれるのではないか、とね。だが、それには確たる根拠が必要になる」

 僕は、殺されたふたりが会見を終えた直後に場面を戻した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ