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出来損ないの異世界転移録  作者: アビトotiba
第1章 HELLO NEW WORLD!! (1stWORLD)
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1-1話 未知との出会い

運送屋に勤める主人公、ルヴェル・ハーマは運送中のひょんなことから世界を移動する能力を手に入れた。その能力を使ったところ、、、

ドサッ

「いってぇぇぇっ!!!!」

鈍い音と共に僕は地面に叩き落された。なんという仕打ち。

そして、周りを見渡してみると、さっきまでとの様子が変わっている。

なんなら馬もどこかに消えている。ん?馬?

「馬、消えてるぅ!?」

マズイ。荷物も足も消えた。これじゃ仕事ができないどころか帰ることすらできないじゃないか。

これじゃリーダーに怒られるどころかクビにされてしまう。

とりあえずこうなった原因でもある能力の説明でも見てみよう。


世界転移(ワールドワープ)

 今いる世界から別の世界に転移することができる。

 移動先はこの能力では指定することができない。

 転移できるのは本人と持っている能力のみ。

 転移先の世界のルールに反する事項があれば、自動で調節される。

 移転先の世界の言語は、翻訳できる。

 ただし、一度この能力を使うと、しばらく使えなくなる。

 もう一度使うためには、その世界で特定の行動をしなければならない。


なるほど、この説明を見る限りでは、僕はあそことは全く違う世界に来たようだ。ひとまず仕事の心配はする必要がなさそうなのでとりあえず安心なのだが、問題は帰れないということだ。この世界で何かしらの行動をしないといけないらしい。しかも、たとえ能力が使えるようになったとしても、移動先が指定できないので必ず帰れる保証もない。詰んでいる。さて、これからどうしたものか、、


とりあえず辺りの観察をしてみよう。辺りには砂や岩肌の剥き出た地面が広がっている。ここは荒野のようだ。そして僕のいるところは植物が整頓された道らしいものになっている。おそらくこれが街道なのだろう。しかし人の気配は全くない。動物のいる様子もない。なんなんだここは。

「ぉーい、、おーい、」

人の声が遠くからかすかに聞こえる。おそらく僕を呼んでいるのだろう。よくよく考えてみれば僕は道の真ん中にいる。おそらく邪魔なのだろう。端に寄ろう。

「おーい!!!」

退いたというのにまだ何か用があるのだろうか。僕は今後のことを考えるので必死なんだ。ほっといてくれ。あとここでやっと視認できた。いや、できたというか、見もしてなかっただけなのだが、、


そう思っていると、馬車は目の前で止まった。

「何やってるんだお前は!?こんなところで立ち止まっていたら、’’アイツ’’に襲われるぞ!?」

「お、襲われる!?」

「それにしても、お前見慣れない服装をしてるな、どこから来た?」

「いやぁ、少し道に迷っちゃってぇ、、あはは」

別の世界からの転移者、と言おうものならどうなるかわからない。ここは濁そう。あとアイツっていうのは何なんだ?賊か何かか?

「まぁ乗っていけや、町まで運んでやる」

「あざっす!」


何という幸運、乗せてもらえるとは。そうして、僕は馬車にゆられながら、さっきの’’アイツ’’について聞いてみた。

「アイツってのは、なんなんですか?」

「俺もわからないな。」

「え?それってどういう、、」

「見た者は必ず殺されているから、情報が入ってこないんだ。ただわかることは、遭遇すると死ぬってことだけだ。」

「ただ、手に入った情報もあるんだが、巨体で、動きが素早いっていうのと、砂嵐が出現の予兆ってことだけだった」

「そうなんですか、、」

この世界はこの世界で大きな問題があるらしい。怖いものだ。

「じゃあこちらからも質問させてもらおう。なぜあんな所にいた?」

「へ?あぁ、それはいろいろとあって、、」

「ふぅん、ま、詮索はしないでやるよ、言いたくないこともあるだろうしな」


そんな話をしながら移動すること数時間、、ついに町が見えてきた。町の規模を見るに、地方の中心的な都市なのだろう。監視塔の付いた立派な壁、黒煙を上げる建物や行き交う馬車が見える。ていうか黒煙が空に届く勢いで立ち上っているのだが、環境的には大丈夫なのだろうか。

「ほら、あれが俺の目的の都市、ルーチスだ。城下町とかに比べると見劣りしちまうけど、鉱山に近いおかげで金属類の精錬・加工で栄えてるわけだ。名前ぐらいは聞いたことあるだろ。」

「なるほど、精錬って、、あんな煙出しながらやるんですか?こう、能力で燃やしたり、、」

「あははっ!お前は面白いことを言うなぁ!そんなのは本の中の世界の話だ。そんなことできっこないだろう!」

「は、はぁ、、」

どうやらこの世界では能力という概念はないらしい、僕たちの世界では栄えなかった科学ってやつなのかもしれない。つまりあの黒煙は燃料が燃えてるってことなのだろう。近づくたびに空気がしにくくなってくる。


そして運転手が門番へ通行許可証?を出し、町に入っていく。

「ほら、ついたぞ。俺が送るのはここまでだ。お前さん、金は?」

「こ、これなら、、」

「なんだそりゃ、おもちゃか何かか?」

当たり前だが、通貨もこの世界では違うらしい。まじでこの先ここでどう生きればいいんだ。

話の展開スピードが遅いですね。すいません。だらだら書いているので長くなってしまいます。

次はルーチスでの探索回です。精錬所に、鍛冶屋、金属部品の工房から、バーや店まで…そんな話、、になると思います。来週までには更新します。

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