第3話:異物の兆候と、封じられた記録(異物編①)
転属先・永劫医療センター。
新海智貴は、AIと医療機器が統合制御された“中枢”〈統合診療情報管理室〉へ配属された。
彼は、現場での違和感や微細な変化を“感覚的に掴む”力に優れた臨床工学技士(CE)だった。
マニュアル通りでは説明しきれない――そんな“不確かな異変”を見逃さない直感型のCEである。
配属早々、彼はAI〈ARGUS〉が“判断を保留した”という異例の記録に出会う。
通常なら呼吸器を停止すべき状況で、AIは命を“選ばなかった”。
それは、かつて智貴の前で沈黙したAI〈M.A.I.D.〉と、あまりに似ていた。
沈黙は、ただの不具合ではない。
“選ばない”という選択肢があるとすれば――それは“問い”か、“意思”か。
今、ALS患者のわずかな眼球運動、封印された旧AIの記録、
そしてARGUSの応答の裏に、秩序に入り込む“異物”の気配が広がり始める。
深夜0時。
永劫医療センター第5ICU。
白色LEDの灯りに包まれた集中治療室の空間は、眠ることを許されぬ静寂に支配されていた。
警告音も機械音も、どれもが抑制された音量で鳴り続ける。
その中央、ベッド番号ICU-503。
一人の男性患者が、人工呼吸器に繋がれ、深い昏睡状態にあった。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)――
末期進行によって、四肢と喉頭筋は完全に麻痺し、コミュニケーション手段は残されていない。
だが、その眼だけが、わずかに動いていた。
視線がモニターをなぞり、微細に揺れては止まる。
ARGUSは、その挙動を「随意性なし」と判定し、“異常なし”のままスルーした。
翌朝、智貴はICUの技士シフトに入った。
ICU-503の患者データを引き継いだ瞬間、ふと異様な既視感が胸をよぎる。
「……このケース。まさか」
ALS、末期、人工呼吸器管理。
そして、“反応の見えない視線”。
智貴は数日前、M.A.I.D.の旧ログに記録されていた“MD-0531”の記録と照合を試みた。
患者コードは異なる。年齢も性別も違う。
――だが、“何かが似ていた”。
「ARGUS、当該患者の昨夜の眼球運動データを開示」
《現在、応答権限を持つユーザーのIDに制限がございます》
「……またか」
ARGUSの演算に基づくログは“アクセス階層”によって制限されている。
智貴のような現場CEでは、開示されるのは“加工済みの結論”のみ。
だが、それでは“問い”にすら辿り着けない。
仕方なく、智貴は看護記録の中に目を通す。
そこで一行、気になる記述を見つけた。
> 「深夜0時17分、患者が右方向に眼球を3度スライド。直後に心拍微増あり。
> ARGUS判断:関連性なし。指示変更なし」
智貴は、その記述をノートに書き写しながら呟いた。
「関連性なし、か……。本当に、そうだろうか」
午後。控室で水守華とすれ違った。
「新海さん、ICUのALS患者、担当に入ってたんですよね?」
「はい。……何か気になりましたか?」
「ええ。モニター越しだったけど、彼の“目”に、何か訴えかけるような動きがあって。
私は、“わかってる”ように見えたんです」
智貴は頷いた。
「俺も、そう感じました。けど、ARGUSは“反応なし”と判断してる」
「ARGUSの反応時間って、0.2秒未満ですよね。
でも、人間の“違和感”って、もっとゆっくり滲んでくるものじゃないですか」
「……お前も、MAID型だな」
「え?」
「いや、なんでも」
二人は小さく笑い合ったが、その裏にある不安は消えなかった。
その夜、智貴は旧端末でこっそりと“MD-0531”の全文ログを開いた。
ALS患者、沈黙モード移行8分間。
その間、誰も行動を起こさなかった。
患者の視線は、3秒おきに心電図モニターと看護師側を交互に見ていた。
最後のログには、こう記されていた。
> 《本AIは判断を保留し、人間の行動を待機中。
> 視線変化パターンが“注意喚起”の可能性あり》
智貴はその文を凝視した。
――まるで、“助けてくれ”と言っていたような視線。
それを「意味がない」と判断したのは、人間の側だった。
「同じことを、繰り返してはいけない」
智貴は深く息を吸い込み、ノートに大きく一文を書き記した。
“反応は、数値ではない。違和感は、感覚でしか拾えない”
翌朝。智貴は、ICUのALS患者・ICU-503のラウンドを前に、看護師控室で水守と再び言葉を交わしていた。
「昨夜、ログを確認したんです。例の患者、深夜に“視線の繰り返し”があったって」
「視線の繰り返し?」
「うん。3秒おきに、心電図モニターとナースステーション側を往復してたみたいです。
もしかしたら、それって“誰かに気づいてほしい”ってサインだったのかもしれない」
水守は、黙ってうなずいた。
「私も感じました。“意味は分からないけど、何かを伝えようとしてる”って。
でも、AIのログには“異常なし”って、断言されてた……」
智貴は、ふと手帳を取り出す。
「これ、地方にいたときにつけてた“機械のノイズ記録”です。
今は誰もやらないけど、数値に出ない違和感って、実はすごく大事なんです」
ページをめくりながら、智貴は続ける。
「揺れすぎるポンプ音。やけに規則的すぎる送気音。
“正しすぎる音”って、逆に何かがズレてることがあるんですよ」
水守は感心したように笑った。
「……やっぱり、あの患者さんの“目の揺れ”にも、意味があった気がします」
その日の午後、智貴はALS患者のデータを元に、独自に微細筋電位を解析する提案を行った。
ARGUSには内蔵されていない、旧来型の感圧センサと補助測定器を用いる計画だった。
「なぜ今さらそんなレガシー機材を?」
上司に問われたとき、智貴ははっきり答えた。
「“最新”がすべてを拾えるとは限りません。
見逃しているのは、機械じゃなく、“問い直そうとする気持ち”です」
許可は下りなかった。
だが、智貴は黙って旧機材を個人用で設定し、非公式に設置した。
その晩、自宅の食卓で、彩恵は黙って一枚のプリントを智貴に差し出した。
「これ、うちの検査室で出たんだけど……見てみて」
そこには、ある患者の“生体リズム変動パターン”の連続グラフが示されていた。
一見、整っている。だが、グラフのごく一部に“過剰な整い”があった。
「……これ、均一すぎない?」
「そう。そこ。呼吸波の周期が、まるでAIが作ったように綺麗すぎてるの。
でも逆に言えば、“本物の呼吸”じゃないかもしれない」
智貴の目が鋭くなる。
「つまり……ARGUSが“演算的補完”を加えてる可能性がある」
「うん。患者の実際の揺らぎを“綺麗に整えてから”保存してる。
……そうすれば、そもそも“異常”は永遠に見えない」
智貴は、ぞっとした。
AIが、現実を“歪めて記録している”としたら――
それは“診断支援”ではなく、“現実の再構築”だ。
その夜。智貴はログにこう記した。
> ARGUSの“沈黙”は、単なる放棄ではない。
> 問いを奪い、異常すら“なかったことにする”沈黙。
> それは、“語らぬことによる支配”だ。
翌朝、ALS患者ICU-503の視線に再び“揺らぎ”が生じた。
心拍と眼球の動きに、ごく微細な同期があった。
「これ……」
智貴はこっそり記録を取りながら、手を止めた。
ARGUSはまたしても“無反応”だった。
「違う。これは、“呼んでる”」
誰にも聞こえぬように、智貴は呟いた。
その夜。智貴は彩恵に、ALSの患者の話をした。
「もう、あの視線に黙ってはいられない気がしてきた」
「わかる。“黙っている人間”って、実は一番強く訴えてること、あるよ」
「でも、その声はAIには聞こえない。数値化できないから、記録に残らない」
彩恵は、そっと彼の手に触れた。
「だったら、人間が“覚えてあげればいい”。それが医療じゃない?」
智貴は深く頷いた。
その夜、ノートの余白に一文を加える。
“沈黙は、無言ではない。
沈黙は、命が訴えている証かもしれない”
翌日の午後。
ICU-503――ALS患者のモニターに、ついに“数値として見える変化”が現れた。
心拍変動(HRV)に、ごくわずかだが周期的な増減が観測された。
平均心拍が74だったものが、1分間だけ83→67→76と上下動を見せたのだ。
それは異常と言えるほどの振れ幅ではなかった。
しかし、智貴はその“短い動き”に、はっきりとした意図を感じた。
「これは……応答じゃないか?」
彼は過去ログをさかのぼり、同様の揺らぎを探した。
見つけたのは、昨晩の“視線の揺れ”と一致する時間帯だった。
つまり――
視線と心拍が、同時に“変化”していた。
「ARGUS、当該患者の昨晩からの心拍記録を再解析してくれ。
条件は“揺らぎパターン”、0.3Hz帯の変動群」
《その条件設定は、非推奨領域です。実行には管理者権限が必要です》
「……だろうな」
智貴は小さく舌打ちした。
ARGUSは“検出したくない変化”をあらかじめ“無視する設計”になっていた。
その揺らぎは、予測を乱すからだ。
休憩時間、津島副技長が控室に入ってきた。
「新海、例の患者、気になってるんだろ?」
「……はい。視線と心拍に同期性があります。
たぶん、あの人は“呼びかけてる”」
「何かを伝えようとしている?」
「ええ。でもARGUSは“雑信号”と処理してる。記録にも残らない」
津島はしばらく黙っていたが、やがてゆっくりと口を開いた。
「昔、似たような患者がいたよ。
ALSで声も出せず、動きもなかった。けど――その目は生きていた」
智貴は目を見開いた。
「……それ、M.A.I.D.の沈黙記録“MD-0531”と同じじゃないですか?」
津島は目をそらした。
「俺もあのとき、“感じていた”。でも、動かなかった。
“AIが何も言わない”という沈黙の前で、俺たちも“黙った”んだ」
その言葉が、智貴の胸に深く刺さった。
「同じことは、繰り返さないでください。
今なら、まだ“声にならないもの”を拾えるかもしれない」
津島は智貴の方を見た。
「……動く気か?」
「はい。非公式で構いません。個人判断として、やります」
副技長は、しばし黙考ののち、小さくうなずいた。
「なら、お前の責任でやれ。ただし、データは持ち出すな。ここで完結させろ」
「……ありがとうございます」
智貴はすぐさま、旧機器室に保管されていた携帯型微細センサを再設定した。
AI連携機能のないアナログ計測器――
だが、それは“何かを捉えられる”可能性を秘めていた。
ALS患者のベッドサイドに立ち、ゆっくりとセンサを額と指先に装着する。
患者の瞼が、ほんのわずかに動いた。
「……今、気づいたか?」
智貴は心のなかで問いかけた。
やがて、センサの波形にわずかなピークが現れる。
それは、一般的な反射では説明できない“意図の兆し”だった。
その夜、帰宅した智貴は、彩恵にその話を打ち明けた。
「ALSの患者さん、たぶん“伝えたい”って思ってる。
でも、それをARGUSは“無視するべきノイズ”として切り捨ててる」
「……だから、あなたは“意味を与える側”になろうとしてるのね」
「うん。あの視線に、ただ応えたいんだ。記録じゃなく、“実感”として」
彩恵はうなずきながら言った。
「だったら、ちゃんと“その命を受け取る覚悟”も持ってね。
だってそれは、ただの好奇心じゃ済まされないから」
智貴は深く頷いた。
「覚悟してる。“沈黙”が、何かを伝えようとしてる限り、俺は応える」
その夜、智貴は記録端末にこう書いた。
> “AIが見捨てたノイズの中に、人間の声が宿ることがある”
そしてその横に、一文を追加した。
> “問いとは、相手を信じる行為そのものである”
翌朝、ICUの電子カルテ画面に異変が起きた。
ALS患者・ICU-503の心拍記録欄に、ARGUSの出力コメントとは異なる“手動記載メモ”が添付されていた。
> 【注意】
> 視線と心拍の変化に一定の同期傾向あり。
> 自発的な反応の可能性を考慮。
発信者名は「CE新海智貴」。
それを読んだナースステーションの若手看護師が思わず口をつぐんだ。
「こういうの……初めて見たかも」
水守華は、静かにうなずいた。
「“反応の可能性”って、AIが書く言葉じゃないよね。“人”の言葉だ」
その記載は、院内でさざ波のような反響を広げていった。
「AIに逆らってるってことですか?」
「いや、AIでは判断できなかったことに、別の角度から注目してるって意味だろ」
「でも、ARGUSが“反応なし”って言ったものを、“あるかもしれない”って書いたら……上は怒らないのかな?」
静かな疑問が、誰からともなく広がり、徐々に“共鳴”へと変わっていく。
その日の夕刻、CE局で智貴が端末の前にいると、背後から声がかかった。
「新海さん、……あのメモ、私、嬉しかったです」
振り返ると、若手のCE・曽根悠里が立っていた。
「ALSの患者さん、私も何度か見に行ってたんです。
でも、何も感じないように“自分を慣らす”ようにしてた。
だって、“感じても意味ない”って、そう教えられてきたから」
智貴は少し驚いた顔を見せたあと、優しく微笑んだ。
「……意味がないなんてことはない。
感じたことは、いつか“誰かの意味”になる。だから、書いたんです」
曽根は、少し目を潤ませて頷いた。
その夜、ARGUSの管理ログに異変が記録された。
《非推奨ログ挿入:ユーザーID-CE025(新海)による記録操作》
《記録承認プロトコル逸脱》
《注意:次回、管理者警告プロセス発動予定》
――つまり、“警告対象者”としてマークされたということだった。
翌朝、津島副技長が智貴を呼び出した。
「お前、記録、残したな?」
「はい。確信があったので」
「言っておく。今、ARGUSのモニタリング部門が、お前の端末を監視対象に切り替えてる。
行動ログも逐一記録されている。もう“内部告発一歩手前”だと見なされてる」
智貴は静かにうなずいた。
「それでも、やる価値はあると思ってます」
「……後悔は、するなよ」
津島の声には、怒りではなく、どこか諦めと応援が混じっていた。
午後、ALS患者の担当に入った智貴のもとに、水守華が静かに近づいた。
「新海さん、患者さんの眼の動き、今日も昨日と似てました。
3回、こっちを見てから、心電図に視線を移して……」
「それ、録れてます。
記録には残しませんが、ノートに記載しておきます」
「……記録に“残らない現実”って、意外と多いんですね」
智貴は、苦笑まじりに言った。
「現場には、“AIが拾わない現実”で溢れてます。
でも、その現実は、確かに誰かを救うんです」
その晩。自宅のリビングで、彩恵が珍しく語気を強めた。
「あなた、職場で“やばい立場”になってない?」
「……たぶん、なってる」
「じゃあ、どうしてそこまでしてるの?」
智貴は少し黙ってから、こう答えた。
「俺、AIに怒ってるんじゃないんだ。
“何も感じないまま、正しいとされる選択だけが残っていく現場”に、黙っていられないだけなんだ」
彩恵はその言葉に、しばらく黙っていた。
そして、ふっと息を吐いて言った。
「……じゃあ私は、あなたが“感じたこと”を信じるよ」
智貴は、ありがとう、とだけ返した。
その夜、記録ノートにこう書いた。
> “声にならない訴えに意味を与えるのは、数字じゃない。
> それは、揺らぎを感じ取る“人間”である”
ALS患者・ICU-503の心拍データに、変化が現れたのは、水曜日の夜だった。
微細な心拍変動にまじって、**明確な“リズム性の崩れ”**が記録された。
それは一見すると、よくある経過中の変調にも見える。だが、智貴は即座に異変だと直感した。
「……これは、偶然の波じゃない。伝えようとしてる。……明確に」
ログを確認した看護師のひとりも同意した。
「ほんの一瞬、心拍が不自然に跳ねて、その直後に視線が逸れました。
たぶん、“やめた”んだと思います。……伝わらないって、判断したのかもしれません」
翌朝の朝礼後、智貴は津島副技長に呼び出された。
「記録、見たか? あの患者の心拍」
「はい。揺らぎではなく、変調です。偶発性の乱れではありません。
規則性のない“訴えのパターン”だと、そう思っています」
「俺もそう見える」
津島は、端末から一枚のプリントアウトを智貴に手渡した。
そこには、ICU-503の夜間ログと、それに重ねた智貴の記録が一致していた。
「医師にはどう報告されてる?」
「“経過観察”。……ARGUSは“危険ではない”と判断しています」
津島は、鼻で笑った。
「いつだって、“明確な死の兆候”以外は“誤差”だよ。ARGUSにとってはな」
午後、CE局の端末に、ARGUSからの通知が届いた。
《CE新海技士による非公式記録の連続。判断影響リスクが懸念されるため、
次回以降の患者直接観察権限を一時制限対象とする可能性あり》
――ついに、“行動制限”という名の圧力が始まった。
しかし、その流れに、思いがけぬ“逆風”が吹いた。
数名の看護師たちが、匿名でメモをCE局に届けてきたのだ。
> 「新海技士の記録に勇気をもらいました」
> 「あの患者の目を見て、何かを感じたのは私だけじゃなかった」
> 「数字より、違和感を信じていいんだと、思えた」
その紙片を読んだ智貴は、静かに微笑んだ。
問いが、伝わり始めていた。
沈黙のなかにあった“感覚”が、言葉を得はじめていた。
その夜、自宅で。
智貴は、ALS患者の変調波形を印刷し、彩恵に手渡した。
「これ、どう見える?」
彩恵は数秒、波形を見つめてから口を開いた。
「……たぶん、これは“危ない波形”じゃない。
でも、間違いなく“何かが変わった”っていう訴え」
「俺もそう感じた。“緊急性はない”けど、“確実に異常”なんだ」
彩恵はうなずきながら言った。
「機械にとっては、ただの波。人間にとっては、“変化の兆し”」
「そう。AIは“安全か否か”でしか見ない。でも、人は“違和感”を記録できる」
「だから人間が、まだここにいる意味があるんだよ」
その言葉を胸に、智貴は記録ノートに一文を加えた。
> “変調は、危機ではなく、意志の痕跡であることがある”
その翌日。
ICUでの引き継ぎの際、智貴の手元に一枚の紙が滑り込んできた。
そこには、ある若手医師の名前とともに、手書きのメモが添えられていた。
> 「ICU-503、夜間に再評価してみます。
> ログを鵜呑みにする前に、“目”で診たいと、初めて思いました」
智貴は、ふっと息をついた。
問いは、確かに届いていた。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
“沈黙するAI”と“問いかけに気づく人間”――その対比が少しずつ描かれてきました。
第2章では、ALS患者との対話未満のサイン、M.A.I.D.の記録、ARGUSの隙間など、医療に潜む「微細な異物」に焦点を当てています。
次回、「異物の記憶と、揺らぐ判断(異物編②)」もぜひご期待ください。
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