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この作品に描かれている内容は、
如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。
現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、
全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切
関係ありません。
この作品いかなる犯罪行為を肯定するものでありません。
「こちらが、次の任務になります」セラが、資料を渡す。
「ふーん」
名 レイ
ジョブ 魔術師
罪状 詐称
日本でのプロフィール
無職
35歳
男
「詐称か……」これまでの転生者に比べればやや軽く感じてしまう。
「今回の案件は、未来への波及効果を考慮したものとなります」
「波及効果?」
「この転生者が起点となり大量の転生者が異世界にやってくることになります
それを未然に防ぐために処刑が必要となります」
「つまりこいつが、全ての元凶と」
「いえ、彼一人が全ての元凶という理由ではありませんが異世界転生生に
絶大な影響を与えた人物と言えます」
シャドーハートは、レイが活動していると言われている。
地方都市ノルデンを訪れる。
古風なナーロッパ風のやや小さな街だった。
街を適当に歩いて見るがこれといった。問題点は見つからなかった。
平和だな……。
「まだ、覚醒はしてないですから」セラが、通信で話しかけてくる。
「そうか……」
「まずは、レイの残滓からスキルを使って未来を透視してください」
「はいはい。で、どこに行けばいいんだ?」
「なんだここ?」指示されたのは、街なかの裏路地のゴミ箱だった。
「異世界につながってるのか?」ゴミ箱の蓋を開けて中を覗き込む。
「その中から白色の女性物のパンツを取ってください」
「は?!」
「だから、パンツを拾ってください」
「……これか」パンツを拾ってまじまじと見つめる。
「ねえ、あの人」異世界の子供がシャドーハートのことを指差す。
「こら、見ちゃいけません」側の母親が急いで子供を引っ張りどこかえと連れて行く。
「はぁ……で、なんなんだこのパンツは……」見た感じただのパンツだった。
でも、リボンが少しいい感じ。いや……なんでもない。
「レイの趣味です」
「趣味?」
「彼の趣味は、現地人のパンツを集めることです」
「ろくでもないやつだな……勘弁してくれ……」
「っておい……まじかよ……」薄暗くて気づかなかったが、
120Lは入りそうな巨大なゴミ箱の中身は全部女の子のパンツだった。
「心配いりません、全て枯れの残滓がついているのでお好きなのでスキルを発動してください」
「あー最悪だ。とっととやっちゃおう……」
シャドーハートは、スキルを発動してノルデンの未来にダイブする。
街は、相割らずのナーロッパ、特別荒廃してる感じも発展している感じもない。
「普通だな……。英雄症候群とかは?」
※ 英雄症候群
転生者が異世界で英雄になりたいがために無理やり悪役の現地人を生み出し
その現地人を討伐し英雄となることを目的とする転生者たちのことである。
無実の現地人を魔物や魔人にして無理やり悪役を演じさせられたり
その魔人や魔物の被害にあい命を落とす現地人が後をた立たない。
「いえ、まだ、この時点では観測されていないようです」
街なかを歩く人々もパット見は普通だった。
しかし、シャドーハートは、見逃さなかった。
穏やかなナーロッパの街なかに潜むおぞましい悪夢に。
メイドたちに連れられてあるく少年。ナーロッパの世界では、よく見る光景だった。
しかし、目つきが違う。スキルがなければ見落としていただろう。
その目に光るのは堕落紋。平常時いや、現地の人間では、まず
見ることができない紋様が目に浮かんでいた。
やらしい目つきでメイドの顔を見つめる少年たち。
気づけばそこら中に堕落紋が表示された目の少年たち。
スキルを発動して真のこの世界の姿を透視する。
やっぱりか……。
街なかににこやかに手を握るおっさんが大量にあふれかえる。
そうこれが真の姿みな元の姿に戻った。
もちろん、シャドーハートのみ真の姿が見える。
メイドの目には、自分が使える家のお坊ちゃまに映っている。
街なかで、貴族の家の少女とデートしている同じく貴族の家の少年
しかし、シャドーハートには30代のおっさんが
少女と手を繋いでいる姿が目に映る。
「オエエ……おい、もういいか……」胃もたれしてきた。
レイの転生成功が瞬く間に広がりそしてその転生事例を
聞いた日本人男性が次々と転生その結果、街なかは、
かわいい少年の姿をしたおっさんであふれかえることとなった。
「おじさん……おじさん」
「はっ!」シャドーハートは、元の世界に戻ってくる。気づけはさっきまでの
女性物のパンツを持ったまま突っ立たままだった。
「おじさん何してるの?」少女が、下から見上げていた。
「パンツを分析していたのさ☆」




