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この作品に描かれている内容は、

如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。

現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、

全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切

関係ありません。

この作品いかなる犯罪行為を肯定するものでありません。


ルーンの街道を歩いている最中だった。

「おい! 物をこっちに渡してもらう!」どこにでもいそうな強盗騎士に行く手を阻まれる。

「金か……まいったな……金ならないぞ!」

「違う! お前がもっといいものを持ってるだろ!」そばのブラッドフォーンが唸っている。

どうやらこの小麦粉にその優れた嗅覚が反応しているらしい。

「とぼけるな! 早くその粉をよこせ!」異世界では、ただの小麦粉が非常に高価に取引されていた。

味が非常によく人気があった。

「悪いがクエスト中なんで渡すことはできない」

「なら! 無理やり奪うまで! いけ! ブラッドフォン!」セルフィナのスキルが発動する。

ブラッドフォンのスキルを抑え込みシャドーハートが、ブラッドフォンを暴力で圧倒する。

「馬鹿な……ブラッドフォンが……」ブラッドフォンのスキルが全く通用しないことに騎士たちが

困惑する。強盗騎士がスキル完全強盗を発動する。このスキルは、相手の能力のいかんにかかわらず

相手のアイテムを盗むというものだ。

「なぜだ……」もちろんスキルは、打ち消される。

「何をしてるんだ?」正規の騎士が通りかかる。

「やべ、逃げるぞ!」スキル絶対逃走は発動して、強盗騎士たちは逃げようとする。しかし、

スキルは完全に打ち消さえれているのですぐに、警察犬の代わりをしているブラッドフォンがすぐに

強盗騎士たちに追いつく。


その後も時折強盗騎士に襲われながらもなんとか目的の街リューセリアにたどり着く。

「なんだこの街……」そこら中ゾンビだらけだった。現実世界であれば衝撃的光景だが、異世界では

ゾンビ自体はそこまで珍しくなかった。しかし、この街はゾンビが多すぎてもはやソンビに占拠されている

様相を呈していた。

「なんか、怖いね……」

「そうだね……」ゾンビを刺激しないようにしながら目的地のルグナの館に到着する。ルグナの館に

到着するとローブを着た魔術師から話しかけられる。

「平和の小麦粉を持っていませんか?」

「持ってます」

「交換してもらえませんか?」

「ええ」途中強盗騎士に追われたものの何とかクエストをクリアすることに成功する。

「この街気味が悪いからすぐにでも出よう」

「そうだね」クエストを終えるとすぐに街から出ようとする。しかし、街でゾンビに話しけけれる。

「この街の人じゃないね」

「ええ」

「この街は、昔こんなんじゃなかった」

「え?」

「昔この街は、とても繁栄していたんじゃよでも、あの男がやってきてからすっかり変わってしまった」

「あの男」

「そう、Mr高橋。あの男が現れてから……」

「道を開けてくれないか?」シャドーハートがセルフィナに目配せをする。戦闘の合図だ。セルフィナが

迷わずスキルを発動する。あたりを歩くゾンビたちの目が怪しく光る。

「あの男が、薬物を広めてからこの世界はおかしくなった」

「薬物?」あたりを歩くゾンビたちがこっちを見つめ一瞬止まった気がしかたが、気のせいだった。

周りのソンビたちは、目的もなくただ歩いているだけだった。あたりの異様な空気に飲まれて被害妄想

囚われていただけだった。

「ソーマイグニス、この薬を飲むと何も考えなくていい天国にいるような気分を味わえる。

ああ、そうだ私は世界を救った勇者なんだよ。奴隷? ああ、私の嫁のことだないっぱいいて

忘れちゃったよ」時折薬物の副作用だろうか、妄想が入り交じる。ソーマイグニス、アメリカなどで

流行っている薬物でもちろん世界のどこでも違法のものだった。どうやら転生者がこの世界に持ち込んで

新しいビジネスにしているようだった。

「無駄だよ。ここにいる人はみな薬物で完全に壊れてしまってる」女性に話しかけられる。

「あなたは?」この街にはめずらしいシラフの人間だった。まだゾンビ化していなかった。

「私は、トワ、ジャーナリストよ」現実世界から異世界に違法薬物に関する取材をするために

日本から来たジャーナリストに話しかけられた。

「こんな物騒なところに良く来たね」

「そしらこそ、なんで? もしかしてあなたもソーマを吸いに?」

「いや、僕は薬物は……」

「クエストをやりに来たの」事情を話す。

「あ……あなたも……それ……多分、ソーマよ……」

「え?」

「やられたわね。運び屋をやらされてたの。途中強盗騎士に襲われなかった?」

「ああそいうえいえば……」

「あれ、ギャングよ」

「え?」どうやら、薬物を運ぶ闇バイトをやらされ途中で遭遇した強盗騎士は、薬物を目的を目的と

したギャングだった。

「実は、面白い情報があるんだけど」

「え?」

「実は、Mr高橋がプロポーズをするらしいと、そして私は取材を申し込まれたらOKされたの

もしよかったら一緒にこない」

「え? ほんとに?」

「でも、クエストでもないし……」セルフィナがやや消極的になる。

「報酬なら護衛費として私が出すは」トワが申し出る。

「ところで、Mr高橋ってどんな人物なんだ」

「Mr高橋は、転生者でこの街を支配するギャングよ。この街は治安が悪くどの騎士団も手をだそうとしないし

どの王国の支配も及ばなくなっている。そのためギャングの高橋がこの街を支配しているの」


「あれは……」プロポーズが行われる会場に向かう途中で、橋の周りに人が集まっていた。集まっている

人たちも皆目が虚ろだった。おそらく薬物の影響だろう。

「う……」セルフィナが顔をしかめる。全裸の女性の遺体がロープで吊るされていた。そこには、

裏切り者に鉄槌をと書かれていた。そしてNS13の文字がそこら中にかかれていた。

そして、路面には騎士の甲冑の頭が無造作に転んでいた。そのうちの一つの顔の甲冑が転がり

顔が見える。

「この顔……!」平和の小麦粉を運んでいる途中襲いかかってきた強盗騎士の男だった。

「ギャング同士の対立よ。ギャングの愛人がああやって殺され晒されるの」Mr高橋は、

こうやって恐怖でこの街を支配していた。


「超女神祭?」デカデカと看板が出ていた。

「そうねミスコンって分かる?」どうやらガチャを回して女性を出していき。もっとも美人の女性を

決めるコンテンストらしい。もともとガチャをまわすなんて概念は異世界には、存在しなかったが

転生者たちが勝手に導入しガチャをまわすことによって女性を呼び出すことができるようになっていた。

全身白ずくめの以前スキル鑑定の時にお世話になった教団の信者がガチャを回して次々に女性を

呼び出していく。その度に会場に集まった人々から声があがる。女性は、一言いって次々に

交代していく。そして最後に審査委員たちの投票になる。その結果、1人の女性が女神に選ばれる。

美人だ……。選ばれた女性は、女神ふさわしい女性だった。ちなみにガチャは300連回された。

すると1人の男性が勝手に壇上に上がってきた。

「おい! 全員退出しろ!」武器持った魔術師が大声で叫ぶ。それに呼応するように他の武装した

騎士たちも会場の人間を追い払い始める。誰も逆らわず会場を後にする。司会者すらも追い出される。

「おい! お前! とっととでろ!」魔法のステッキをこちらに向けられる。

「私、現実世界から取材にきたジャーナリストのトワです」トワは、携帯の画面を見せ招待状を

表示する。

「そうか」こちらの方に魔術師が視線を向ける。


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