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この作品に描かれている内容は、
如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。
現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、
全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切
関係ありません。
この作品いかなる犯罪行為を肯定するものでありません。
シャドーハートは、情報を集めるために地元のクエスト紹介所に向かう。
「いらっしゃいませ。ご要件をどうぞ」背中とおヘソをむき出しの受付のメイドが
迎える。このメイドの腕には、01のナンバー。この01のナンバーも
最近までは存在しなかった。
転生者が、転生するようになってからクエスト紹介所の業務は
転生者たちが独占経営権は今現ほぼ全て転生者が握っている。
01カンパニーという会社この紹介所を運営していた。
「良い耳だな」隣から割ってはいった黄金の甲冑を身にまとった転生者ケインだった。
「やめてください」ケモミミを握られた受付のメイドが嫌がる。
「いいだろ。やっぱ01の受付は、最高だな」
「やっぱ質がいいよな」ケインの仲間も受付の耳を触る。
「深入りは禁物です。任務外です」セラが、何かを察したのか通信で
一部始終を見守っていたシャドーハートに警告する。
しかし、その静かな声には、どこか何か普段と違うもの感じた。
セラもその様子を見守っていて何か思うところがあったのかもしれない。
「奴隷がほしいなら隣の店だぞ」ケインの腕をシャドーハートが握る。
「といったところで無駄でしょうね」セラも最初からこうなることを予想できていた。
「あ? てめえ今なんていった?」ケインは、すぐにボルテージがマックスになる。
「お前ら転生者には、奴隷がお似合いって言ったんだよ」
「そうか。おい! オーナーを呼べや!」クエスト紹介所に響き渡るような
大声でケインが絶叫する。
「はい、どうされましたか?」すぐにオーナーが困り顔で現れる。
「このクソ客が、絡んできたんだよ! つまみだせよ!」ケインの表情は、
勝ち誇っていた。01カンパニーでは、転生者は、絶対的な
存在だった。紹介所内で揉め事を起こした場合は、100ー0で
現地人が悪いことにされてしまう。それを知っていたケインは、
一歩も引かず高圧的態度で事態に臨む。
「はい」オーナーもすぐにケインのいいなりになる。
「もう、こんな仕事やってられません」
「え?」困り顔のオーナーがますます困り顔になる。
「来る日も来る日も、転生者のおもちゃにされ転生者のご機嫌取りばっかり
もううんざりです」そう言い捨てると受付は、衣装をオーナーに投げつける。
「セリナ君それは、困るよ」このオーナーも転生者だが、
少し他の転生者とは、事情が違った。現実世界で定年退職後
異世界で再就職をしていた。つまりもうここを首になれば
自動的に年金生活がスタートということになる。
人の良さそうなオーナーだった。
シャドーハートとしてもこのオーナーと揉めるのは、本意ではなかった。




