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この作品に描かれている内容は、

如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。

現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、

全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切

関係ありません。

この作品いかなる犯罪行為を肯定するものでありません。


ノワルには、分かっていた。アランはこの男に乗っ取られていたことが。

現実世界の通常の人間が持つことできないさっき。そう異界の鬼ならではの

殺気がローブの男に向けられる。



「あ〜ちょうどいいガラクタみーっけ! これでいいや」

不気味なローブの男は、ノワルに標的を移した。

ーまずいーしかし、この男まともに会話ができない。

ーどうする?ーいや、物理攻撃なのか? 精神攻撃なのか? それすら現状判断がつかない。

一つ確かなことがあるこの男こそがアランをおかしくした現況。

ただ、転生者ですら敵わなかったのならましてやノワルなど勝ち目がないのは明白だった。


魔力流れは、ノワルの方にベクトルを変えていた。

考えるより前に体が動いていた。それが意味のある行動かどうかは分からなかったが

そうするほかなかった。シャドーハートは、ノワルの前に立ちふさがる。

そもそもこのローブの男の存在自体がー想定外ーだった。

想定外? この世界に想定外など起きるのか? 違和感が胸をさす。 

しかし、処理するしかない。

「無駄! 無駄!」ローブの男は、全てにおいて勝利を確信していた。

こままだとノワルの体が乗っ取られまた全ての事象が歪められ

ーノワルが俺に勝つまでー戦闘をやり直すことになる。

乗っ取られたそこ勝負がついてしまう。

シャドーハートは、スキルを発動する。

足元に落ちていたかれていた花が元の色を取り戻す。壁に勝ていた時計の針が正常通り動き出す。

歪んでいた時の流れが正常通りに動き出す。

「!? なぜ個体に入れない!」魔力の流れは、ノワルを目指していたが

それ以上の変化は起きなかった。ローブの男は焦りだす。逆にローブの男のローブが一気に

老朽化していき。声が老化していく。

「貴様! 一体何を! やり直し! 巻き戻し!」かすれる老人の声にさま変わりした

声で絶叫する。ローブがはだけ肢体が露呈する。しかし、その肢体もすぐに

老化していき。白骨化していく。

シャドーハートは、右手で白骨化した頭に手を伸ばす。

「この体もすぐに元に戻る!」しゃらこうべになりながらも口を動かし続ける。

「そうか」手を離す。床に落ちたしゃらこうべ砕け散る。

ー処理完了ー


静かになった部屋にただ一人取り残された。

いや、別の空間だ。まだ戦いは続いているのか? ノワルの姿はもうない。

一体なぜ? ここは?

そしてこの圧倒的魔力に取り囲まれていることだけはすぐに分かった。

姿も形もない異形に囲まれている。

陰もないー静寂があるのみー全ての感覚が麻痺したー

その中でさっきの言葉がだけがひっかかっていたー想定外ー

そして連なるようにーバックアップー損切り。


何処かに連れ行かれるのだろうか。


「被検体0番の試験を開始する」なにもない空間に声だけが響く。

この世界の核心に近づきつつある。


「試験を開始する」決して攻撃が届かないであろう声の主が

試験開始を一方的に通知する。

「感情を捨てろ」

短い命令だった。説明も猶予もない。

ー捨てる?

転生者に対する。

怒り、憎しみ、恐怖、悲しみ、羨望。

思い浮かべた瞬間

胸の奥で何かが引っかかった。

違う。

これは、もうすでにやったことのある感覚だ。


「拒否反応なし」

声が淡々と告げる。

「感情制御安定」

その言葉を聞いて完全に忘れていた呼吸を開始する。

恐怖を超えた畏怖が襲いかかってくる。


「問う」評議会の人間たちの声が重なる。

「君は、感情を捨てたことがあるか」

その問の答えを俺はしっているような気がした。


ある。

ーいや……今ではない。

「試験終了」

「合格」


次に処理される可能性があるは、転生者じゃない俺だ。


「はっ!」

「お疲れ様でした」眼の前には、真面目そうな女性が立っていた。

魔力? いや魔力を超える何かで支配された空間から

普段の日常の空間に戻ったのすぐに分かった。

目に見えるもが安心して理解できるそれだけでよかった。

いまさっきまで言語や理屈を超えた空間に閉じ込められていたのだから。

会話ができる。言葉のキャッチボールができるそれだけでよかった。

「ようこそ調停局へ」

「ん?」

「あなたは、試験に合格しました。調停局の実行者として採用します」

「は? 調停局?」

「調停局とは、異世界に存在する。怪異「歪」処理する組織です」

「歪み?」

「転生者を乗っ取り、この世界にさまざまな問題を発生させる諸悪の根源です」

「つまりバグのようなものか」

「ハグ? なんですかそれは?」

ーバグーなんだこの言葉……。いや俺には、分かるこの言葉が。

そうかーあれがー歪み。俺の中あった違和感が確信に変わった。

「そうか……」歪が世界に及ぼす過去、未来を知ってしまった以上

俺がやるしかない。


「では、書類にサインを」

ー存在調停協力書ー


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