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この作品に描かれている内容は、
如何なる実在する人物、組織への誹謗中傷を意図したものではなく。
現実世界のいかなる団体、個人を指し示すものではなく、
全て物語でありフィクションであり、実在の人物・団体、実際の事件とは一切
関係ありません。
正直ロー、アンデットのことも良くわかってなかった。色々やってみる中でいくつかのことがわかってきた。
まず、食事と水分補給を基本的にいらないということ、まぁ口がないので当たり前といえばあたりまえだが、
そして栄養補給は、空気中にただよっている微弱な魔力で可能だということ。そしてこれもあたりまえだが
レベルアップしなければ、ずっと手のままだということ。まずは、せめて人になりたい。そのためには、
クエストをこなさなければならなかった。しかし、手だけの自分だけではあまりにも効率が悪かった。
仲間が必要だった。とりあえず、クエスト紹介所に向かう。
「い、いらしゃいませ……」紹介所の受付嬢も一瞬固まる。無理はなかった。手がやってきたのだから。
もちろん、初めてではなかった。この世にロー、アンデットはいくらでもいたからだ。
「あのギルドを作ろうと思っていまして。誰か、メンバーになってくれる人はいないでしょうか?」
「そうですね……正直ロー、アンデットの方だと非常に……その難しいですね……」
「なんでもいいです。なんとかならないでしょうか?」