“私は、離婚する為だけに彼と結婚させられる!”
私は、離婚する為だけに彼と結婚させられる!
私の父親は町工場の社長で、会社は火の車!
そこで私の父親がとった手段は、、、?
私を取引先の社長の息子と結婚させる事だった。
父親は私に何度もしつこくこう言った!
『“お前を取引先の社長の息子と結婚させるのは本当に申し訳ないと
思っている! だから直ぐにその息子と離婚すればいい!
これは一時的な事だ! お前が結婚して直ぐに取引先からお金が入れば、
いつでもお前は離婚していいんだよ。だから頼む! 今だけお父さんの
頼みを聞いてくれないか?”』
『・・・そ、そんな、でも、わ、分かったわ、』
『ありがとう! お前はやっぱりお父さんの自慢の娘だ。』
『・・・ううん、』
私は何もかも分かっていた!
お父さんは町工場を守る為に、私を憎き取引先の社長の息子の嫁に
やる事を決めた事。
取引先の社長とは? 私と息子が結婚した地点で、お父さんの口座に
お金が入るようになっていた!
“それがお父さんと取引先の社長との取引だったのだろう。”
私はその取引に利用されただけ......。
それでも、お父さんが守ろうとしていた町工場には数十人の従業員が
働いていた。
私が産まれる前からお世話になっている人達。
私もお父さんも彼らを自分の本当の家族のように想っている。
こんなところで、彼らの仕事を奪い働くところを奪い彼らの家族の生活の
保証も出来ないようにしてはいけないと私もお父さんも必死だったのだ。
・・・それには、“私がお父さんの取引先の社長の息子と結婚するしか
なかったのだと今でも思う!”
ただ大きく違ったのは? 取引先の社長の息子が物凄くイイ人で、
私の心を悩ませる事となる!
『“君は本当に僕のような男と結婚しても良かったの?”』
『えぇ!?』
『知ってるよ、君のお父さんが僕の父親にお金を借りたい事も、
それでも僕は君の写真を初めて見せてもらったあの時から君を好きに
なりこうして結婚したんだ! でも君は僕とは違うんでしょ?』
『・・・えぇ、そうね! でも一つだけ大きく違っていた事は?
貴方がとてもイイ人だったって事よ! 私は貴方と結婚して直ぐに
離婚するつもりだった、でも今は物凄く迷っているの。』
『僕の為に迷ってくれてるのかい? 僕はいつでも君がそう望むなら
離婚してもいいと想っている。』
『えぇ!?』
『“僕の本心ではないけど、君がそうしたいなら、”』
『“私はもっと貴方の事が知りたい!”』
『本当にいいのかい? 君はお父さんを裏切る事になるよ。』
『それでも私は、貴方と生きていきたいと私の心がそう望んでいるの!』
『じゃあ、二人で逃げないか?』
『えぇ!?』
『“一から、誰も知らない場所で、”』
『えぇ、そうね! 二人ならどんな場所でも乗り越えていけるわ!』
『あぁ!』
*
・・・あれから1年!
私と彼は、お互いの家族に黙って二人だけで知らない土地で一から
生活を送っている。
嬉しい知らせがあるなら? “私と彼の間に子供がデキた事!”
元気でよく笑う女の子が産まれたわ!
女の子は父親に似るというけど? 本当に娘は彼によく似ている。
私も彼も今は幸せだ!
もう、“離婚する為だけに結婚するような事はないし!”
娘にもそんな風な人生を送ってほしくない!
私は私! 彼は彼なのだから!
“決して! 親や会社に縛られない生き方をこれからは選んでいきたい
と強く思うようになった。”
・・・それと風の噂で?
お父さんの町工場も今は倒産から逃れ生まれ変わったように経営も
順調らしいしわ!
本当に良かった。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




