ポテチ
よろしくお願いします。
「おきなさーーい!!!」
朝からやかましい声が聞こえる。布団を剥ぎ取られ肌寒さを感じてた俺が目を開けるとそこには金髪でツインテールの美少女がいた。目は少しツンとしているが、それも小生意気な可愛さを醸し出している。
(あれ・・・?こいつ誰だっけ?それより眠い・・。)
俺は剥ぎ取られた嫁を脚で器用に持ち上げて自分の体にかける。気持ちいい・・。
「この完璧美少女で優しいこの和葉ちゃんが起こしてあげてるのに何であなたは寝るのよ!」
そうだった。こいつの名前は和葉だ、なんで幼なじみの事を忘れているんだろうな。まあ、こいつを怒らせるとダルいしな・・。
俺はしぶしぶ布団から降りて服を着替えようとする。
「ちょっと!!あんた待ちなさい!!なんで私の前で裸になるの!?」
和葉が赤面して顔を手で隠す。
「俺とお前の中だろ?まぁいいじゃねぇか。」
俺は和葉にほれほれと近づき、和葉の方に手をかける。
「えっ!!ちょっと待って!まだ付き合ってもいないし!そういうのは、、もっと後からっ、、」
和葉も否定しているが満更ではないようだ。空手二段の和葉なら本気で抵抗すれば俺なんか吹っ飛ばせるはずだ。
「いやーーーー!!」
和葉の鉄拳が俺の顔に叩き込まれる。
「うわっっ!!!」
体がびくっとなって目が覚める、周りには美少女はいなく、散乱したゴミだらけである。目の前にはギャルゲーヒロインがいて、楽しげなbgmが耳に入り込んでくる。どうやら俺はパソコンでゲームをしている間に寝落ちしたみたいだ。
俺は散乱したゴミの中からポテチの袋を持ってきて運びで画面をクリックする。俺のマウスがクリックする度に美少女が顔を赤らめたり残念がったりする。俺はポテチを一つ口に運ぶ。
「あれ?」
今日のポケチはいつもよりもしょっぱい気がした。
ありがとうございました。