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ゼロイチ  作者: 葉月 七夜
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さよなら、おめでとう

目を覚ますと、世界は混乱していた。テレビを付け、珈琲を淹れる。モニターには、血まみれの人々が映し出されている。小鳥のさえずりを聴きながら、ニュースのやかましさに耳を向ける。どうやら、大きな暴動が起こったらしい。ああ、フライパンを火にかけたままだった。急いで、目玉焼きを皿に移す。塩コショウを振りながら、テレビのチャンネルを変えた。が、そこも同じニュースをやっていた。2、3回変えても、結果は同じだった。ため息をついて、朝食を口に運んだその瞬間。強烈な閃光と共に、意識がふっ飛んだ。世界中の人間がそうだった。そうやって世界は静かに収束し、また始まりを迎えた。


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