※ネタバレを含む補足説明
本編で伝え切れなかった情報について、いくつか書き添えておきます。
ネタバレを含みますので、本編読了後にお読みくださいませ。
■食糧について
いくら肉食獣人でも、ウサギやヤギを襲えば殺人罪に問われる。
草食獣人は、牧草を食べることも可能。
肉を食べずとも魚が豊富に捕れる港町に肉食獣人が多くなり、牧草が生い茂る高原に草食獣人が多くなったのは、そのため。
半分は人なので、葱類を食べても、珈琲を飲んでも問題無い。ただし、煙草や酒の依存性が問題視されてるのは、現代社会と変わらない。
■遺伝について
獣と人の遺伝子を両親から一本ずつ受け取る。
獣由来の遺伝子をどちらから受け継いだかで、父親似になるか母親似になるかが決まる。
違う種族の両親の場合、きょうだいでも外見が異なる。アリーとアレックスが同じ特徴を持ち、またドロシーが母親そっくりで父親と全然違うのは、このため。
稀に、獣だけ、あるいは人だけの遺伝子を受け継いでしまう胎児もいるが、多くは乳幼児期に命を落とし、七歳以上生きたという記録は存在しない。
■姓名について
ファーストネームは出生時に保護者が命名し、ファミリーネームは外見上の特徴から自動的に両親どちらかの苗字を受け継ぐ。
苗字は基本的に「毛色プラス種族」なので、親戚でなくても同じ苗字の獣人は多く、逆に夫妻や兄弟で別姓であることも珍しくない。 苗字は、現代日本で言うところの青木さんや赤井さんと同じような感覚である。
■獣人について
この世界では、外見上の獣要素は耳だけで、あとは現代社会の人間と大差ない。ただし、ドライヤーや帽子、補聴器、理容・美容の仕方などには若干の差異がある。
冗漫になると思って割愛したが、厳密にはフランクの眼鏡や、エリックがチェスターに渡したイヤホンも、人間用とは微妙に違う構造をしている。
■建物について
ダウンタウンは人口稠密であり、おまけに道幅が狭く土地が細切れになっているので、大型重機を使った高層ビルが建築できず、せいぜい五階建てまでの小さなビルやアパートが軒を連ねるに留まっている。
行政としては、消防や防犯の観点からも早々に区画整理したいのだが、立ち退きが難航しているうちに首長が代替わりし、いつも計画倒れに終わっている。
■国防について
エリックが軍医をしていたことからお分かりのように、この国には軍隊がある。ただし、徴兵制ではなく志願制で不定期募集となっていて、物語開始時点では、隣国との関係は良好。エリックが片目を失明したのは、単なる不運である。
■貨幣について
本編でも少し触れたが、市中にはダウンタウン銀行が鋳造するダウンス硬貨と、ハイランド銀行が発券するハイス紙幣が、それぞれの地域で流通している。
一応、一ハイスあたり三百六十ダウンスで交換レートが固定されてるが、フランクのようにハイスをダウンスへ交換する人物は珍しく、逆もまた然り。
■季節について
地球と同じように、気候帯によっては一年の間に四季がある。
一年十二ヶ月で、一日二十四時間であるところまでは地球と同じだが、一ヶ月は三十日ジャストで、閏年は無い。曜日は日・月を除く五曜制で、ひと月あたり六週間になる。
官公庁や学校は土曜日と二・八月に休むことが多い。
■距離について
異国情緒を出すため、あえて日本ではゴルフ以外に馴染みの薄いヤードを用いた。
一ヤードは三フィートで、一フィートは十二インチであり、一インチはおよそ二センチ半あまりである。よって、一ヤードは、だいたい九十一センチ強になる。
■学制について
ダウンタウンでもハイランドでも、七歳になるとジュニアスクールに入学する。八年制で、現代日本の小・中学校に相当し、これだけは義務教育として修了しなければならない。
そのあと、四年制のハイスクールへ進学できる。現代日本の高等学校・専門学校に相当し、低所得世帯は学費免除される。
ハイスクール卒業で、カレッジへ進学できる。六年制で、現代日本の大学・大学院に相当し、国立校は学費無償化されている。だが、国立校は設備面で私学に劣るところが大きい。
ジュニアスクールの段階から成績に応じ、半年ごとに飛び級できたり原級留置させられたりするので、同じ年齢でも学年がバラバラである。ドロシーは十五歳だが、一度ダブっているので、ようやくジュニアスクールを卒業したばかり。
学校単位でのクラブ活動や行事は存在しない。せいぜい、学位を授与するだけの卒業式と、それに続く記念ダンスパーティーがある程度。
後日、質問があれば追記するかもしれませんが、ひとまず、ここまで。




