甘い甘いチョコレート
甘く滴る
怠惰のチョコレート
努力すら飲み込む
茶色の異物
クソガキの想定外
落ちる甘い汁
あゝ
消してくれよ
今は必要無いんだ
壊した日々を
濁った手で触って
綺麗だと言い張る
僕はクズ以下
思い出に残る日々は
確かに綺麗だと思った
だけど僕は
今を作れず
クズ以下にすらなれず
這い回るナメクジ
クソったれな毎日
ゆっくり進んで
何になる
何になる
海が怖いと思った日
僕の命懸けに
価値はあるか
等しく笑った
あの頃
僕等は確かに
等しく生きた
数年の風に
晒され
何かに優劣がついて
大暴落した何かがあった
涙の末に
涙すら踏みつけて
明日を睨む
力が欲しい
力が欲しい
今はぬるま湯
答えは無い
そんな事言いながら
進んでも
世界にある
当たり前の形は
僕等を殺した
不条理に
泣いて鳴いて
存在を叫んでも
その他大勢
いつになく
厳しさを増す風
崩れ落ちて
周りが海になって
沈んでしまっても
愛を叫んで
夢を歌って
何がいけないんだ
誰にも見つからなかった
芸術と主張の叫び
傍らのチョコレート
ただ溶けていく
甘い涙
経験値の差
僕はもっと苦しかった
五月蝿え
そんなん比べてんじゃねぇ
生きてく為の
要領と容量
違うから
オリジナルを歌える
今
目の前の人は
その容量が一杯なんだ
いつ手を差し伸べる
君は救える命を前にして
それでも逃げ出すのか
甘い甘い
チョコレート
誰もがその道探してる
暗闇から出る為
幸せになる為
明日笑う為
僕等は確かに
認められる為に生きた
甘い甘い
チョコレート
今は要らないけれど
いつかの休日に
それに浸れる日が来る
その事を
願って祈って
とりあえずの明日を生きる
時間だけが武器
わかってる
無くなる時はくる
甘い甘い
チョコレート
いつか溶けて
見向きもされない
それでも
甘い甘い
チョコレート
そうだと
言い張る力を
そうだと
思える日々を