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愛しき白の翼の娘  作者: 森陰 五十鈴
歌物語の考察(前)
1/8

ある1つの恋の歌

勢いで書いた作品ですので、中途半端なところもあるかもしれません。

寛大な心で読んでくださると嬉しいです。

 いざ歌い聞かせよう

 魔の時代 戦火に荒れるウィトリスの地にて

 白い羽に散った恋の物語


 出逢いはまだ幼き日

 切っ掛けは乙女の好奇心

 城の庭に咲き誇る 白の花に導かれ

 王子と娘は巡り合う


 金糸に包まれた高貴な翠玉

 亜麻に添えた素朴な琥珀

 異なる二つは反発するが

 時が互いを引き寄せた


 やがて 年月を重ね

 大樹の根元から混沌が漂い始め

 二人の足下にも火の手が上がる


 ぶつかり合う鉄の中

 流れ流れる血の川へ

 多くの民と同じように

 王子もまた旅に出る


 それを見送る琥珀の乙女

 白い花の約束を胸に

 帰りを待ち続けた

 その背に闇の手が伸びる


 絡まる狂気 歪に染まり

 絶望の中で浮かぶ面影


 一方その頃王子もまた

 死の崖淵に立たされて

 剣を振って抗うも

 甲斐なく転がり落ちていく


 差し伸べられた細い手は

 心を寄せた娘の手

 抱き寄せたその背中には

 白鳥の如き大きな翼


 死の崖淵を飛び越えて

 青い空へと舞い上がる

 目指すは故郷 白の庭

 約束を今果たすため


 高い空で迎えた逢瀬

 白い翼は墜ちていく

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