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とある悪魔の転生記  作者: 柚花
第一章 幼少期
1/18

無事に転生!

主人公が悪魔でお食事対象がアレなため、予告なく残酷な描写が入るかもしれません。

苦手な方はブラウザバックをお願いします。

それでもいいよ、という方のみお読みください。


それではこれからよろしくお願いします。

頭がぼーっとする。

ゆっくりと目を開くと、外が眩しくて目に涙がにじむ。数回瞬きをして目を慣らすと、茶色い天井が見えた。

どうやら私はベッドの上に仰向けに寝ているようだ。背中にあたる布団はとても柔らかい。涙を拭うために手を上げると、自分の手が見えた。

……あれ?私の手はこんなにぷくぷくしていたっけ?

………あれ?こんなに私の手は小さかったっけ?

あれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?



どうやら私は生まれ変わったらしい。この状況になる前の最後の記憶が自分がトラックに撥ねられてる映像だから、多分そうなのだろう。あの時私は死んでしまい、また人間の女に転生したらしい。

なんで前世の記憶が残っているのかは分からないけれど、前の人生では私は19歳で死んでしまった。その前の人生の記憶は鮮明で、生まれ変わって2日くらいは呆然として現実を受け入れられなかった。けど、3日目ともなると覚悟を決めた。というか、開き直った。いくらうだうだ悩んでも、失ったものは何も返ってこない。だから精一杯生きて、前の人生よりも長生きして、幸せになってやろうと決意した。

……あれ、立ち直り早いな。結構図太いな、私。


「~~~~~~~~~」


美形の男性が哺乳瓶を片手に揺り篭にむかって歩いてきた。どうやらこの人が父親のようだ。

言葉が通じないし、父親らしき人の見た目からいっても日本では無いようだ。言葉は私が知っているものではないけれど父親らしき人の見た目と部屋の内装からしてヨーロッパのどこかだろう。

難しい言語じゃないといいんだけど。

お父様(多分)はかなりの美形だ。

外国人の年齢は分かりにくいけど、お肌のツヤからいってもまだ若そうだ。二十代くらいかな。いつもニコニコしていて眼鏡をかけているから瞳の色は分からないけど、髪の色は薄い金髪だ。ブロンドってやつだね。

自分の髪や瞳の色はまだ分からないけど、遺伝してるといいなぁ。ついでに顔の造形も。

転生して三日ほどになるけど、私の世話は全てお父様が行なっている。お母様はまだ見ていない。何か事情があるのかな~とは思っているんだけど、訊くわけにはいかないからね。まぁ、そのうち分かるかな。

お母様がいないからミルクは哺乳瓶で貰っているのはありがたい。いくら女同士で親子とはいえ、直接授乳なんて気まずいものな。

でも、そのかわりにお父様に下のお世話を全部してもらうのはものっすごく恥ずかしい。毎回、心の中で大絶叫をしている。お風呂のお世話もだ。

いつか慣れる日は来るのかな…、と日々黄昏ている。

あぁ、早く成長して自分の身の回りのことくらいできるようになりたい!本当、とんだ羞恥プレイだよ。


「~~~~~~~!」


お父様がニコニコと笑いながら何か話しかけてくれるんだけど、当然何言ってるのか全然分からない。当面の問題は言葉を覚えることだね。せっかく前世の記憶があるんなら、どうせなら転生先は日本か英語圏なら良かったのに。でもそんなことを思っても仕方がないか。生まれ変わったことで物覚えも良くなっているといいんだけど。


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