第一話
実はこの小説は書き上げてからまだ数時間たってなかったり…
誤字、脱字などがありましたらがんがん言ってください
言われるだけ読む人いるといいなぁorz
くっそいてえ…
俺は顔が地面とキスしていることに気づき起き上がろうとするが背中や太ももの裏側…自分の後ろ側全てが痛いことに気づき悶絶する。
五分ほど声も出せない痛みに耐えていると少しずつ周りの状況がわかってくる。
さきほどまでいた墓場の焼却場ではなくどこかの建物の中にいることがわかる。
どうやらここは建物の通路のようだ、延々と通路とドアが広がっている。
病院にしてはおかしいな。
いや、そもそも病院なら通路に患者は置かねえだろ。
痛みを我慢し、気合と根性で立ち上がる…が堪えきれず壁に身を預け更に周りの観察を続ける。
くそいてえ…さっきまで焼却場にいたのに…いてえ…とにかく背中をなんとかしねえと…
どこかはわからないが布ぐらいはあるだろうと踏んで適当に近くにあるドアを押すが開かない。
押し続けるがただただ悪戯に傷に響くだけなので諦めて別のドアに行こうとする。
そこでドアが開く。
どうやら押すのではなく引いて開けるドアだったようだ。
普段ならセルフツッコミのひとつでも入れるところだがそんな余裕が欠片も無いので急いで入る。
どうやら運は先ほどまでが最悪だったおかげか不幸中の幸いとでも言うべきか医務室らしい部屋のようだ。
まず消毒薬と包帯を手に入れなくては、と思い薬品棚に近づきラベルを見るが見たことも無い文字だった。
運よく包帯は棚の中に相当数が積んであったが消毒薬がわからない。
最近の薬品ラベルはドイツ語なのか?と少しずれたことを考えながら包帯のすぐそばにあった薬品を手に取り匂いを嗅ぐ。
…どうやら幸運は続くようだ、あの特徴的な匂いがするのでこれが消毒薬のようだ。
とりあえず同じラベルのものを三つほど見つけたので背中に思いっきり浴びせる。
!!#%’(Y’)#>#*$”(!?
~~~~~~~いってえええええええ!?
声も出ない痛さだが消毒無しで包帯を巻くのは危険すぎるのでもう一瓶を背中に、今度は足と腰の裏周りを中心に当たるように思いっきり降りかける。
再び痛みが来るが一度味わったので少しは大丈夫だが痛いことに代わりは無い。
つ、次は包帯を巻かないと…
服は既に焼けクズになっており後ろ側には残っていなかったので少し引っ張るだけで服はすぐに脱げたが包帯を巻くのに梃子摺った。
一時間ほどがんばり包帯を全身に巻きつけることに成功する。
そしてそのままベッドに身を投げ寝ることにする。
俺って大怪我してるのにすげー…あ、この枕埃臭い
そう思いつつ意識を投げ出した…
第一話 「ここはどこ?私はだーれ?」
「ふがぁっ」
情けない声と共に意識が戻り、自らの状況を整理できる余裕が生まれてきた。
さて、ここはどこだ?
病院、これはないな、搬送されたのなら患者を通路に投げ出すような病院は存在しないだろ。
しかし世の中にはそんな治療法もある…わけねーよ
じゃあ、ここはどこだ?
ベッドが埃臭い辺りから察するに人がいない建物?
あの怪しい奴に連れ去られた?
何の目的?誘拐?俺を誘拐するメリットは無くもないが通路に放置する理由にはならない。
そんなことよりお腹減った。
医務室っぽくは見えるが明かりはやたらと薄暗いしどういうことだ?
通路は普通に見えたがここはなんなんだろう。
それにさっきのラベルの文字…ドイツ語には見えないしかといって日本語には間違っても見えない。
そういえば俺のメガネはどこにいった?
あ、タバコ回収しないと。
お腹減った。
「よし、メシにしよう。」
とりあえず腹ごしらえを優先しベッドから降りるが痛みも先ほどまでではないが存在し走ることは出来そうにない。
そういえばあの変態(黒ローブの男)は一体、俺に何をしたんだ?
部屋を出る際に自分の服の残骸を見ると背中の部分が無くなっている。
端の部分が黒くなっていることから火に炙られた様だ。
よく、生きてるな俺。
そう思いながら医務室を出る。
今度は先ほどのように何度も押したりはせずに引いてみる。
…って、内側なんだから押さなきゃ駄目だろーが。
またもや笑いを誘うことをしてしまいセルフツッコミを入れるがこの場には一人しかいないのでとっとと部屋を出ることにする。
通路は非常に長いようで端が見えない…といってもメガネがないのでぼやけて見えてないだけなのかもしれない。
とりあえず自分が倒れてたのは左のほうだったので右に向かってみる。
途中いくつかの部屋が開かないか試したがカギがかかっているようで開くことは無かった。
通路も少々暗くはあったが少し薄暗い程度だったので歩くことはできるが背中の痛みがひどく、また空腹も段々とひどくなっていたのでカギ探しは後にし食い物を探す。
三分ほど右に歩いてみたところドアが開いている部屋を見つけ入ってみると大きめの部屋で机と椅子が大量にありカウンターのようなものが奥に見えたのでおそらくここが食堂だろう。
やっと食い物だ…
痛みのひどい体を引きずりながら厨房に入るがやはり人はいない。
が、空腹と痛みで頭が回らないのでそんなことは気にも留めず冷蔵庫らしき扉を開ける。
やはり運がいいのだろう、ベーコンやハム、ピクルスと思しき漬物のビン、残念ながら保存食ばかりだが少し手を加えれば十分にうまいものが作れる食材ばかりだった。
包丁はこの手で握るとやばいから小降りのベーコンとソーセージを軽く炒めて食うか…
ベーコンとソーセージを手に取りコンロに向かうが火のつけ方が知っているモノとは違うようでツマミも無くガスの元栓らしきものも見当たらない。
五分ほどがんばって探してみるが使い方がわからず苛立ちだけが募る。
この…ポンコツが!
苛立ちが頂点に達し思い切り手をコンロにぶつけると火が灯った!
!?…まあ火がつけばいいか。
これ幸いとフライパンに油を少し引きベーコンとソーゼージを軽く炒め先ほど火のつけ方を探してるときに見つけた二股のフォークで食べる。
うぷ、小さくても丸々食べるのはきつかったな。
とりあえずの食事を終え、再び寝るためにさきほどの道を戻る。
三回ほど起きては食って寝て起きては食ってを繰り返し痛みも大分引いてきたので消毒薬らしき薬品を背中にかけて包帯を巻きなおした。
さーて、この施設は一体なんなんだろうねえ。
とりあえず人はいないってことは確定だな。
寝起きしつづけたが一度として人の気配を感じることは無く厨房も使いっぱなしの食器を置いてあるのだが片付けられた形跡は無く、人がいないことの証明になった。
とりあえず探索してみるか、大分痛みも引いてきたし走れそうだし。
っと、タバコとマッチを持ってくか。
服を漁りタバコを回収するがマッチだけは見当たらなかった。
無いものは仕方がないのでそのまま探索することにする。
右は食堂だったから反対の左行ってみるか。
自分が倒れていたほうに向かいドアも開くかどうか試してくことにする。
さっぱどねえだべ。
そう、適当な方言で愚痴りつつ三分ほど歩いてみたがこちらはシャッターが閉まっていた。
さて、ここはどうも何かの近代建築の中だってことはわかったが手がかりが無さ過ぎるな。
メガネも無いのが痛いしなにより全身包帯だから不審人物すぎるしどうしたものかね。
しょうがないので食堂の先を探索しようとするがシャッターがあるということは近くに非常用の開閉スイッチのひとつぐらいはあるのではと思い見てみる。
お、カギか、これが部屋の鍵だと助かるんだがな。
運よくカギを手に入れたがどこの鍵かわからない。
しかし何も無いよりかは段違いにマシだった。
とりあえずドア全部に試すか、面倒だが一つでも当たって欲しいもんだ。
面倒だと思いつつ近くのドアの鍵穴に試すと…
がちゃり
まさかの一発ツモ!
麻雀のルールもわかっていないのにそんなことを思い部屋に入ってみる。
ふむ、誰かの私室みたいだな。
ベッドが一つにクローゼット、本棚が一つにタンスも一つ。
でも、長いこと誰もいないみたいだな、埃が積もってるぜ。
部屋の中は誰もいなかったが本を見つけめくるがやはり見たことのない文字で読めなかった。
どうやら何か機械の手引書らしくイラストがいくつか入っているが読めない。
どうやら、この部屋の持ち主は金持ちみたいだな。
タンスも中々に良いモノだしクローゼットの中の服は…これは軍服か?
ますます日本じゃない気配がしてきたな、自衛隊の服にしては豪華…というか自衛隊の儀礼服だとしても青やら白が基調だとは思えないし。
しかし日本の墓場にいたはずの俺がなんで外国に?
うーむ、判断材料が増えれば増えるほどわからなくなるな。
他に手がかりは無いみたいだな、マッチもないからタバコも吸えないし。
とりあえず他の部屋に行くことにしよう。
その後、医務室までの部屋の全てを部屋を開けようとしたが当然ながら開くことはなかった。
カギが全部同一だったらカギの意味ねえもんな。
医務室を通り過ぎ食堂で一息つくことにする。
実は主人公は丸めがね着用してました