昔の夢
意図したわけではありませんが、ほんのりBLを連想させるかもしれない内容になっています。
心の底から無理! という方は読まないでください。
ある夜のエルディックとテミスリートの会話
「・・・そういえば、一つ気になっていたことを思い出したのですが」
「何だ?」
「今の私は、建前上兄上の側室なのですよね?」
「? ああ」
「側室ということは、一応兄上と結婚したことになるのですよね?」
「・・・何が言いたい?」
「いえ・・・ただ、昔のことを思い出しただけです」
「・・・(昔の・・・あの嫁宣言か・・・?)」
「・・・(小さい頃は男の人とは結婚できないって知らなくて、『大きくなったら兄様のお嫁様になる!』とか言ってたからなぁ・・・。結果的に叶っちゃったわけだ)」
「・・・・・・テミス」
「はい?」
「・・・・・・私は、男色の気はないぞ(まだ本気で嫁になるつもりだったとか言わないよな!?)」
「・・・・・・私にも、ありませんが(まさかと思うけど、そーゆータイプだと思われてたってこと!?)」
「・・・・・・そうか。てっきり・・・」(ホッ)
「兄上、冗談がお上手になられたのですね」(ニコリ)
「!」(ビクゥ!)
「偶にはもう少し腹を割ってお話をする必要があると思うのですが、どうでしょう?」(ニコニコ)
「あ、あぁ・・・」(ビクビク)
読んでくださり、ありがとうございます。