表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/11

ケース01『カップ麺。これしかなかった……』

空腹に耐えられなくなってカップ麺を食うだけの話。


本作はファンによる二次創作を歓迎します!!

イラスト・小説・動画・考察などご自由にどうぞ。

良識の範囲内でお願いします。

商用利用・転載は禁止です。

当事者の名前は数字に置き換える。以下レポート内容。




ケース01

『カップ麺。これしかなかった……』



『巨大な赤いオーロラが発生、世界は赤に満ちる』

世界一の富豪がSNSで投稿したメッセージ。



時刻は18:25。

01「ちょ!?空が赤いって!!」


ひきこもりの15歳少女、01(本名は伏す)の自室の窓が赤いことに気づく。外を覗くと赤い巨大なオーロラが。


01「やばい!やばい!……やばい!スマホ!スマホ!!」


急いでスマホを手にして撮影開始。


01「よっしゃ!投稿!!」


達成感に浸る01だがすぐに現実に引き戻される。



『巨大な赤いオーロラが発生、世界は赤に満ちる』


この言葉が彼女の脳裏によぎった。



世界一の富豪が世界に放った言葉は世間から笑いものにされたが……実際、5日前に欧州で巨大なオーロラが発生、人々が消失した。


01「マジやばいって!」


さっきからそれしか言ってない01。すぐに母親に連絡。


01「……繋がんないし!」


母親は……多分、ショッピング中。気づいてない。


01「どうしよ!?どうしよ!!?どうしよ!!?」


ふと思った。


『そういえば今日、何も食べてない……』


01の取った行動は……床に転がっていた新品のカップ麺(カレー味)を手に取り、湯気が立たない素晴らしいポットからお湯を注いだ。


ジャー。


フタを閉めて3分待つ。待機中にSNSを閲覧。もちろん話題はアレ。


01の体内時計は優れており、3分必要なカップ麺を約2分でフタを開ける。


01「割り箸……えーと割り箸……ない!」


コンビニで貰った割り箸は恐らく既に異世界に転生したようだ。


01「なんでぇ!!割・り・箸・な・い・の!!!!!?」


ブチ切れる。何がマズイかと言うと割り箸が無いのにお湯を入れて2分待ってしまったからだ。

01は誰もいない自宅、2階の自室から1階のキッチンへダッシュ!明かりがついてないのに部屋は真っ赤に染まっている。急いで箸を探し、自室に戻る。


自室に入ると窓がより一層赤みを増していた。


01「うわっ!あっか!!」


……夜空は絵画のように美しい。


……6分経過。


01「あ!そうだ!カップ麺!!」


フタを開けっ放しのカレー味のカップ麺はまだ湯気が立っているが……麺の老化が著しかった……あと、スープ少ない。


01はカップ麺(縦長タイプ)を左手に持ちながらいきなり麺を箸で持ち上げて口にかっこむ。ひきこもりでひねくれ者の彼女は『いただきます』なんて言わなかった。


ズルッ!ズルッ!フーフー!

ゾゾゾゾ!!


やや水分が多い麺(6分経過の為)だがカレーの味はしっかりこびりついている。空腹時からのカップ麺は背徳的でうまい……がそれは一般的な話で彼女は1日で隙あればカップ麺を食べるジャンキープロフェッショナルだった。


ウーウー。


サイレンの音が聞こえる気がする。

いや、気のせいかもしれないと彼女は思う。


麺→スープ→ 具→スープ→麺→スープ→麺。

01のカップ麺の食べ方である。特にこのカレー麺(178円)はスープがカレーそのものに近い。具材もじゃがいもとニンジンとなんか肉みたいなのがいい感じにスープに合う……とは言っても全部カレーの味しかしない。つまり全部同じ味。


半分ぐらい麺を食べ終えるとカップ麺を机に置いてスマホをいじり始めた。SNSをだらだら見ながらごはんを食べる。


01「みんな撮ってるねー」


フォロワー達やインフルエンサーがごそっと赤いオーロラを撮影して投稿。既に1万いいねがついている。


ズズ。


スープを一口。ドロドロのカレースープが口にまとわりつく。一度ペッドボトルのコーラを口に流し込み、浄化させる。


7割ぐらい麺を食す。その頃には彼女が撮影した赤いオーロラの投稿画像にそこそこのいいねがついていた。


01「え!?すご!6000いいねいったし!!」


スマホ→机に置いてあるカップ麺の麺をすするを繰り返して麺を消滅させる。そしてスマホを机に置いて両手でカップ麺の容器を持ってカレー味のスープを勢いよく飲み干す。もうヌルくなってるから飲める飲める。


01「……ふぅーーー」


完飲したカップ麺の容器に箸を入れて……ゲーミングチェアに深く座り直した。


彼女は窓を開けて夜空を眺める。やはり赤くて美しい。


01「……終わっちゃう……のかな?」


01、自室にてなけなしのカップ麺を消費。

食料品ストックゼロ。お菓子もなし。



彼女はずっと空を見続けていた。



カップ麺の匂いだけが部屋に残っていた。



ケース01

END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ