発見と窮地
夕陽が暗くなり始めていた、これ以上時間がかかると危険だ。
かなり奥まできた。ここからは魔物が出てきても不思議ではない。
大声を出せは、奴らに見つかる。父と兄ならどうにかなるだろうが、
僕では、どうしようもないのだ。
「クソっ、一体どこに」
少し遠くに見覚えがある物を見つける。
駆け寄り、調べる。
「これはファルの靴…木の根に絡まっている?」
進んだと思われ離場所は高低差がある場所だった。
人が死ぬ高さではないが、もし当たりどころが悪ければ…
そんな考えがよぎり、心臓が苦しくなる。
たとえそうなっていたとしても。と気をつけながらゆっくり降る。
着地と同時に近くの岩陰から音がした。
「うう」
「っファル!」
無事と安心するが、怪我をしている。
葉っぱや服の傷から落ちた時、木がクッションになったが枝などで切ったのだろう。
出発前に準備していた物で応急処置をした。
「ファル!大丈夫だよ。父さんも兄さんもすぐ来るからな!」
「うう、アルにい、、ご、めん、ね。」
「ファルは悪くないよ。お花が欲しいって言った僕が悪いから。」
「うう、ある、、にい、、」
どうやら緊張がほぐれ寝てしまった。 または傷みで失神したのだろうか。
「よし…帰ろう。」
少し遠い茂みから物音がした。
「っ!フォレストウルフ…!」
血の匂いに釣られてきたか?
威嚇をしながら一匹、いや三匹出てきた。
父さんや兄さんは本物の剣を持っているけど、
今、腰にあるのは一本の木刀だった。
スゥーと息を吸いそして吐く
深呼吸をし、そして叫ぶ。
「こいや!この子犬ども!」
ただの痩せ我慢もあった、がそれよりこの声が父さんたちに届くことを願った。
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