19話
《君の3丹田が、どれほど異常なのかをね。》
3丹田が異常?
《まず、一人につき一つの丹田しか解放できないっていうのは知っているだろう?》
「はい、それは聞きました。」
《そして、丹田は一つでも爆発的に魔力を高めることができる。》
《そんな丹田が、3つもあれば、おそらく。》
《無限の魔力、といえるだろう。》
「無限。」
ヒカルは、自身の3丹田が、いかに凄いものなのかを改めて思い知らされた。
確かに、無限に魔力を高められるのなら、限界がないってことだ。
制限なく強くなれる。
この単純で、あまりにも魅力的な事実が。
ヒカルには最大の祝福でした。
それは、ヒカルが求めていることでした。
自分にできること。
自分にしかできないこと。
それらの答えを、見つけることができる可能性。
つまり、ヒカルは自分の目標に近づいたということです。
《さあ、そろそろ生存術のトレーニングを始めるぞ。》
「あ!その前に、習いたいことがあるんです。」
ヒカルの発言にイアーソーンは眉をしかめます。
「最初に、水泳術について学んでおきたいんです。」
《ほう?水泳術といえば、私がもっとも得意とする生存術のひとつだ。》
「な、なら。最短で習得するには、どれくらい時間がかかりますか?」
イアーソーンは、俺の発言にニコリ、笑って見せます。
《ハハッ!最短で1日だ!もちろん、センスが必要だが。》
「よろしくおねがいします。」
《よし!じゃあ、息を止めてみろ。》
「はい?」
息を止めるですか?
これはまたいったい?
《さっさとしろ。》
イアーソーンがジロリ、睨みます。
そして。
とりあえず、息を大きく吸います。
ハーーーー。
フンッ。
俺は、指でオッケーのサインをつくる。
すると、イアーソーンが頷いて言う。
《次は、自分のマナを生命力に変換する。》
生命力ですか?
《体の細胞を感じろ。そして、マナをそれぞれの部位ごとに適量分だけ注ぐんだ。》
いや、難しすぎでしょ。
体の細胞を感じろって?
しかも、それぞれの部位ごとに適量があるのかよ。
こんなことをしなくちゃいけないなんて。
いや、でも。
これも!金のためなら!!
やるしかないでしょ!
集中するんだ。
体の細胞に、部位ごとに適量のマナを。
注ぎ込む。
。
。
。
!!!
「できました!」
《ほう?もうできたのか?》
クレイジー。
《おそろしい才能だな。》
イアーソーンは、ニヤリ、笑って見せました。




