18話
「大金を、稼いでみませんか?」
ヒカルは、彩香の発言に困惑します。
「知り合いに、トレーナーを探しているという人がいて。」
「そうなんですね。」
なるほど。トレーナーのことか。
なら、案外いけるかも?
「報酬は、確か、5億円だとか。」
!?
5億円だと!?
ああ!!
これは、なんというめぐり合わせか!!
ヒカルの体が、ブルル、身震いします。
「えっ!?ひ、ヒカルさん!?だ、大丈夫ですか?」
ああ、こんな時にまで心配してくれるだなんて。
そして、こんなおいしい話を持ち込んでくるなんて。
彩香さん、あなたこそが、俺の女神です!!
。
。
。
うーん。
「いったいどうすれば。」
ヒカルは、彩香から今回のコーチングの内容について聞かされてました。
「私の知り合いの女の子が、水が苦手らしくて。」
「その子は、今回挑むA級ゲートがクリアできなかったら家紋の恥になってしまうと言っています。」
「ですが、その子が挑むゲートは水のフィールドらしいんです。」
という感じの説明を受けた。
「要するに、水を克服すればいいんだよな。」
家に帰ったヒカルは、依頼解決に向けて対策を整えます。
「あっ!フリーパスにあったような・・」
ヒカルは、以前フリーパスの講義を確認したときに見ていた、ある講義を思い出す。
ティリリング!
最高の生存術
トレーナー名 イアーソーン
「これだ!」
前回は、全く興味がわかなかった。
生存術は、優先して受けるべきではないと判断したからだ。
でも。
今回は違った。
イアーソーンといえば、国王の命令で、黄金の羊毛を探しに冒険に出て、大航海を終えた先に、コルキスの木へとたどり着いた人物でした。
そんな英雄ともいえる功績を成し遂げたイアーソーンならば。
大航海を成し遂げたイアーソーンならば。
泳ぐことにおいて、これほど適任なトレーナーはいません。
ティリリング!
【イアーソーンを雇用しますか?】
ヒカルは、迷わず【はい】をタップする。
《初めましてだね。ヒカル君》
「よろしくお願いします!」
「って、なんで俺の名前知ってるんですか?」
まあ、確かに知っていてもおかしくはないけど。
ケイロンは最初から知ってる感じしなかったからなぁ。
《いやぁ、これはね。マーリンさんが最近、超越者たちに噂を流しているんだよ。》
噂ですか?
それはいったい。
《ヒカルという青年が、3つの丹田を解放したとね。》
ここで、ギラリ、イアーソーンの眼が、鋭くなります。
「あ、あの。3つの丹田って、なにがそんなにすごいんですか?」
ヒカルは、当然の疑問をぶつけたつもりでした。
《あれ?君はまだ聞いていなかったのかい?》
「いや、普通は、一人1つだってことしか。」
ヒカルは、正直だからなんなのか。
そういう気分だった。
《そうだね。じゃあ、説明してあげるよ。》
《君の3丹田が、どれほど異常なのかをね。》




