13話
「まずは、ハンター登録から始めないとな。」
ハンター協会は、国が設立した機関です。
だからこそ、すべてのハンターはここでハンター登録をしなくてはいけません。
ところで。
「すごい並んでるな。」
俺の前に並んでる人数は、だいたい100人くらいか?
こんなにたくさん登録するんだな。
って、俺もその内の一人なんだけど。
しばらくして、ようやくヒカルの番が回ってきた。
「あなたの血液を採取させてください。」
「えっと、どうすればいいですか?」
「いいから、早く手を出してください。」
ヒカルがもたついているので、受付は火の玉ストレートをぶつけます。
俺の血を採取して、受付は言う。
「あなたは、Fランクです。」
いや、わかってたけどさ。
俺、覚醒してないから。
まあ、そりゃそっか。
「とりあえず、ゲートに入るか。」
ヒカルは申請を出してFランクゲートに入った。
「ここがゲートなのか?」
ゲートの中は森のようだという話もあれば、ダンジョンのようだと聞いたこともあります。
ヒカルが入ったゲートは草原といった感じです。
「おっ!モンスターもいるじゃん。」
ヒカルはモンスターに近づきます。
実は、この3日間でケイロンの進捗率は3%に達していました。
さらに、マーリンの進捗率は31%でした。
だからでしょうか。
。
。
。
パン!
ヒカルがモンスターを殴ると、音を立てて破裂しました。
「まじか。」
いや、普通に考えてみて。
こうはならなくないか?
とはいえ、事実、起きてしまっている。
「まあ、これならトレーナーとしてもやっていけるかな。」
というか、そろそろ退職しようか。
ダンジョンの報酬だけじゃなく、トレーナーとしても収入が入れば安泰なのでは?
ならば、まずは退職願いを出しに行こう。
ヒカルは、ゲートをクリアしてすぐに、事務所に電話しました。
「あの、田中・ヒカルです。」
『はあ、田中君ね。』
「退職します。」
『おい、いきなりどうした?やめるの?ほんとに?』
「ええ、それじゃあ。」
『おい、待ちなさ』
ツー、ツー。
「あー、すっきりした!」
それじゃあ、早速弟子(お金)をさがしに行きますか!
ヒカルは、ハンター協会に戻ってきました。
「すみません、この魔石の換金をお願いします。」
「かしこまりました。」
受付の女性が計算を終えたのか、戻ってきた。
「5000円です。」
まあ、そうだよね。
F級だもんね。
ヒカルは、ハンター協会のフロントを見渡した。
すると。
「ぎゃははは!雑魚にはお似合いだなぁ!」
「ぶははは!悔しかったら抵抗してみろよ!」
「やめときなって、どうせこいつには無理なことだろうよぉ!」
一人の女性が、男たちにいじめられていました。
いや、ほんとうに。
これはいったいどうしたことだというのか?
ハンター協会のフロントでこんな明らかないじめをするだなんて。
見過ごせない。
というより、俺の中の悪に対する反感が込み上げてきた。
「おい、お前らいい加減にしろよ。」
俺の発言をいじめっ子たちは無視した。
なら。
ガシャン!
俺にぶっ飛ばされた男が机にぶつかる。
「おい!なにすんだ!てめぇ!」
「貴様、覚悟はできているんだろうな?」
いじめっ子たちが威嚇してきた。
「いいから、ぶっ飛ばされとけ。」
ガシャン!
ガシャン!
残りの二人もぶっ飛ばされた。
「あ、あの!ありがとうございます。」
女性が俺に近づいて、頭を下げた。
すぐに立ち去ろうとしたところを、ヒカルがつかんだ。
「ちょっと待った。俺の弟子にならないか?」
「は、はい?弟子ですか?」
「そうそう。」
俺の回答に、困惑した、今にも泣きそうな表情を浮かべる女性。
「あっ!も、もしかして、有名なハンタースクールの方とか、で、ですか?」
「いいえ。」
「俺は、ジムのトレーナーとして活動することにしたんだ。」
「え?」




