12話
「はい!ハンターを目指している人たちをコーチングするトレーナーになります!」
《では、事務所はどこですか?》
「この部屋です!」
《トレーニングは?どこでさせるつもりで?》
「ゲートの中でやります!」
《まったく。》
マーリンですら、あきれるほど計画性のないものでした。
《まあ、それは勝手にしてもらって構いませんが。霊薬を早く吸収して。》
「あ、そうでした。」
せっかく7億円もつかって手に入れた神級 霊薬3つなんだ。
さあ、いったいどんな効果がでるかな?
とはいえ。
「あの、これって一気に飲んでも大丈夫なんですか?」
《ふむ、本来ならやってはいけない。だが君の3丹田はそれを可能にするだろう。》
マーリンは割と真剣な表情で答えた。
さすがは、大魔導士マーリン。
研究熱心だからなのか、結構俺に力を貸してくれる。
《まずは一つ。吸収しよう。》
ヒカルはそれに答えて、霊薬を呑んだ。
!!!!!
ゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ティリリング!?
【マナ身法 進捗率+2%】
ティリリング!?
【マナ身法 進捗率+3%!】
ティリリング!?!?
【マナ身法 進捗率+4%とぉぉぉ!!】
ティリリング!!!
【マナ身法 進捗率+3%とお!】
スマートフォンが狂ったように暴れだします!!
《これは!すばらしい!!なんという吸収速度でしょうか!》
「そんなに早いんですか?」
《ええ、本来は数か月かけて吸収しますが、もう全部吸収してしまいました。》
《これなら、のこり2つも一気に呑んでしまいましょう!》
マーリンが、俺を期待のまなざしで見ています。
まるで、自身の実験を見ているような表情です。
なんだか、視線が痛いな。
ゴクッ
ティリリング!
【マナ身法 進捗率+5%おお!】
ティリリング!
【マナぁっぁあ身法 進捗率+3%ぉぉお!】
ゴクッ
【!?!?!?】
ティリリング!
【マナ身法ぅぅ! 進捗率+6%ぉ!】
ティリリング!
【マナ身法 進捗率+2%!!】
スマホが鳴りやんだ。
そして、俺の進捗率は。
ティリリング!
【マナ身法 進捗率31%】
なんてっこった!
霊薬3つでこの効果!
やばい。
この霊薬、最高すぎるぞ。
霊薬を吸収するだけで、強くなれるなんて。
最高すぎる。これは。
いち早くお金を、因果を、集めなければいけません。
《さあ、さっそくトレーニングを再開しよう。》
その日、ヒカルはマーリンの実験台となり、気絶するように倒れたという。
翌日、ヒカルはハンター協会へと向かった。
「まずは、ハンター登録から始めないとな。」




