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(観察者編)喜劇の感想

「見事な程のハッピーエンドだな」

「ですね」


本当に見事なハッピーエンド。

幻想に囚われて文字通り危険因子と化した者。

そして、その危険因子は生き別れた同じ危険因子の兄と再会して戦い兄が倒れ、危険因子は自我を取り戻す。

本当なら、悲劇にもなりそうな展開にも関わらずそうはならず、兄は一命を取りとめ妹と笑い会う。

余りにもハッピーエンド過ぎて、呆れるわ。

……これも、あの勇者のしたことなのよね。

流石は常識知らずの江入星矢えいりせいやと言う所かしら。

まぁ、こんな事になったのは10割方、隣の神様が原因なのだけれど。


「ところで、シャーロット」

「何ですか?」

「折角、許可したというのに殆ど勇者に会っていないようじゃないか」

「会いに行くにもあの人、一人になる事があまりないですから」

「確かに、言われてみればそうだな」


そう言うと神様は世界を覗きこんだ。

何か考え事をしているようだ、よくは分からないけれど。


「それなら、天使という姿さえ現さなければ何時でも勇者に会いに行ってよいし世界に干渉しても良いということにしよう――それが良い」

「そう……ですか?」


何が良いのかよく分からない、と言うか全く分からない。

私が勇者と会うことにこだわるのだろう。何かメリットでもあるのかしら?

分からない人……いえ、神様ね。


「シャーロット、私はこれで去るとしよう」

「えぇ、分かりました」


そう言って遠ざかる神様の背中。

しかし、数歩歩いたところでその動きが止まって振り返った。


「どうかしましたか?」

「いや、毎回止まっていたからな、今回も止まっておこうと思っただけだ。特に意味はない。」

「そうですか」

「ああ、それじゃあシャーロット今度こそさよならだ」

「はい、さようなら」


そう言って、今度こそ神様はいなくなった。


「会いに行く……天使以外の姿って何かしら?」

久しぶりの更新ですよ~


待っててくれた人はありがとです♪

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