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番外編♪ first

にゃは。と言うことで怪しく書き始める作者でっす♪

どもども、という事で今回は~番外編(小ネタ集)ですよ。

自分的にもかなり待っていた回ですね。

本編には全く関係しないと思いますので読むのやだ~って言う方は飛ばしちゃってください。

それでは、お優しい方からいただいたリクエストと自分オリジナルのネタを書いていこうと思いま~す。


本編と違って、三人称になっています。



その一

登場人物の子供のころは? です!!


えっと、まだあんまり登場してない方は出ないですよ~。

一応、旅のお仲間さんだけです~。ほかの方はその内また書こうと思いまっす。





セシル・クラフトの場合


「王族の血筋なのに随分と能力が弱いのよね、あの子」

「あぁ、そうだよな」


明らかに誰かの悪口を言っている様子の二人を影から覗きこんでいる影が一つ。


「……潰す」


幼い姿に全く似合わない、言葉を吐き捨てるようにその口から出すと同時にその子が掴んでいた壁がミシッと音を立てて崩れた。

悪口を言っていた二人が音に反応して振り返るともうそこには誰もいなかった。

一方、壁を崩した張本人は、外へと飛び出し森の中で永遠と怨嗟のように物騒なことを言い続けていた。


「潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す……」

「マスター? そんな物騒なことは言わないほうが……」


ぱっと少し長めの金髪の髪を揺らして、急に後ろへと現れた男に物怖じもせずに宝石のように綺麗な青い目でその瞳を見据え鋭く言葉を発した。


「レイ!! あれを潰して今すぐしてよ~!!」

「ですから、マスター……はぁ」


人形のように綺麗な顔を少し困ったようにして、男は考え込むと近くに花が咲いているのに気がついた。

それを見て男は頷くと金髪の子に声をかける。


「ほら、マスターあそこに綺麗な花が沢山咲いてますよ」

「ふえ? あっ、ホントだ~」


やっぱり、子供なのか楽しそうにはしゃいで花のほうへと走っていった。

それを微笑ましげに男が眺める。これで大丈夫かと安心したように空を見上げる。

再び、金髪の子へと視線を向けようとするといなくなっている事に気がついた。

どこに行ったのかと視線を彷徨わせるとすぐにその姿が見えた。

いつの間にか脇のほうへと移動していて倒れた木に生えているキノコをじっと眺めていた。


「確か、このキノコって猛毒が……毒殺?」

「マスター……」




リオネルの場合



閑散とした町の中で、神秘的な印象を与える緑色の髪をした少年が一人しゃがんでいた。

子供時代のリオネルだ。

しゃがんだまま動くこともなく、ひたすら目の前の猫を見つめている。


「猫の目って、時間によって細さが変わるって聞いたけど、本当なんだ」


やんちゃ盛りの年頃にもかかわらず、何かと冷めていそうな声音で呟いた。

猫を眺めるのにも飽きて、そろそろ帰ろうかとリオネルが立ち上がるとその肩が捕まえられる。

グルッと強引にリオネルの体がまわされた。


「なぁ、坊主。俺らと来たら良い事あるぜ。来いよ」


言葉の内容とは裏腹に肩にのせられている手に力が込められていく。

にもかかわらず、リオネルは相変わらず冷めた様子で相手の瞳を見つめた。


「帰るのに邪魔だからそこどけてくれる?」


その言葉に顔を歪ませ真っ赤に染めたかと思うと拳をリオネルへと向けた。

本当に子供らしくない事に呆れたようにリオネルはため息をつく。


「なっ、なんだ……」


さっきまで赤かった顔が見る間に青く染まっていく。

なぜなら、男の拳が漆黒の闇に阻まれていたからだ。

さらにリオネルの背後から闇が噴出す。それを見た男は腰を抜かしてその場に落ちた。

闇が男の足を捕らえて、そのまま宙吊りにした。


「離せっ、離せよ!!」


無様に叫んで悶える男を詰まらなさそうに眺めると家路を辿っていった。





ブラッド&リリアの場合



「お兄様! これを被ってください!」


中庭に元気な少女の声が響いた。――リリアだ。

中庭と言っても、城の中央にある、石の敷き詰められた緑のかけらもないような物だが。


「……花。か?」


抑揚のない声でいまいちどういうつもりで言ったのか分からないがリリアは微妙な間と仕草でブラッドが疑問気に言ったことを感じる。


「私がお花の冠を作ってみたいと言ったら、お母様がわざわざ取り寄せてくれて。それで、作ってみたから被って欲しいんです」

「そうか」


どうぞと差し出された色とりどりの花で作られた冠を受け取り、ブラッドが自分の頭へとのせた。

それにリリアは目をキラキラ輝かせた。


「やっぱり、お兄様は何でも似合います!」

「似合っているか……?」


やはり分かりにくい調子で口にするがリリアはコクコクと頷いた。

そんな、妹を撫で、ブラッドは自分の被っている冠から一つ花を抜いた。

何をしているんだろうとリリアが首をかしげるとその右手を取った。


「どうだ?」


ブラッドの言葉にリリアは自分右手の人差し指に咲いた鮮やかな青色をした花を見つめ。


「キレイ……。ありがとうお兄様」


弾むような声を出して笑うリリアにブラッドは微かに頷いた。

リリアがギュッと抱きつく。


「お兄様大好きです」

「あぁ……」


ブラッドは、そっとリリアを抱き返した。




江入星矢えいりせいやの場合(勇者さん)




「ひっ、やだぁ、死んじゃう!!」

「大丈夫だって、ほら」


小学校中学年位の男の子とその父親らしき人が山の中にいた。

二人の様子は全くもって正反対だった。

父親は楽しげに笑っていて、子供はブルブルと小刻みに震えていた。


「大丈夫だって、早く来い」

「むっ、無理だよ。何か危ないとしか感じられないし」

「スリルがあって、いいじゃないか」


父親は橋の向こう側に手を振って子供を急かしている。

普通の人ならこういう状況の場合、橋を渡るのに恐怖を感じて中々渡れない子供とそれを急かす父親という映像を思い浮かべるだろう。

しかし、実際は蛇の大群が敵意をむきだして、威嚇している橋の向こう側で父親が子供に渡って来いと言っているのだ。

子供にとっては死活問題なのだが、父親はそんな事すら楽しめといっている。


「木の棒とか持って振り回すと良いぞ」


橋の向こう側にいるということは、父親はこの橋を渡ったわけだが。どうやって渡ったかというとその手に持っている木の棒だ。

それ一本で向かってくる蛇を蹴散らしたのだ。

そんな事をできるはずが無いと思いながら、このままじっとしていても進まないと思い。

意を決して、足を踏み出す。


「うっ、やっぱ無理!!」


蛇が一気に飛び掛ってくるのが見えて、目をつぶって頭を抱えて伏せる。

ギュッと目を閉じて、来るべき痛みに耐えようと身構える。


「目を瞑ったら、避けようがないだろ? 危ないな」


そんな、声が聞こえておそるおそる目を開けると目の前には、自分をひどい目に合わせた父親がいた。

飛び掛ってきた蛇は、もう見えない。払われてしまったのだろう。

そのことに安心すると、父親に対して怒りが生まれた。


「むちゃくちゃだよ! もしも、大怪我したらどうするんだ!!」

「しなかったんだし、良いだろ?」

「いいわけないだろ。あやまって、今すぐ謝れ!」

「あぁ、すまんすまん。悪かった。じゃあ、散歩を再開しようか。行くぞ~」

「って、流すなよ!! おい! ――置いていくな」









あはは~、以上。皆の幼いころでした。

低クオリティすみません……。

う~んとネタはないことは無いんですが。

もしかしたら、次本編になるかもです。早く終わらせてしまいたいので。

それでわ

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