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(旅の始まり編)異世界の暇人たち

「何をしてるんですか?」

「見ての通り空を見上げてるんだよ。こうやって空を見上げてたら何か降ってきそうだし」

「また、意味不明なことを……」


 そんなことを言って隣に並んだ部下を横目で見る、上官のことをて言うか聖将軍様に向かって意味不明って、失礼にも程があると思うのは僕だけ?

 本当なら不敬罪で牢屋に蹴りいれてやりたいところなんだけど。

 自分は優しくて寛容で、そしてなにより、偉大だからそんな意地の悪い事はもちろんしない。

 しかし、物凄く暇だ。暇だからクーデターでも起こしてみようかな――世界に。


「はぁ、ホントに何か落ちてこないかなぁ」

「そんなに世界はうまく出来てませんよ」

「そうだよねぇ~詰まんない世界」


ほんとにクーデター起こそうかな――世界に。 頬杖をつきながら空を見上げるといつもと変わらない空がある。

どこまでも青くて鳥が自由に羽ばたき、空から人間らしきものが降っている。……って、え? 人が降ってる? あれ、こんなこと良くあることだっけ?

答えは一つ、そんなわけがない!!

そちらに全力で気を集中させると強力なというかこれは反則と言うほどの魔力を感じた。


「ホントになんか落ちてきた……」

「えっ? なにも見えないんですけど……」


それはそうだろう。自分の体は極限まで強化魔法がかけられている、視力も半端無く上昇している。そんな自分がやっと気づいた程度なのに隣の部下に見えるはずは無い。

そういえばあの方向にはSランクモンスターのクイーンパラサイトが暴れまわっていたはずだ。近々、うちから軍を出して討伐する予定がある。


「気になる……、ものすっごく気になる」

「どうしたんですか?」


確か、今は用事も無いはずだし、討伐を早めても問題は無いだろう。そう、この僕が興味津々になってるんだから良いよね? 

権力振りかざしちゃえ♪


「今すぐ第一部隊と第二部隊を呼んでクイーンパラサイトの討伐を早める事にする」

「え? なぜでs」

「理由なんてどうでも良いでしょ? 指示に従いなさい」

「りょっ了解しました」


走りさって行く部下を皆がらにんまりと笑みを浮べる。


「今の自分ってついてるなぁ~意外と」


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「…………やる事がない」


事務系の仕事を午前のうちに全て終わらせ、誰か謁見にでも現れないかと王座に座っているのだが誰も来ない。――暇だ。

そもそも、謁見の間ほとんど人がいない。せめて、誰か居ないものかとあたりを見回すと背に翼を生やした、獣人がいるのを確認した。


「おい、少しこっちに来い」

「なっなんでしょうか魔王様」


明らかに怯えた様子でこちらへと寄ってきた、そこまで怯えられると色々複雑なところがある。

確かに敵に対しては一切容赦はしないが城の者にまで手を出した覚えはないぞ? なぜそこまで怯えられるのだろう。

そんなことを思いながら、目の前の獣人に命令をする。


「何かやってみろ」

「なっ、何かとは?」

「芸とか特技とかそういうのだ」


そう指示をすると鳥の獣人はナイフを取り出すと羽でジャグリングをして見せた。

確かに羽でジャグリングは、高等技術だろう。しかし。


「詰まらん……殺してしまおうか」

「ひっ、そっそれは」

「安心しろ冗談だ」


怯える様子のままでジャグリングをする獣人に悪戯心が芽生えていったことなのだがかなり恐怖を感じていたようだ。冗談だと告げた瞬間に頭を下げて数十歩ほど後ろに下がられてしまった。

もう、これでは遊べないなと思い何かないかと物思いにふける。

あまりにも最近は暇だ。暇つぶしに他国に攻めてみるか? しかし、それはそれで面倒だ。


「……なにか、無いか」


ボーっとしていると、ふと妙な気配を感じた。

ここではないもっと遠くの場所だ。


「……これは」

「まっ魔王様?」

「今からここをでる。代わりに誰かが統治していろ、それと妙な事をすれば殺すと言っていたと城のものに伝えろ」

              

妙なことをされては困るので身を退いていた獣人にそういい残し魔国ヘルメイアを離れた。

二人の代表的暇人たちが動き始めましたwww

この二人は星矢くんと出会ってもらう予定です。


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