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ルトと魔石集め

「よいちょっと、ちょれ!!」


 ルトが自身と同じ柄の長さの平鍬を振り下ろし、スライムを一生懸命に倒そうとしている。


 ルトと2人でスライムの魔石を集めるため、いつものスライムだけのダンジョンに入っていた。


 本当は1人で行こうと思っていたが、一緒に行こうと腰にしがみつき、譲らなかった。


 僕が使っていた小刀を渡したが、持ち手がしっくりこないらしく、今朝家庭菜園の時にお手伝いで使用していた平鍬の方が使いやすいようで、先程からスライム相手に力任せに振り下ろしいる。


「僕も負けてられないな」


 ルトを常に視界に入れながら、負けじと小刀でスライムを倒し、魔石を回収していく。


 レベルが10以上になり、入学試験を受けることができるようになり、心に余裕ができたが、ルトという家族が増えた事により、生活費も当然増え、ルトに新しい洋服や靴など必要なものが山ほどある。


 眷属作成と魔物女王に使用する魔石も集めなければならない。そのため、今日は登山用の大型リュックを背負ってきており、もう半分くらいの容量が埋まっている。順調な滑り出しだ。


「おかあちゃん、おなかすいちゃった」


「そうだね、そろそろお昼だし、お弁当食べようか」


「ちゃべて、まちゃいっぱいちゃおちます」


 手提げのトートバックから、レジャーシートを広げ、お弁当を取り出す。


 普通ならダンジョンでの食事は危険だが、スライムはこちらから攻撃してこないので安心して食べることができる。


「お昼からの魔石集めは少しだけにして、魔石を売るために冒険者組合に行こうか、ルトの事も登録しないと行かないからね」


「ぼうけんちゃくみあい?」


「ルトのことを僕の家族として登録するんだよ、冒険者組合では行儀よくしていてね」


「あい、わかりまちた」


 僕は、ルトに手の平を向けながら話す。


「じゃあご飯を食べる前に綺麗にするよ、浄化」


 ルトの汚れていた服から汚れが浄化されていく。


称号『男の娘』から発生したポイントで新しく職業を獲得した。


職業

見習い聖女 回復系統や結界系統を獲得できるが、見習いのため効力は落ちる。


スキル 

ヒール 浄化 小結界


 他にも数多くの職業が獲得できたがこれを見つけた瞬間真っ先にこの見習い聖女を選択した。


 この先、何があるか分からないし、ルトが怪我した時には瞬時に回復できるようにしておきたい。


 ルトとお弁当を食べ、少し休んだ後、2時間だけ魔石を回収して冒険者組合に向かうのだった。


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