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16--ゆっくり成長していく

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その夜、俺は考えごとをして眠れずにいた。感情の波風を立てずに平静を装う──俺はアンサイに気づかれない方法を心得ていたのだろう。俺は何度もアンサイが深く眠りに就いているのを確認していた──もしも俺が起きているのをアンサイが知っていたら、どうしていいのかなす術もないだろう……

俺は今日あったことを振り返っていた。

24時間前、俺はまだ地球にいた。けれども今はフリンジワイルドにいる。幽霊に追いかけられ、頭のおかしい犯罪者みたいな顔をしたやつに襲われた。そしてアンサイに出会い、思っていた以上の大きな契約を結ぶこととなった。一日を通して、取り交わした契約がどんなものなのかがわかってきた──少し不安ではあったけど、考え直した時には(危険を冒す時だろ?)という考えにいつもたどり着く。


俺たちは道を進み、モンスターと戦った。地球で身につけた逃げ回るだけのスキルを使ってモンスターの攻撃を飛び越え……まるでゲームのヒーローみたいに、この俺がモンスターと戦って生き残ったのだ。逃げることから始まった一日だったけど、その終わりにはこの先にある未来への道へと進むことになった──もう逃げる必要なんてなかった。自由、そして力──俺はもっと欲している。けれど、注意しなければならなかったことも知っていた。焦りは禁物だと……


俺は人生を思いっきり生きる二回目のチャンスの最中にいる。だけど、俺はビビリ野郎だ。逃げたり隠れたり、安全牌を選ぶ経験しかない。だから突っ走らないで、力に酔いしれたりなんてしないで、天狗にもなってはならない……


その夜、眠ろうとしている時に、もうひとつ考えが浮かんだ。


もしも俺が地球に戻ることができたら……俺は地球を救えるのか? この俺が、あのアボミネーションを倒すのか?


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