XIIX
●UNISON SQUARE GARDENとの共通点を感じさせつつ、違った表情も明確に押し出されたアルバム。
【収録曲】
1.魔法の鏡
2.月と蝶
3.スプレー feat. SKY-HI & 谷中敦 (東京スカパラダイスオーケストラ)
4.次の朝へ
5.シトラス
6.あれ
7.まばたきの途中 feat. 橋本愛
8.アカシ
9.正者の行進
10.うらら
11.White Song
12.タイニーダンサー
13.All Light
UNISON SQUARE GARDENのフロントマンとして知られる斎藤宏介とベーシスト・須藤優の2人からなるバンド、XIIXのアルバム。ポップなメロディを聴かせたり、所々でリズミカルに歌詞を綴ったりしていく作風はUNISONと共通している感じでしょうか。中でも、「足りない足りない足りない」(月と蝶)や「まだいける まだいける まだいけるはずでしょ」(あれ)が印象的でした。UNISONの楽曲はほぼベーシストの田淵智也が作詞・作曲しているのですが、そういう意味では彼からの影響というものをうかがい知ることができます。
一方で、サウンド面に関しては「手数の多さ」はさほど強調されておらず、全体的にシティポップ的な雰囲気が漂っていたり、『まばたきの途中』『White Song』のような音数を絞った穏やかな楽曲が収録されていたりすることもあって、その点においてはUNISONと明確に差別化されているように思えます。まあ、華やかさにおいてはUNISONに譲るところはありますが、「違った表情を見せるアルバム」としてなかなか興味深く聴けた一作でした。
評価:★★★★