二千円でおっぱい触らせてくれた女の子と僕の御話〜第二話
恋愛官能小説にする予定です。どうぞ御期待下さぃ。プロットは少し決まりました!
味淋ちゃんに関するクラスの噂。 ━━深澤 味淋は、二千円を渡したら味淋自身のの胸を触らせてくれる。 ・・・ただ、それだけの話だった。盗み聞きといおうか・・・。 授業と授業の合間にある十分間の休み時間の間に小耳に挟んでしまったというか、聞こえてしまったというか。 そう、盗み聞きというのではない。 次の授業の準備の為に、通学鞄の中から教科書や筆箱を取り出そうとしている最中に、たまたま、隣の席に座る男の子の周りに人だかりが出来ていて、そいつらがなんだかやけに声を潜めた感じで喋っていたのが、漏れ聞こえてきたというだけの御話なんだ。 ━━味淋ちゃんがおっぱいを触らせてくれる。 はっきり言って、それ以外の情報はきこえなかったようなもの。 でも、それだけで僕の頭の中は、許容範囲を超えていっぱいになってしまったの。 その情報は断片的であり、教室内のざわめきの中で、いくら耳を澄ませて聴き取ろうとしても、それ以上の細かいことまでは何もわからず終いのままであった。 だから、その後の授業中もずっと僕は鬱々(うつうつ)として、教壇に立つ先生の熱弁も教科書の内容も何も頭に入っては来なかったのである。 トップスとか下着とか上に持ち上げた状態の生で触らせてくれるのか?そもそも味淋ちゃん、外見上、膨らみも何も見当たらない洗濯板みたいな胸のような印象なんだけど、果たして、意外にも生の状態では触らせる価値がある程に、女体としての発達を見せているのだろうか? 僕はあれこれ考えに耽るしかなかったのだ。 それはおそらくは、他の男子達とてもおなじであったのだろうけれど。最初にも言った通りだけれども、そもそも、僕は味淋ちゃんに対して、異性に対して抱くような恋心の類の感情を持ち合わせていたという訳ではまったくなかったのだ。 味淋ちゃんは決して今風の派手な女の子ではなかったし、家もとくにお金持ちとかいう訳でもないらしく、さして高価そうな衣服を着けて学校に通ってくるのでもなかったし、特別な習い事をしているとも聞かなかったし、勉強もスポーツもそこそこ出来る程度といったかんじだったし、いわば、そんなに他と比べて光り輝いているようなコではなかったんだよ。 僕としても、そんなに気に留めたりなんかしてなかったし、第一、僕には他に好きな女の子とかいたしね。 なのに、僕は男として、彼女に対しての興味を惹かれない訳にはいかないようようなのであった。 味淋ちゃんへの興味というより、味淋ちゃんのいっぱいに対する興味は、忘れ去らなければならないという倫理的な抑止力は確かに働きはしたのだ。男として、ひととして忘れなければならないのは、わかってはいた。 そんな誘惑に敗けなんかしたら、ひととして良くない、とわかってはいた。 だけど、僕はひとである以上に男だった。男という生物のサガに勝てる気は実のところしなかったのである。ふと、その授業中、教室の後ろの方の席に座る味淋ちゃんの姿に眼を遣ってみれば、味淋ちゃんはどこか俯きがちであり、気のせいか、授業に集中出来てないよえに思われるのであった。 僕は、味淋ちゃんの心中を案じてならなかった。 何らかの事情があって、そのような発言をしてしまったのか、或いはすべてが彼女をからかうという目的でクラスの男子達がばら撒いたデマなのかどうかは知らない。けど、いずれにしても、この休み時間が終わったら、まっさきに僕が味淋ちゃんに話し掛けることによって、彼女を他の下心に満ちたような男達から守らなくてはならない、という、そんな使命感のようなものがいつの間にか、僕の心の中に芽生えていたのであった。 他の男達に先を越されたくない、というのが正直な気持ちだったのかどうかは僕自身にもわかっていなかったのだけれど。(以上が第三話です。第二話と順番が入れ替わってしまいました。どうぞ御赦し下さぃませ。)
御読み頂きまして、誠に有難う御座いました!