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唄う物語  作者:
9/116

9.料理

今回短めです!

「……あ、これ食べる?」


 そう言って差し出したのはスライムたちが集めてくれた木の葉で作ったサラダ。料理のレベル上げに作ったものだ。


「そういやお前料理人か」

「わ、美味しそー」

「自然100%」


 そのまま食べ始めた二人を見て、そういえば味見をしていないことに気がついた。ゲテモノ系の味じゃなければいいんだけど。


「……食べたことない味だな。どの野菜使ってんだ?」

「こっちの赤いのも何ー?」

「木の葉っぱと食用木の実」


 良かった、どうやら不味くはなかったらしい。自分も満腹度はそこそこ減っていたので食べる。

 ……レタスくらいの柔らかさにキャベツの味の木の葉。トマトの甘みを抜いて酸っぱくして、はちみつの風味を出したみたいな木の実。結構美味しい。


「あ、だから自然100%か」

「食べれるってよくわかったねー?」

「兎とスライムが教えてくれた」

「なる」



「んで、今日はどうする?」

「兎」

「倒さない感じねー?」

「うん。あとスライム」

「……そういや、冒険者登録はどうしたんだ?」

「そもそもしてない」

「「は!?」」


 今思い出した、というふうに聞いてきたので普通に答えたら驚かれた。ほとんどのプレイヤーは登録するらしいからだろうか。


「ならお金は!?」

「依頼受けれないでしょー?」

「買い取りはしてくれるから」

「……そういやそうか」

「そっかー、買い取り……」

「手伝ってくれるから、案外稼げる。かかる費用も少なめだし。……あ、八百屋寄っていい?」

「おう」


 宿から出てきた私達をチラチラと見ながら話しているプレイヤー。お店の人の邪魔になってるからどけたほうがいいと思う。


「すみません」

「あ、嬢ちゃんか。いつものか?」

「はい」

「おらよ。おまけでこれつけとくぞ」

「有難うございます」

「いいってことよ」


 ぽすぽす、と頭を撫でられる。家族持ちらしいが、娘のように感じているのだろうか。


「じゃ、怪我しないよう頑張れよ」

「はい。気をつけます」


「……人たらしは健在か」

「人聞きの悪い。私は普通に接しているだけ」

「はいはい、そーだな」

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