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唄う物語  作者:
8/116

8.合流

「お、その見た目はミーアだな?」

「相変わらず小さめー!」

「レン、スイ。遅くなった」


 こちらに駆け寄ってきたのはレンとスイ。私にこのゲームを勧めた張本人だ。

 レンは短髪で赤髪赤目、長身の人間。

 スイは長髪で青髪緑目、こちらもそこそこ長身なエルフだ。


「はい、フレンドコード」

「こっちもー」

「お、ども。承認したよ」

「あ、やっぱ名前同じか。つーか職業、って、は!?」

「羽……っ!?」


 叫ぼうとしたスイの口をレンが塞ぐ。羽根人はレアなのだろうか。

 と、思っていたらフレンドチャットが開始された。


 レン:ちょ、おま!!

 スイ:羽根人ってなに!?そんな種族なかったよ!?

ミーア:ルーレットで当たった。因みにちょっと飛べる

 レン:レア種族かよっ!!またか!!

 スイ:あ、でも羽ないね

ミーア:収納してる。飛べるときには出す

 レン:あーもう話ずれるし!もう知らね!


 普通に話している風に装いながらチャットを続けていると、背後から声がかかった。


「おや?君は……」


 ウィーさんだ。広場にいた女性たちの一部が黄色い悲鳴を上げる。人気が高いらしい。


「彼等は君の友人かい?」

「はい。ここに来る前からの」


 レン:おま、おまえ……っ!

 スイ:え、ウィー様自ら話しかけられるとか何やったの?

ミーア:デュエットした

 レン:はぁ!?

 スイ:あー、あんただからねぇ……ついてけるか……


「そうそう、ここでは4日後辺りにまた歌おうと思っているんだ。ぜひ来てほしい」

「こちらこそ、是非とも」

「ではね」


 ひらひら手を振って去っていくウィーさん。4日後か。時間開けておこう。


「……もう聞きたいこと多すぎてわけわかんねぇわ。取り敢えず俺たちが借りてる宿に行くぞ」

「そうだね。私も色々聞きたーい」

「了解」



「……ある意味わかってたが、ツッコミどころが多すぎる……」

「まぁ、ミーアを一人行動させたらそうなるよねー…」

「げせぬ」

「「げせ」」


 むぅ。ただ小動物たちと戯れただけじゃないか。


「まず、このゲームで戦闘系技能を1つも取らなかったのが想定外」

「生産職でも『投擲』とかぐらいは取るからねー」

「んで、それで称号?聞いたことねーよ!」

「ルーレットでしか当たらない種族がいるのもねー…」

「生活系スキルなんて知らねぇし!!」

「ほんとそれー!」

「で、チュートリアル時点でレアと言われてるウィーを引き当てた挙げ句、デュエット!」

「羨ましいけどそれはミーアだから出来たんだろうねー」

「最後、モンスターと対話!?言語スキル!?そんなん試したやついるけど取得したやついねーぞ!!??」

「私は短縮されてるから。あとは関わり方の問題?」


 あれは多分、ただ聞こうとしたりしても駄目なのだ。必要なのは対話の姿勢を見せること、だと思われる。

 ……つまり、対等だとして接しなければならないわけで。


「大兎にゾンビ猪……、それ多分序盤に倒す相手じゃねぇぞ?」

「ゾンビ猪は聞いたことないけど、大兎は夜のボスに似てるかなー。あと兎倒し過ぎたら来るやつー?」

「あれくっそ強いんだよ……」

「成る程。あと大兎は倒してない」

「はいはい」


 私は兎を倒さなかったから見逃されたのか。称号もそれ関連かな?


「称号の多さも異常だし」

「祝福なんて、神官でももらった人いないよー」

「特に『守護』なんてぜってぇ上位スキルだろ……」


 スイは苦笑し、レンは頭を掻きむしる。いつもの光景だ。


「そう、私から聴きたいこともあるんだけど」

「ん、なんだ?」

「街の雰囲気が暗いけど、プレイヤーは何やらかしたの?」

「俺たちがやらかしたこと前提かよ……」

「間違ってないのが辛いねー……」


 なんでも、女性のNPCにしつこく言い寄ったり、店の中で暴れたり、ストーカーしたり、イチャモンつけたり、殴ったりetc。


「やめろっつっても寧ろ俺たちが絡まれるし」

「一回殺されかけたからねー。まあ子供逃がせたしぎり追い返せたからいいけどー」

「先行組は馬鹿ばかりなの?」

「言い返せない」

「私達はちょっと対応が甘いんだけど、それにもイチャモンつけてくるやつもいるからねー……」

「あー、それについては謝らなきゃだな。俺たちと一緒に行動したらお前もそういう目で見られる」

「別に。私はそういう奴ら嫌いだから」

「……まぁ、そうだな」

「てか、そういうのいたら寧ろ私が積極的に突っ込む」

「それもそっかー」

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