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唄う物語  作者:
7/116

7.チュートリアル終了

 目を覚ました場所は、高い木々に囲まれた森の中。不思議なのは、虫の声も、鳥の声も、木々が擦れる音すら聞こえない。


『あぁ、目覚めたか』

「……っ!」


 背後から声がかかる。その瞬間、全身に鳥肌が立ち、冷水をいきなりかけられたように背筋が粟立つ。


『そう怯えないでくれ。少し話したいだけだ』

「緑神、ルラーグ様、でしょうか」

『そうだ。勘が良いと助かるよ』


 深緑色の髪に、淡い青色のメッシュ。見た目は完全にお嬢様様だが、どことなく好戦的な雰囲気が伝わってくる。


『君は旅人にも関わらず、眷属を傷つけなかったな』

「は、い。……可愛かったので」

『ははっ!だが、感謝しているんだ。彼等は傷つけるだけ傷つけ、その後の事を何も考えない。お前のようなものが居れば、1つの抑止力になるだろうさ』

「……それは」

『お前のもとには恐らく色々な縁が集まるだろう。それを活かすも殺すもお前次第だ』

「がんば、ります」

『あぁ』


 意識が遠のく。


 目を覚ませば、そこは自分の部屋。ログアウト完了だ。

 仕事はない。お風呂に入り、ニュースをチェックして、再び布団に潜り込む。


 おやすみなさい。




 ログイン。

『称号「緑神ルラーグの祝福」を獲得しました』

『称号「獣達の守護者」を獲得しました。「兎の守護者」は統合されます』

『神話書庫にて閲覧可能な書物が増えました』


『ネーム :ミーア

 種族  :羽根人

 職業  :メイン 吟遊詩人 Lv.1

      サブ  料理人  Lv.1

 HP  :40

 MP  :15

 ステータス

 【詳細省略】

 スキル

     歌唱Lv.4

     演奏Lv.1

     料理Lv.2

     解体Lv.1

     書記Lv.2

   神話書庫Lv.3

   生活魔法Lv.3

     拡声Lv.3

     作図Lv.2

     裁縫Lv.1

言語(スライム)Lv.4

     飛行Lv.2

   炎熱耐性Lv.1

     鼓舞Lv.1

  言語(獣)Lv.1←UP!

   睡眠向上Lv.1→2

     採取Lv.3

   植物鑑定Lv.2

     回避Lv.2

     守護Lv.1←New!

   植物耐性Lv.1←New!

   植物魔法Lv.1←New!

 

   戦場家事

    残りSP:3』

 

 魔法詳細

Ⅰ  着火  Ⅰ  水作成  Ⅰ  土作成  Ⅰ

 

Ⅰ  風波  Ⅰ  ライト  Ⅰ  暗闇   Ⅰ


Ⅰ  回転  Ⅰ  停止   Ⅰ  温風   Ⅰ

 

Ⅰ  成長  Ⅰ

 

 神話書庫

 ・炎神アーレフⅰ〜ⅲ、Ⅴ

 ・緑神ルラーグⅰ〜ⅲ、Ⅴ

 ・水神ターシュⅰ、Ⅴ

 ・大地神グランドⅰ、Ⅴ

 ・風神サウィンドⅰ、Ⅴ

 ・太陽神ナムラⅰ、Ⅴ

 ・月神ヌサラフⅰ、Ⅴ 

 

 称号 非戦闘員

   効果:戦闘系スキル自動習得不可。非戦闘系スキ

     ル習得必要経験値減少、獲得経験値上昇

 

    共に生きる者

   効果:生活系スキル獲得条件緩和、条件開放1

   

    空で生きる者

   効果:スキル「飛行」を獲得

   

    炎神アーレフの祝福

   効果:スキル「火炎耐性」、「鼓舞」を獲得。生

     活魔法に「温風」を追加


    緑神ルラーグの祝福←New!

   効果:スキル「植物耐性」、「植物魔法」を獲

     得。生活魔法に「成長」を追加

   

    兎たちの寝床

   効果:スキル「睡眠向上」を獲得、兎族からの好

     感度向上値上昇、兎族からの敵意減少


    獣達の守護者←New!

   効果:スキル「守護」を獲得、獣族が庇護下にい

     る場合防御力・生命回復値向上


    スライムの守護者

   効果:スライム族が庇護下にいる場合防御力・生

     命回復値向上


    架け橋となるもの

   効果:言語系スキルの習得必要経験値減少、異種

     族からの敵意減少、条件開放2


    地に還すもの

   効果:アンデット系へのダメージ上昇、攻撃透過

     無効』


 そろそろチュートリアルを終わらさなければ。友人が待っているし。



 ―――ログインしてからゲーム内時間で3日後。私はチュートリアルを終えた。


「……これは」


 思っていたよりもギスギスした雰囲気。全体的に愛想がない感じだ。そのせいで旅人(プレイヤー)側も暗い。活気もないし。




 後になって考えれば、こうなったのもある意味仕方がないかなぁというものである。

 だが、そんなこと、このときの私は知らないわけで。


「んじゃ、頑張りますか」

評価・感想はしていただけるとモチベーションに繋がりますので、是非お願いします……!

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