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婚約が決まってしまった

すっかり暖かくなりましたね。

久しぶりに更新しました。

よろしくお願いします!

お茶会から婚約までとんとん拍子に進んでしまった……。


回帰前も今回も殿下が自ら希望したからだというところも同じだが一つ違うことがあった。

前回は婚約を申し込む手紙のみが送られてきた。今回は手紙に同封されたバラの花びらで作られた栞があった。添えられた手紙には婚約を申し込む記述の後に『あの日の思い出に』。

少しだけ驚いた。まさか贈り物が同封されるとは思わなかったから。回帰前の婚約の申し込み時殿下は今と同じ8歳だった。個人的な感情よりもお茶会を主催した王妃様や様々な大人の事情が重なり、対して好きでもない、お茶会で特徴も無く壁の花に徹していた私に申し込んだのだろう。

「そう、きっと今回も同じ。期待して喜んで傷つくのはもうイヤ。これから社交場に出ることはないのだからきっとすぐに白紙になるハズよ。」


婚約を申し込む手紙が来たのだ。白紙になるまでの間になんとかして領地に引きこもる準備をしなければいけない。領地じゃなくても両親や殿下から離れられる場所へ。

このままいけば11歳で妃教育が始まるまでの間、両親の人形同然に社交場に出て、虐待同然の教師を付けられるだけだ。回帰前に両親から紹介された教師は優しそうに見えて課題が出来なければ容赦なく殴る。

「あの人に教わるくらいなら一人で勉強する方が安全だと思う」


そういえばあの教師は母……公爵夫人の学友だったらしい。回帰前の母曰く、彼女は常にトップを誇る淑女だったとか……。(子供虐待する時点でお察しだと思う)


そもそも妃になるつもりが更々ないのだから教師が呼ばれる前に領地に行くか。公爵夫人に直談判しに行くか。

そもそも公爵夫人も公爵と同じように自分にも公爵にも似ていない娘を毛嫌いした。毛嫌いどころか愛した男との間に産まれたはずなのに不貞だなんだと周囲から罵られ嫌悪の矛先を娘に向けた。娘など産んだことがないように振る舞っていた。娘という存在を消していたのだ。

「きっと夫人も公爵と同じだわ。名前も覚えてないと思う。話しかけても存在消されてる今の方がまだマシ。小さい時にずっこい怖い顔で打たれたこともあるし……。どうしようかな」


しばらくの時間悩んで結局は1度直談判をしてみようと考えた。

「メルティ?」

「どうされました?お嬢様。」

紅茶を淹れてくれたメルティに声をかける。

「公爵夫人に会いたいのだけど……」

「奥様ですか。……オリバー様に予定を確認して参りましょうか?」

「そうね……。出来るだけ早くにお会いしたいと伝えてくれる?」

「承知しました。」

メルティが礼をして退室したのを見届けると紅茶を飲む。


回帰前も今も紅茶は大好きだ。どんなに理不尽な目にあってもお茶を飲むとホッとした。

メルティが何故かオリバーと戻ってくるまでの間、ゆっくりとお茶を飲んで過ごした。


リアルでも紅茶よく飲んでます。

紅茶に限らず日本茶、烏龍茶などもよく飲みます。


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