表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/124

56 選書実習(図書委員イベント)


 こんにちは。

 現在は夏休みということですが、じつは兼任している二校のうち、一校では毎年夏休み中に「選書実習」がおこなわれております。

 先日はそれにはじめて同行しました。私自身もこの取り組みを体験するのは初めてのことで、単純に先生についていっただけなのですが。

 ということで、今回はそのご紹介です。


 こちらの学校では、毎年夏に、三年生の図書委員さんと図書委員長さんをつれて近場の書店へ選書をしにいくのだそうです。行くのはいつもお世話になっているなじみの大きな書店とのこと。毎年同じ本屋さんだそうです。

 事前に、書店には外商部に電話を一本入れておきます。一応、日時をお伝えする程度ですが。

 また一学期の最初から、先生からこの旨の通達がありまして、司書はこの実習のために図書費からお金を取り分けておきます。


 当日は、すでに夏休みに入って十日ほど過ぎた八月のとある日。

 よいお天気で午後からの実習ということもあり、非常に暑うございました。

 本来は、図書委員の活動ということで司書が絶対についていかねばならない活動ではないのですが、今年は初めてということで、様子を知るために私も同行。

 先生はいつもの図書担当の先生と、図書委員を担当されている先生のお二人が来ておられました。


 約束の時間に、生徒が集合したところでみんなで出発。

 現地に到着し、書店のとある場所で「ひとり○円まで」「○時までね」等々、簡単なとりきめが説明されて、生徒たちはそれぞれ書店の中に散っていきます。

 びっくりしたのが、先生おふたりと、なんと私まで選書してよいことになっていたこと。単純に生徒の引率だけではなく、先生が自分も本を選べるイベントになっていたことでした。ちょっとびっくり(笑)。

 見ていると、生徒たちはそれぞれ自分が興味をもつ分野の本をあれこれと楽しそうに選んでいました。毎年行われているイベントということで、一、二年生のときに先輩方がやっていたのを知っている子がほとんどで、この日を楽しみにしていたようです。それぞれ金額を計算し、よくよく吟味して選んでいました。

 

 たっぷり二時間ほどかけて本を選び、またもとの場所に集合。

 選んだ本を見てみると、人によってやっぱりそれぞれ選ぶ本に違いがあり、バラエティに富んで興味深く思いました。

 その後は外商へ、この本で見積もりを出していただくようお願いし、みんなで学校へ戻ってから解散。大体そんな流れでした。


 さて、ここから先は司書の仕事になります。

 二学期になってからのことになるので、ここからは予想ですが、一応流れをご紹介。

 書店からきた見積りを見て、もし図書館にすでにある本があるようなら削るなど調整し、あらためて発注します。

 このとき、できれば本の装備もお願いします。書店によってはこれに結構なお金がかかる場合もあるので、そのときは司書がみずからコーティングフィルムをかけたり、色々と他の装備もすることになります。


 図書原簿にあたるものは一緒に送付されるのでいいとしても、一冊ずつバーコードを貼り、本のデータを学校の蔵書データへ打ち込まねばなりません。

 意外と、あとの作業に手を取られそうな予感です。

 寄贈本を受け取った場合と手順は似たような感じですね。


 ともあれ、生徒たちが楽しみにしていてくれるはずなので、なるべく早めに、しっかりと装備してあげたいものです。

 生徒の目線で選ばれた本は、ほかの生徒たちからもやっぱり人気があることが多いようですので、今後の動きも楽しみです。

 せっかくなので、選書してくれた図書委員さんに一冊ぐらいPOPを書いて紹介してもらうなどもいいのではないかと考え中です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
[一言] へー! 文部省の偉い先生が選んだ本を、 おしいただくセレモニーかと思ってました。 すると学校は毎に異なる図書が入るわけですね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ