50 後任司書への引継ぎ作業
こんにちは。
またしばらく更新が止まっておりましたがお許しを!
と申しますのも、実は今年度から別の学校へ赴任することになり、しかもはじめての兼務ということになってバタバタが続いておりましたもので……。
すでに今年の課題図書も発表され、購入して読了しましたが、その話題は次へ譲って、まずは後任の司書さんへの引継ぎ等について書いておきたいと思います。
私自身は会計年度任用職員として学校司書の身分で中学校で勤務してきたわけですが、こちらは基本的に最長5年までの勤務と決まっております。
というわけで、前任校は泣いても笑っても今年の3月までで終了ということはずっと前からわかっておりました。
どの道、つぎの方へ業務を引き継ぐことが明らかなわけなので、実はもう昨年度の5月ごろから少しずつ引き継ぎ書を作成しておりました。作業の合い間に、ちょこちょこと。A5サイズで作ってファイルにし、色々なプリントの原本なども一緒にいれて「業務引継ぎファイル」とし、ひとつにまとめておきました。
早め早めに動いていたのは理由があります。
なにしろ、人間なにがあるかわかりませんし。出勤途上でいきなり骨折して入院、長期休暇に至った奴がここにおりますんで(苦笑)。
教育委員会からも事前に簡単なチェック表が届き、基本的にはずしてはならない項目を教えていただいていたので、今回はそれに加えて、私が引き継ぎ書に追加した項目などもご紹介したいと思います。
以下はチェック項目です。引継ぎの際にお役立てください。
※〇がついているものは必須項目です。
【運営】
1.開館状況
〇①開館日と開館時間
〇②来館者の調べ方
2.貸出
〇①貸出・返却方法
〇②貸出カード(記入・保管など)
3.選書
〇選書基準・選書方法(参考資料など)
4.図書の購入
①予算(今後学校図書館に購入すべき本)
②購入先の書店・連絡先
〇③購入方法(時期・回数)と購入時の手続き(流れ)
〇④購入時の装備(背ラベル・コーティング・バーコードなど)
5.図書の受け入れ装備
〇図書台帳の記録・管理(保管場所)
6.寄贈
〇寄贈図書の受け入れ手続き
7.廃棄(除籍)
〇廃棄基準・廃棄方法
(図書台帳の消し込みまたは除籍簿の作成)
8.物品の購入
消耗品・備品などの購入方法と手続き
9.館内整備
図書館用品・掲示物の保管場所、展示
10. 活動の記録
学校図書館だより・学校司書だより(発行時期)
【活用】
1.授業支援
〇①今年度の学校図書館活用の記録
(ブックトーク・読み聞かせ・参考図書の使い方)
②学校図書館オリエンテーション(時期・実施内容)
③(小学校)学校図書館配当時間(「図書の時間」など)の大まかな流れ
2.読書活動推進
①学校図書館イベント
②委員会活動との関わり
③朝の読書活動
④学級文庫
【連携】
1.市立図書館
〇団体貸出・返却の方法
(小学校)ネットワーク貸出
2.ボランティア
活動状況(時期・活動内容・責任者)
【その他】
1.パソコン関連
〇統計ファイルの保管場所
(開館時間、授業利用回数、利用人数、貸出冊数、蔵書統計)
2.その他
〇学校での一日の流れ(昼食時を含む)
チェック項目は以上です。
こうして見ると、本当にさまざまな業務を一手に引き受けているなあとしみじみしますね……。引き継ぐ内容が多すぎる! 私自身、引継ぎ書を作っていても頭が混乱しがちでした。あとで「あれを書き忘れてた!」と追加することもしばしば。
学校によって本の購入方法や除籍方法なども違っていたり、いろいろと戸惑うことが多いので、丁寧に細かく業務引継ぎをしていく必要があるなと感じました。
実は、すでに新しい学校へ配属され、4月に入ってからも「あっ、あれをお伝えし忘れてた」と思い出したり、新しく入った司書さんから何度かわからないことでご質問もあったりして、その都度あれこれと連絡を取り合い、今もなんとか進めていただいております。
今回の場合ですと、たとえば「延長コードってどこにありますか」や「クラス全員で使う和英辞典はどこに置いてありますか」などなど、物の置き場所がパッとわからなくて困ってらした……ということがけっこうありました。
比較的細かいことですが、新しい学校で右も左もわからないうちは戸惑いますし、本当に困りますもんね。
ということで、3月に顔合わせをしての業務引継ぎをしたときに、その司書さんと連絡先の交換をしておくとよいのでは……と思います。学校間のメールも使えるのですが、LINEなどのほうがサッと連絡がつきやすいので(もちろん、勤務時間外や休日までたくさん連絡するのはNGですが・苦笑)。
それと、これは新しい学校に入った側の目線として、ちょっとした愚痴とともに書いておきたいのですが。
書類や物品やパソコン上のデータを「自分さえわかればいい」という状態にしておくのは、とってもとってもマズいと思います……(大汗)。
誰が見ても一目瞭然、きちんとファイリングをし、それぞれに適正なタイトルをつけ、整理しておくことは大切ですね。
カウンター内の引きだしや棚の中も同様です。どこになんの物品があるのかを明確にわかるようにし、ぱっと開けばどこになにがあるかがだれにでも、すぐに見えてわかるように片付けておくこともとても大切……。
ただ図書だけが整理されてるだけでは、図書館として不十分ではないかなと私個人は考えます。
間違ってもごちゃごちゃ、ぐちゃぐちゃのままに後任のかたに引き渡すことがないよう、頑張りたいものです、ね……??(もう察してくださいな……・涙目)
つぎの方が白目を剥き、泣きながら図書以外の整理から始めねばならないような図書館でないことを願いつつ……お互い、置かれた場所での仕事を頑張ってまいりましょう~。
ではでは!