45 図書館特別掲示
こんにちは。
これも早く書こう書こうと思いながら今になってしまったのですが、掲示物のお話です。
もう昨年度のことになってしまうのですが、まえにも少しご紹介したサトクリフ作品について、特集的な掲示物を作っておりました。
なにしろサトクリフの本は装丁も落ち着いているうえ、文体なども固めで、普段本を読みつけない子にはちょっと……いえ「だいぶ」敷居が高いものが多いようです。当然のように、放っておくとだれも手にとってすらくれないという状況になってしまいます。
というわけで、実のところ私自身がサトクリフに心酔しているからということもまああるわけですが、一念発起して特集掲示を作ることにしました。
まずは「第九軍団のワシ」に代表されるローマン・ブリテンシリーズ。大まかなストーリーと主人公を紹介し、時系列に並べて主人公たちのつながりがわかるように矢印で結んでみました。
フラビアンの名を持つ血のつながった男たちが主役になっていることや、イルカの指輪がずっとキーアイテムになっていることも記入。ついでにイルカのイラストも描きました。
さらにそこから派生して、ローマン・ブリテン時代とはどのような時代だったのかを地図を添えて紹介。ここで、さらにアーサー王伝説への流れを見せて同じサトクリフ作品である「アーサー王と円卓の騎士」や「真のアーサー王の物語 落日の剣」の紹介へつなげました。
そしてローズマリ・サトクリフ自身の年譜を作成。おおまかな生い立ちと、時系列に添って作品名を並べ、自館にあるものを赤字、ないものを青字にして印刷しました。
これらを四つ切の画用紙にまとめて廊下側へ掲示。おろしたあともしばらくは館内掲示として、そばに実際の本を展示して見やすくしておきました。
結果として、二年生や三年生の比較的読書をしっかりできるタイプの生徒さんがサトクリフ作品を手に取ってくれました。
とくに「どんな本を読めばいいかわからないんです」と言っていた生徒さんは、ローマン・ブリテンシリーズを読破。個人的にもとても嬉しく思いました。やっぱりよい作品、骨太の作品が与える感動は、軽くさっと読める本とは比べものにならない読書体験になると思うからです。
とはいえ実際はうちの図書館でも、ほとんどの生徒は読みやすいラノベや「5分間シリーズ」など、短時間でさっと読めるものを借りることが多い状況です。
なかなか難しいことではありますが、少しずつでも読書の本当の楽しさや面白さ、そして心に残る感動を生徒に伝えられたらうれしいなと思います。





