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44 新訂国語教科書の掲載本


 こんにちは。

 前回「しばらくこちらのエッセイを続けて更新する」とお知らせしたのですが、他作品の更新で少し間があいてしまいました。お許しください。


 今回は、国語の教科書に掲載された紹介本の受け入れ作業についてです。

 昨年度は小学校、今年度は中学校の教科書が全面改訂されました。もちろん国語の教科書もです。


 最近の国語の教科書は、昔にくらべるとはるかに様々な本を紹介して、子どもたちの読書活動を推進しています。図書館としては、もちろんそれをサポートすることが仕事になります。

 本文が掲載されている作品はもちろんのこと、同じ作家の別作品など並行読書用に紹介されている本や、夏休みの読書向けなどとして紹介された本もできるだけ図書館に入れるようにし、学年別に仕分けして別置き書架に配架します。

 うちの図書館の場合は、各学年ごとに背ラベルに色分けしたシールを貼って見分けやすくしています。

 一学年ごとに百五十冊ほどはあり、中には「精霊の守り人シリーズ」や「深夜特急シリーズ」などのシリーズ物もあるため、さらに冊数が増えます。仕分けしてシールを貼る作業だけでもなかなかの作業量になりますが、うちの学校の場合は強力な助っ人が存在します。そう、図書委員さんたちです!


 作業の流れとしては、大体こんな感じ。


①新教科書の内容をチェックし、自館にない本を発注する。

②届いた本の受け入れ作業。押印と登録(これは通常どおり)。

③リストや国語の教科書と照らし合わせながら、本を学年ごとに仕分けする。

④旧教科書を書架から下ろす。

⑤リストにチェックを入れつつ、新しい本に学年別のシールを貼る。

⑥新しい本をアイウエオ順に書架に配架する。


 こう書くと簡単そうに見えるのですが、これがなかなか。

 まず発注ですが、旧教科書に載せられていた本がまた(しばしば学年は変更になって)載せられている場合があり、それは除いて発注します。また、すでに自館に入っている本の場合もあるため、事前にそれも調べておかねばなりません。

 さらに、注文するときには「1年生教科書用」「2年生教科書用」などと区別して発注しても、届くときには当然ながらばらばらに混ざって届きます。そのため、学年別の仕分けからしてかなり煩雑な作業になります。

 そして色別シールなのですが、これは旧教科書用の本に貼っていたものをはがして、そのまま貼れそうなら再利用していました。


 特にこのシール貼り作業を、なるべくわかりやすく分担できるようにして中学生でもできそうな仕事量にまとめ、昼休みの短い時間に図書委員さんたちに手伝ってもらうことにしました。


 自慢するわけではありませんが、うちの図書委員さんたちはなかなか真面目で素直かつ優秀な人がそろっています(とくに女の子……というのはちょっと小声になっちゃうけど・笑)。

 それに、図書委員ではないながらその友達である子たちまで「え、なにやってんの」「あたしもやるやる!」みたいな感じで、毎日積極的に手伝ってくれていました。

 みんなのお陰で、ひとりだったら気が狂いそうになるほど果てしなく思える作業でも、わりに楽しく、短時間で終えることができました。図書委員のみんなには、いつもいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

 つぎの図書委員会では、またみんなの前でそうした作業を積極的に頑張ってくれていたことをぜひ褒めていきたいと思います。

 手伝ってくれていたのはおもに3年生だったのですが、そうした先輩たちの姿を広くお知らせして、後輩のみんなが先輩たちを目標に今後また頑張ってくれたら素晴らしいなと思います。


 さてさて。

 ここからはちょっと余談です。

 こんな感じで教科書内の紹介本を発注するのはいいのですが、実は例年、かなりの数の本が「品切れ」ということで届かずに終わります。品切れならまだいいのですが、中には「絶版」というものがあるのです。

 「いや絶版の本を紹介されても……」って思っちゃいますね(苦笑)。いい本だからこそ紹介されているのはわかるのですが。

 もちろん公共図書館で探せば借りられるとはわかっていますが、はたしてどれだけの中学生がそこまで足をのばして本を探してくれることやら。

 と、これは常々思っている疑問なのでした。


 明日もまた更新する予定です。

 ではでは!


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