43 図書館イベント5
こんにちは。
しばらくこちらのエッセイを続けて更新することになると思います。どうぞよろしくお願いします。
今回は、今年の図書館イベントについて。
今年も図書委員長になった生徒と相談し、うちの中学校ではクラス対抗で来館者数と貸出数を競うイベントをおこなっています。
前にも申しましたが、こちらでは来館した生徒に自分のクラスの容器にカウントチップを入れてもらうことで来館者数を数えています。
毎月クラスごとにすべて合計して、教育委員会へ報告を上げることになっているからです。
この報告では特別支援学級は別にカウントすることになっているのですが、イベント上でどうするかは私だけでは判断がつきませんでした。そのため図書館担当の先生とご相談の上、特別支援学級担当の先生とご相談し、最終的に通常クラスへ入れ込む形となりました。
特別支援の先生いわく「クラスへ貢献できるということで、生徒が嬉しいと思うから」とのことでした。実際、特別支援の生徒で非常に本をよく借りる子がおり、そのクラスの成績が突出しています。
イベント期間としては4月から始めて、二学期に入ってから9月末までを予定しています。
カウントした結果は大きな棒グラフにして図書館の外に掲示し、全生徒と先生方の目にふれる形にしています。
グラフの作り方に関してはやっぱり図書委員長と相談し、どんな形がよいか希望を聞いてから作成しました。グラフそのものを学年色に分けて書くようにしています。
最終的に学年で一位になったクラスにはプレゼントを予定していますが、クラス全員へプラスワン・カードを配布しようかと考えています。また、個別の生徒に対しても、特によく本を借りてくれた人にはそれとは別の賞も考えているところです。
イベントの広報としては、図書委員長が作成する「図書館だより」や朝礼などでのお知らせ、各クラスで図書委員が発表してお知らせ、などでおこなっています。
お知らせがあってすぐは、わっと来る人が増えるのは毎年のことです。けれども単純に来館者の頭数を増やそうとして本に関心のない生徒が来ると、大声を出したり騒いだりなどしてちょっと困ることにもなります。
その場で「しずかにしようね」等の声掛けをするとともに、後日「図書館だより」等々でもちょっと注意喚起をおこないました。
私自身からも、司書だより(うちの学校では司書から全先生方へ向けたお便りになっています)で先生方にも周知します。
「みんなで図書館いくんはええけど、ルールは守って、静かにするんやで~」とか、ちらっと言っていただけることを期待しつつ……です。
3年生になると毎年どうしても図書館に来る機会が減り、借りる本の数もおのずと減ってしまうのですが、こうしたイベントですこしでも後押しができればいいなと思っております。
今年の3年生はある意味で昨年以上に困難な状況にあり、まともに修学旅行にも行けず、このままでは昨年と同様、秋の文化祭や合唱コンクールも行われないかもしれません。はたで見ているしかできない私も、可哀想でならないです。
そういえば昨年は、修学旅行などで使えるバスレク(バスの中でおこなうレクリエーション)のアイデアを載せた本を数冊購入したのに、みんなの目に触れるところに置くことすら躊躇したのを思い出しました。
こういう精神的に厳しい時期だからこそ、図書館イベントでみんなが少しでも本に親しみ、楽しい経験と思い出をつくってくれることを願っております。