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38 休職中の支援など


 こんにちは。

 こちらのエッセイではお久しぶりです。


 実はわたくし、ちょっと骨折をしてしまいまして。

 そんなに大事には至らなかったものの、一応入院ということになり、その後自宅療養になりまして。しばらく、職場へ行けておりません。

 この原稿を書いている時点で、一応「明日から出勤」というところまでようやく漕ぎつけたところです。

 そちらに関しましては別エッセイ「骨が、ビキッといいまして。」のほうに詳しいので、もしよろしかったらご覧ください。


 さてさて。

 休職ということで、こちらで書けることはもうないかなと思っておりましたところ、家にいる私に教頭先生からお電話が入りました。


 学年ごとに特別な授業をおこなう場合に、決まったテーマである程度まとまった数の本を揃えなければならない場合があります。

 今年もそんな授業がおこなわれることになり、今回は「(がん)」に関連する様々な本、特に中学生でも理解しやすいような内容のものを先生方が探しているとのお話でした。

 今年度ぶんの図書費についてはすでに全部使いきっておりますが、それとは別の予算がついて、学校で新たに癌に関する本を購入されるとのこと。


『でも僕ら、本についても癌についても分からないことが多くて……。よろしかったらつづれさん(仮名)からも、何かよさそうな本のご提案をいただきたいのですが』

「あっ、もちろんです。少し調べてみますね」


 と、そんな会話をいたしました。

 先生方は基本的に目の前の生徒の指導と対応でお忙しいですし、それは本来、司書が担うべき仕事です。

 私自身が学校にいれば即座にご提案できたのですが、あいにくと自宅療養中。

 ということで、すでに学校図書館にあるものと、そうでないものを含めて7、8冊ほどご提案し、ファックスで学校へ送信させていただきました。


 癌について一冊だけご紹介しますと、すでにうちの学校に入れているものとして


○「おしゃべりながんの図鑑 病理学から見たわかりやすいがんの話」

 小倉 加奈子・著 / CCCメディアハウス(2019)


 をご紹介させていただきました。

 中学生が読んでも分かりやすい言葉づかいで、「癌とはなにか」「どんな治療法があるか」等々、さまざまに紹介されています。可愛らしいイラストも豊富。

 普段本をあまり手にとらない子でも、手が出しやすそうな装丁になっています。

 こちらはすでに学校図書館向けの本のカタログなどにも載っているので、ご存知のかたも多いかと思います。


 そのほか、癌の予防についてや、術後の療養期などのQOLクオリティ・オブ・ライフに関連して、食事や生活習慣に関する本もいくつかご提案させていただきました。

 さらに、学校図書館の参考図書の棚から、ポプラディアと人体に関する図鑑も一緒に見て頂くようにお伝えしました。

 少しでもお役に立てていたら嬉しいなあ……という気持ちです。


 急な怪我ということで仕方がないとはいえ、こんなときに現場にいられないことが非常に申し訳なく悔しかったのですが、たとえ休職中であっても司書としての自分をわずかでも必要としていただけたように思って、少なからず嬉しく思いました。


 ついでながら、休職で学校の様子はほとんどわからなくなっていたのですが、高校生になったムスメの友達に、私が勤務している学校の卒業生がおられまして、そちら経由でこんな話が聞こえて参りました。

 とある現役の生徒さんが、「つづれさん(仮名)がいなくてさびしい。いつ帰ってくるのかな」とおっしゃっていたとのこと。

 ムスメからこれを聞いた時には本当に嬉しかったです。

 リハビリを頑張ろう、一日でも早く職場に戻ろうという大きなモチベーションをいただきました。

 めちゃくちゃ感謝です。


 しばらくは松葉杖をついての出勤になりますが、勤務先の生徒さんたち、先生方に少しでもお役に立てる司書でいられるよう、今後も鋭意がんばってまいりたいと思います。



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