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31 図書館イベント4


 こんにちは。

 今回のテーマはまたまた図書館イベントです。

 とはいっても、新年度に入ってから開催を予定しているイベントのこと。

 他の地域も似たようなものかと思うのですが、こちらの中学校では生徒会役員が1月で刷新されます。要するに、これまでは3年生が中心だったものが1、2年生に引き継がれるわけです。


 と、いうことで。

 実際にイベントをするのはまだだいぶ先ではあるのですが、私はもう2月に入ったあたりから新しい図書委員長さんと来年度の図書館イベントについて相談しはじめております。

 1学期も忙しくないわけではありませんが、やっぱり2学期は文化祭や体育祭など大きな行事がいくつもあって毎年先生方も生徒たちも本当に忙しいので、図書館のメインのイベントは1学期にもってくることが多いです。

 まずは、今年度やっていた「読書の樹」を引き続きやるのもいいけれども、やっぱり目先の変わったことがしたいかなと思い、他にもいくつかの案をこちらから提示。

 そこで図書委員長さんが「これがやってみたいな」と言ったのが、今回ご紹介する「読書でBINGOビンゴ!」でした。


 小学校でもわりと行われているイベントだと聞いていますが、中学校でも基本的なことは変わらないと思います。

 本を借りに来た生徒にビンゴカードを渡して、本のNDCの最初の番号が「9」だったら「9」のあるところにハンコを捺します。ちなみに9類は文学のグループ。

 物語や小説はもっとも人気のあるジャンルで普段から貸出しも多いのですが、その他のジャンルのものはあまり貸出しが増えないことが多いもの。1類の宗教・哲学だとか4類の科学などは、ただ放っておいたのではあまり貸出しが増えません。

 というわけで、ビンゴカードの数字は真ん中を「9」にして、あとは残りの番号をランダムに放り込む形で作成しました。


 これが縦・横・ななめのいずれかでそろった人にはプレゼントを渡します。

 プレゼントについても相談して、「プラス1カード」にしようということになりました。これは、普段は2冊しか借りられない本をもう1冊多く借りることができるようになるカード。一度貰えば卒業するまで使えるようにしよう、ということになりました。


 このあたりはもう、委員長さんだけでなく他の図書委員さんたちにも積極的に色々と相談して決めていきました。

 まずは、ビンゴカードの数字の並び。真ん中を★にしてフリーにするのか、それとも一番借りられる「9」にするほうがいいか。またカードのサイズはどうするのか。「プラス1カード」のサイズはどうするか。

 その結果、ビンゴカードは文庫本に挟めるぐらいのサイズ、「プラス1カード」は生徒たちがいつも携帯している生徒手帳に挟めるサイズ、と言う風にみんなが意見を出してくれて、そのように決定しました。

 ほかにはビンゴカードの台紙になる色画用紙の色についても、細かく相談させてもらいました。


 こうやってアイデアの段階から活動にどんどん参加してもらい、自分の意見が取り入れられて実際にイベントが行われることで、生徒たちの図書委員としての自覚ややる気、積極性などにつながってくれているのではないかと、勝手ながら想像しております(「そうだったらいいな」という、私自身の希望と欲目もあるかと思いますが・笑)。

 まあ本人たちの表情を見ている限り、とりあえず「面倒くさいなあ」といったような雰囲気は見られませんし、むしろ当番でなくても楽しそうに図書館に来てくれて「なにか仕事はありませんか?」と訊いてくれる子さえ何人もいてくれるので、多分そんなに外れてはいないかな……と希望を持っているところです。


 ただひとつ申し訳なかったのが、3年生の図書委員さんたちのことでした。

 「プラス1カード」はラミネートして細かく切り取り、生徒たちが端で手を怪我しないため、はさみで丸くカットする作業がありました。それを、図書館に来てくれた3年生の図書委員さんたちも一緒に手伝ってくれていました。

 でも、その子たちはもうすぐ卒業。来年度はもうこの学校にはいない子たちです。

「ああ、うちらはこれ、できへんねんなあ」と、ちょっと寂しそうな顔をさせてしまって申し訳なかったのです。それでも時間ぎりぎりまで一生懸命に切ってくれ、最後までしっかり手伝ってくれていましたけれども。

 そういうひたむきで純粋な姿を見て、こちらもちょっと切ない気持ちになってしまったのでした。本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。


 新型コロナウイルスのための休校の影響で、作業そのものは途中で止まっている状態なのですが、1学期からは新たな気持ちで新しいイベントを開催することを今から楽しみにしています。

 実際にイベントを行ってみてから、また反省点などがあればこちらで更新したいと思います。

 またどうぞ、お気が向かれたらいらしてくださいませ。


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