日課練習018.
RPGツクールが追い込み掛かってるせいで遅れた。
次回はまたこれぐらいの時間といつも通りの時間の二回で投稿したいと思ってる今日このごろ。
「屋敷が欲しいの」
「屋敷?」
急な話題の振りに戸惑うが、彼女はいつものように構わず続ける。
「そ。やっぱりさ、エッチなことするのに広いお屋敷って必須じゃん?」
「必須ではないよっ!?」
◇ ◇ ◇
「そ、そうだよね。そういうことは、お城のような建物でも出来るもんね」
「最近コノも平気でそういうこと言うよになってきたなぁ! ホントに」
「えへへ……」
「なんか照れ方間違えてないっ!?」
隣に立つ幼馴染まで下ネタを平気で言うようになってきた現状に、ボクは頭を抱えてしまう。
「どうしたの? 頭抱えたフリして私の爪先見て」
「なんて言いがかり!」
そのまま謂れのない風評被害に晒されるのもイヤなので顔を上げる。
相変わらずボクの机に座ってこちらを見下ろしている。ニヤついている。
……自分の顔が赤くなってる。分かってたことだけど。
「あのさぁ、コノ。最近女子だけの感覚で喋り始めてるよね?」
「そ、そんなことないよ?」
「本当かな~?」
あんな直球な下ネタは女子間だけのやり取りかと思ってたのに。
「女子だけならもっと酷いよ?」
なるほど……漫画とかでよく見るエピソードだ。
「だよね~。平気で生理の話するし」
「で、でも男子も、精通の話とか、自慰の話とか、して盛り上がるよね?」
「盛り上がらないよっ!」
むしろしてたら気持ち悪い。
「それって初羽くんに友達がいないだけじゃなくて?」
「じゃなくて!」
「そんな……そのやり取り自体が幻だったなんて……」
いやそんな落ち込まなくても……。
「……っていうかどこで落ち込んでるのっ!? おかしくないっ!?」
「そ、そうだよ。大体男の人って、なんていうか、レベル低い下ネタしか、言わないじゃない」
「ボク、コノの見方が変わりそうだよ」
「そ、そうなの? でもなんて言うか、うん。ハネがエッチになったように、あたしも色々と変わったの」
「エッチにはなってないよ? 男として真っ当に成長しただけだよ?」
「でも、男の人ってその割に、子供のままじゃない? 生理の血の量の話ししたら途端に静かになるし」
「あ~、わかる~」
いや、それは男なら誰でもヒくでしょ……。
「でも子供だからこそ大人な話に興味があるってことかな?」
「あれ……? 何か、結構深いこと言ってる……?」
聞いてるだけでそんな気がしてきた。
「……そういう意味じゃあ、屋敷が欲しいなんてのは男性全員の望みじゃない?」
「なんで?」
「そこには夜のご奉仕をしてくれるメイドばかりが……ってなったら……?」
「すごい! 興奮する! 不思議! ってならないよっ!」
「おぉ! ノリツッコミ! 見えざる技だね」
「そんなものないからねっ!?」
「あ、その見えざる技ってのが今回のワード!」
「ネネ正解っ!」
あ、忘れてた。
「まあでも、そういうの関係なしにお屋敷は欲しいでしょ」
「要はお金持ちになりたいってこと?」
「まあ、そういうこと」
そんな俗っぽく言われりゃそりゃ……。……あ。
「それよりも、大好きな人と一緒にいれたら、ボクはそれで良いかなぁ」
ふと思いついた言葉をそのまま口に出すと、何故か二人共無言になった。
「……なんか言ってよ」
こういう照れさせ方は酷い。
「いや……初羽くんがいいコト言うから」
「日頃言ってないみたいなのは止めて!」
とツッコんでから、言ってないことに気付いた。
……そういえばいつも、結構彼女とは距離を置いて話していたように思う。
まあ、そりゃ騙されてる可能性がある以上、距離は置いとくべきなんだろうけど……。
……でもまあ、もう少しだけ……彼女との距離を狭めても良いのかもしれない。
お題は
「屋敷」
「幻」
「見えない枝」
でした。




