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氷雨

作者: 雪つむじ

冷たい、冷たい。

空から降ってきたものは。

学校から帰ってきた君の。


服と、鞄に、染み付いた。

中途半端な、その思い。

雨になるには、冷たすぎて。

雪になるには、温かい。


天気予報通りに行けない。

ただただ、部屋を暖めて。

君の帰りを待つ僕は。

タオルをもって、お風呂を沸かして。


思い通りにならなかった君を。

温めてあげる準備をしよう。


今日の空が、いつものように泣いていて。

泣いている気持を、地面が理解できないとしても。


湿った服を乾かして。

頭を洗ってさっぱりすれば。


明日、また。

やり直せるから。


冷たい雨に、またなるときも。

いつかは、雪が降るように。


地面が、それを待っている。

君の、帰りを待っている。

今日も、一日お疲れ様。

明日は、思いが通りますように。

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