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三個目のボール|錠剤

 翌日、午前六時七分。

「またレッドボールか」

「ええ、今度の死体は高層ビルの屋上のクレーンの先端にぶら下げる異常な光景ですよ」

 ケヴィンとボニーは見上げながら会話する。視線の先にはブラブラと揺れる男の死体があった。死体は小刻みに手足をばたつかせながら動いている。

「……ほっといてもそのうちロープが切れて、落ちて、動かなくなるだろ」

「まあ、そうですけど」

 ブラブラと揺れる死体をまじまじと眺めながら二人は会話する。

「どうします?」

「あのまま放置するわけには行かないだろ。今のご時世、死体を放置しっぱなしだけでもなんだかんだ言いつけてくる自称平和団体の人たちがいるからな。これだから公務員は困る者だよケヴィン」

「そうですねボニーのオヤジ」

 二人は銃を構え、死体を撃ち抜くと同時にロープを撃ち切った。死体は勢いよく落ちて、地面に叩きつけられた。死体を中心に血があたり一面に飛び散った。

「ボニーのオヤジ、死体を撃つのが未だにあまり好きになれません」

 ケヴィンの愚痴にボニーは「昔、ウイルスでゾンビかした人間を撃ち殺してでも生き延びるサバイバルアクションアドベンチャーがあっただろ? あれと同じだ」と答える。

「……死者に対しての冒涜ですよ」

「ほっとけ」


 二時間後、第七分署会議室。

 会議室内には異様な雰囲気を漂わしている。茶髪の小太りの男が壇上でマイクに向けて叫ぶ。

『諸君! この一ヶ月で三十件! これは真に遺憾な事態だ!』

「誰ですか?」

「ああ、中央本部のブルーガ警視総監だ。以前起きた”ドーンスティンガー事件”の」

「ああ、あの事件の人ですね。その人がわざわざ中央からですか?」

「ああ、この奇妙な事件が中央にも伝わって未だに解決されてないためわざわざ警視総監自らこちらへ来たというわけだ」

「へぇ」

 ケヴィンはテーブルの上においてあるコインをクルクルと回しながらボニーとの会話を終える。

『以上! 解散!』


 八時間七分前。

 深夜零時。

 路地裏でフードを着用した男は赤いドレスを着込んだ女に話しかける。

「アレが欲しい」

「金は?」

「二十万ブル」

 男は女に金を渡し、女は男に二粒の錠剤を手渡す。男は急いで錠剤を口に含み、手にしていたウイスキーのボトルのキャップをはずして一気に中身の液体を錠剤と共に飲み干す。

 ――――この八時間七分後に男はクレーンに吊るされた状態で発見されることになる。


 会議から五十三分後。

 ブルーガは喫煙室の椅子に座っていた。そこにボニーが近づいていく。

「久しぶりだなブルーガ。”ドーンスティンガー”以来か?」

 ボニーはブルーガの隣に座って、話しかける。

「おう、久しぶりだなボニー。もう二年になるのか」

 ブルーガは口にタバコを咥える。ボニーはライターの火をつけてブルーガのタバコに火を近づける。ブルーガの口からタバコの主流煙が吹き上がる。

「あの頃は汗水たらして必死こいてこの第七区画中を走り回ったものだ」

「そうだなハッハッハ」

 ボニーは手にしているデザートイーグル50AEを構える。

「……まさか俺の大切な人を撃つことになるとはな」

「そうだったな……”ドーンスティンガー”と今回の事件。偶然とは思えないな」

 ブルーガの吐くタバコの煙だけが部屋中に立ち込める。窓から差し込む太陽の光が二人を照らす。


 七時間後。

「ボニーのオヤジ。ちょっとこの遺留品リストを見てください」

「なんだ?」

 ケヴィンがボニーに三十枚のリストを手渡す。ボニーはザッと目に通す。

「で?」

「よく見てないでしょ。被害者全員、指定麻薬の”ルーピス”を所持している。最新のガイシャも当然”ルーピス”を所持」

「ああ、”ルーピス”か。確か最高にハイになれるって奴だろ?」

 ボニーのぼやきにケヴィンは「そのとおりです」と答える。

「生産者は不明。しかし大量にばら撒かれている事実、矛盾しているよな」

「そうですね。普通、麻薬は組織的に製造し、組織が販売する。しかし、この”ルーピス”は特殊で様々な組織に供給されてる模様」

 ケヴィンの適切な回答に対しボニーは「よく勉強してるじゃないか」と答える。

「常識ですよ。元麻薬取締課捜査官としては」

「ああ、そうだったな。お前がこっちに転属してから一年か」

「ええ。”フェザーブラッド摘発”から一年でもあります」

 ケヴィンは下にうつむく。

「忘れろ。そして前を見ろ。ちょっと言葉は違うが昔のある人の言葉だ」

 ボニーは慰めになってない慰めの言葉をかける。

 そして、日は再び落ちる。入れ替わりに月は昇り始める。

【あとがき|ヘタクソケース】

第三話。完成だー。

話もかなり複雑になってきて頭の処理が追いつかない。

ああ、話が一人勝手に変身してやがる。

オチは考えてあるのに間の話が決まらないのは仕様です。

関係ない話ですがファンタジーはMYSTが好きですね。本を描いて世界を作るのが小説を作るのと似ていて、PSP版を持っていますが難しいです。けど世界観が好きです。

次は第四話……出来上がりそうで出来上がらない不安。

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