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二個目のボール|糸口無し

 一時間後、第三埠頭にケヴィンとボニーが乗ったパトカーが着いた。ケヴィンがキーを回してエンジンを停止すると同時にシートベルトをはずし、パトカーから降りる。

「お待ちしておりました」

「ご苦労、でガイシャは?」

 ボニーの元にやってきた警官は敬礼をしたまま答える。

「第二倉庫です!」

「分かった。後は任せろ」

「はい!」

 警官がボニーから離れると同時にケヴィンとボニーは銃を構える。

「分かってるな?」

「分かってるよボニーのオヤジ」

 短い会話をしてから二人は倉庫の中に入る。


 倉庫の中は無数のコンテナが配置されている。二人は銃を構えながら警戒しつつ歩く。薄暗い倉庫の中を照らすのは天窓から射す月明かりだけ。

「暗すぎてほとんど見えない。こんなことならハンドライトを申請しておけばよかった」

「愚痴を言うな愚痴を。月明かりでなんとかしろ」

 ボニーとケヴィンがそんなたわいも無い話をしてるとき、ケヴィンはふと上に目をやる。

「ん?」

「どうした?」

「いえ、上に何かが」

「上……」

 ボニーも上を見上げる。その視線の先には、首をつった女性の死体だった。

「……今回はぶら下げるとは……犯人は異常性格者だな」

「そのようですね」

 そのとき、女性の死体がガクガクと震える。

「……アンデット化しやがったか」

「そうですね」

 二人は銃を構え、女性の死体を撃ち抜く。

「この事件に携わってからいい気分になれない。タバコを吸っていてもだ」

「タバコは身体に悪いので吸って無いのですが酒を飲んでもいい気分になれません」

 二人は悪態つきながら現場を後にする。

 

 翌日。

 テレビから流れるニュースは連日のように事件を報道している。

 ニュースの映像を見ながらケヴィンとボニーは呆けた様な表情で緑茶を飲む。

「結局、レッドボールからはいつものように何も出てこなかったですね」

「ああ、パストウォッチャーが言うには常識では考えられない強いジャミングが掛かっているみたいだ」

 そのとき、ジョージが二人の下にやってきた。

「また、一人死んだみたいじゃな」

「ああ、糸口すらみあたらねぇよ」

 ボニーの愚痴を聞いたジョージは「そう焦るな、おのずと解決への道が開けるはずじゃ」と言った。ケヴィンは「哲学者的な言葉ですね」と答えた。


 深夜零時。

「ゲホッゴホッ!」

 一人の男が咳き込む。次の瞬間、口の中から赤い球が出た。赤い球は徐々に人の形となり、手にしているロープで男の首を絞める。

「グ……ガ……」

 男はロープに手を掛けるが徐々に締まり、数秒後には男の身体はブラブラと揺れた。人の形になった赤い球は右腕を死体となった男の口に突っ込み、元の赤い球の形に戻った。


 二時間後。

「で、結局証拠すら無かったのか?」

 ボニーの愚痴にケヴィンは「また無かったですよ、ボニーのオヤジ」と答える。

「レッドボール……やっかいな事件に足をつっこんだ物だ」

 ボニーのつぶやきにケヴィンは「そうですね」と答える。ボニーの吸っていたタバコの煙は上へと舞い上がる。

 一時間後のアンデット化を未然に防ぐため、二人は銃を構え、死体に撃ち込んだ。


 午前七時二十八分。

 第七分署地下射撃訓練所でケヴィンとボニーは訓練用標的に向かって撃ち込んでいた。しかしケヴィンは銃をベレッタM92Fからコルトガバメントに持ち替えていた。

「ヨンゴーは許可が下りないから困る物ですよ」

 ケヴィンはボニーに話しかけながら標的に撃ち込む。

「お前みたいな素人にヨンゴーは早い、素人はキュウエムで十分だ」

 ボニーはケヴィンに話しかけながら標的に撃ち込む。

「ボニーのオヤジは何でデザートイーグルを携帯できるのか聞きたいな」

 ケヴィンはボニーに話しかけながら標的に撃ち込む。その時カチンと音がしてコルトガバメントのスライドがオープンした。

「答えは単純、俺がベテランだからさ」

 ボニーはケヴィンに話しかけながら標的に撃ち込む。その時ガチッと音がしてデザートイーグルのスライドがオープンした。二人は同時にテーブル下の赤いボタンを押す。カチャカチャとした音を立てながら訓練用標的が彼らの前に近づいた。ケヴィンが撃ち込んでいた標的はほとんど円の中に穴が一つもあいてなかった。それに対しボニーが撃ち込んでいた標的はほとんど円の中、それも中心部から七つの穴があいていた。

「キュウエムよりヨンゴーの方が威力あるから反動を抑える訓練でもしておけ。出来なきゃ一生キュウエムしか使えないぞ」

 ボニーはケヴィンに言い残しながら射撃訓練所を後にする。

「……悔しいぜボニーのオヤジ」

 一人残されたケヴィンは誰もいない射撃訓練所でポツリとつぶやいた。


 署から外に出たボニーは空を見上げる。落ちかけた月は薄く、それでも光り輝く。

【あとがき|ヘタクソケース】

ようやく第二話完成したぜコンニャロー!

オチは決まっているのに間が決まってないのは仕様か?仕様なのか?SO○Yみたいな仕様で済むレベルじゃねーぞ!

だんだんと支離滅裂な方向に話が進んでいるような気がする……ま、いいか。

今度は第三話……俺はちゃんと書き上げれるのか?

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