画面の中の自分表示
……なんかあらすじ
カッコよく
書きすぎましたかねぇ??
そんなにカッコよくも
ないですから……。
いつも通り、
グダグダですから...(笑)
ですが、よろしくお願いします!!
カタカタカタカタ……。
深夜3時頃、ひたすらキーボードを叩く音がする。
キーボードを叩いているのは冴えない僕。
画面の中の僕は、小さな村の人達を救ったりする勇者なんだ。
ちゃんと彼女だっている。
魔法使いの…かわいい彼女。
その彼女とパソコンを起動させると大体チャットをしている。
画面の中でなら僕は…いつだってどこでだって…輝けるんだ。
『こんばんわ、タケルさん!!』
『こんばんわ、みぃなちゃん。』
タケルさん…それが僕の画面の中での名前。
みぃなちゃんが僕の画面の中の彼女の名前。
ずっとこのままでいい。
ずっとこのまま…学校も…仕事も…結婚だって…画面の中だけでやれればいいんだよ。
それが僕なんだ。
『今日、風邪引いちゃったんですよ。』
『ええ、そうなの??
学校とか大丈夫??』
『学校…最近いってないの。』
『…そっか。』
ホントは知ってるんだ。
ホントは…彼女だって僕と同じような人で、同じような人生を送るような人なんだってコト。
『なんかゴメンね。』
ゴメンね、とキーボードで打つのも言葉にするのももう飽きた。
それから10分後には
『もう寝るよ、おやすみ。』
って言ってパソコンの電源を切った。
「…ふぅ、トイレにでも行こうかな。」
僕は席を立ち、自分の部屋のドアを開ける。
ドアを開けると、昔よく食べていたお母さんのおにぎりが置いてあった。
それと、読み飽きた手紙。
毎日毎日、同じような内容。
それだけを僕は広い、キーボードしか触っていない手でグシャグシャにしてゴミ箱に投げ捨てた。
「…いつになったら…素直に…出られるんだ。」
僕はそう…呟くだけだった。
何日かして、いつも通りにパソコンを立ち上げる。
今日もいつも通り、彼女と話をして…ドアを開けて…手紙をグシャグシャにして…寝る。
そんな日だと思っていた。
マウスでいつも通りのゲームを開き、ログインする。
こうするコトで、僕は勇者になれるんだ。
ピロンというかわいい音がなり、ゲームが開始される。
「……アレッ???」
彼女は僕よりも早くログインしていた。
『どうしたの??
いつもより早いね。』
僕がそう書き込むと同時に、
『どうしよう。』
そう書き込まれた。
僕は一瞬ゾッとする。
彼女の弱いトコロに初めて触れて、少し怖かった。
『どうしたの??』
僕はそう書き込む。
『お母さんが…倒れた…。』
きっと、彼女は今、画面を前にして泣いているコトだろう。
『…アタシのせいだ。
アタシが学校に行かなくて…心配かけて……。』
このままだと、僕もどうにかなりそうだった。
『……ずっと…このままでいよう。』
手がいつの間にかそううって、書き込んでいた。
『!?』
『この世界は、誰にだって勇者になれてシアワセになれる!!
僕には君とこうしているコトが何よりも楽しい!!
……どうか…いかないで。』
僕は君と話す、というコトが生活のリズムに組み込まれていて、君が必要なんだ。
……でも…彼女は…僕と違って変わろうとしている。
それを止めるなんて…最低だ、僕……。
『…ありがとう。
私もよ。』
そう書き込まれてから、彼女は二度とこのゲームをログインするコトはなかった。
ちょっと最後が
恐い感じなんですが、
いい話にしたかったトコロ、
こうなってしまいました。
オチがちょっと
残念ですよねぇ…。(泣)