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アニマルもいる水泳大会 〜超音速・流星ドルフィンラッコ泳ぎ炸裂!〜

本作を見に来てくださり、本当にありがとうございます!



今回はシリーズ第2弾【水泳大会編】をお届けします!



陸上では無敵の脚力を誇るアオイちゃんですが、まさかの致命的なカナヅチであることが発覚。


そんな彼女を救うため、ラッコのラコすけ先輩と、イルカのルカ兄貴という『本物の師匠コーチ』が降臨し、熱い特訓が始まります!



・スク水美少女たちの密着スキンシップに脳内がピンク一色染まり、鼻血を噴いて倒れる妄想ペンギン

・可愛い天使から一転、頭がパカッと割れて6本の触手バッカルコーンで爆走するクリオネ

・ゴザの上で滑り、お互いのでっぷりしたお尻をメリ込ませて自爆するカバ3兄弟



女の子たちのキャッキャウフフな百合尊さと、個性をこじらせすぎたアニマルたちの全力の空回りが織りなす、限界突破の「笑劇」水泳大会コメディです!



今週も肩の力を抜いて、ひんやり冷たくてハッピーな世界をお楽しみください!


【第一章:千草中プール・秘密の特訓と、二人の本物の師匠】



大盛り上がりだった大運動会の後、アニマル連合のレインボーカタツムリのゲイリーから「次なる勝負、水泳大会こそが真のストリートだ!」と宣戦布告された仲良し3人組。


元気いっぱいなポニーテールの**アオイ**、冷静な眼鏡っ子の**ユズ**、おっとり天然な**コトネ**だったが、ここで致命的な問題が発覚する。

なんとアオイは、陸上では無敵の脚力を誇るのに、水に入ると一瞬で沈む致命的な**カナヅチ**だったのだ。


水泳大会を数日後に控えた放課後の千草中学校プール。


「うぅ……やっぱり沈んじゃうよぉ……」


スクール水着姿のアオイがプールのフチに掴まり、涙目でブルブルと震えていた。


「もう、アオイちゃん大丈夫だよぉ。ほら、私の手を掴んで、力を抜いてぷかぷか〜ってしてみて?」


おっとりしたコトネがプールの中でアオイの体を優しく支える。

水着越しにお互いの柔らかい肌のぬくもりがダイレクトに伝わり、アオイは怖さもあってコトネの豊かな胸元にギュッと抱きついた。


「ひゃぅ、コトネ〜! 離さないでね、絶対に離さないでね!」


「あはは、くすぐったいよアオイちゃん。でも、アオイちゃんの体、引き締まっててすっごくスタイルいいねぇ」


「なっ、何言ってるのコトネ! 恥ずかしいじゃん!」


アオイが顔を真っ赤にしてコトネの腕の中で身をよじると、プールサイドからそれを見ていたユズが、眼鏡をガタガタと震わせながら声を荒らげる。


「ちょ、ちょっと二人とも! プールの中でそんな密着してイチャイチャしないの! 筋肉の比重の計算が狂うじゃないの……! [[:stem-calculative-problem-solving]]」


「じゃあユズちゃんが見本見せてよー!」とアオイに濡れた手で足を引っ張られ、ユズは「ひゃんっ!?」と可愛い悲鳴を上げてプールにドボォォォン。


「も、もう! 水着が張り付いて冷たいじゃないの……!」と顔を真っ赤にして怒るユズを、アオイとコトネが「あはは、ユズちゃんも一緒に入ろう!」と左右からギュッと抱きしめ、3人で濡れた体でお互いをぎゅーーっとハグし合う。

しかし、二人がどれだけ熱心に教えても、アオイの水泳スキルは1ミリも上達しなかった。


「フッ……見ていられんな。お嬢ちゃんたちの教育論は甘すぎるコケ」


プールサイドの影から、白衣(ミニ水着仕様)を着た天才ニワトリのアインシュタイン(魔術師ヤン)が、ひよこ(魔術師の弟子ユリアン)を頭に乗せて現れた。

後ろには、なぜか水泳帽子を被ったアニマル連合の教師陣がズラリと並んでいる。


「コケッ!(アオイ、私の計算した『完璧な推進力の流線型数式』を脳内に叩き込めば、3歩で25メートルなど……コケッ? ……あれ? 私は今、なんでプールサイドにいるんだコケ?)」


案の定、3歩歩いて作戦を忘れたアインシュタイン。

そのままプールに足を踏み外して「コケエエッ!?(溺れるコケ!)」と鳥かきでジタバタ。


「ハァ……使えない鳥ね。アオイ、俺のこの『プロテインで鍛え上げた大胸筋(脂肪)』の浮力を見習うニャ!」


垂れ耳白猫のタケシが、アオイを威嚇するようにプールサイドでマッスルポーズを決めた。

しかし、シルエットがただのモチモチした大福餅なため、アオイたちに「わあ、タケシくん水泳帽被ってて可愛い〜!」「お腹タプタプ〜!」とキャッキャとわしゃわしゃ揉まれるだけの癒やしグッズにされ、威嚇は強制終了。


水底からは、寡黙なホタテ貝の高倉くんが、殻をピチッと閉じたまま、水中に沈んだ文字(自分、不器用ですから…)で「(沈めばいい……男は黙って水底で耐えるもの……)」と、全く参考にならない硬派な引きこもりアドバイスを送ってくる。


さらに特設水槽のサンゴのコウちゃんは、「私の美しいポリプの開き方を真似すれば、水面なんて一瞬で……ピキピキ!(美しさを意識しすぎて足がつった)」と、水中で勝手に限界を迎えていた。


アニマルたちのポンコツな奇行にほっこりしながら笑い転げていると、プールの奥から「カン, カン、カン……」と、気の抜けた音が響いてきた。


「フッ、お前たちの『泳ぐ』という概念は、そもそも固定観念に縛られているな」


プールの中央。

仰向け(背泳ぎ状態)のまま、お気に入りのマイ貝殻を石でカンカン叩きながら、ぷかぷかと浮いている影があった。

ラッコの**ラコすけ**である。


「アオイちゃん、あのラッコさん、すっごく上手に浮いてるよ〜」


コトネが指を差すと、ラコすけはあざと可愛い顔でアオイを見つめた。


「前を向いて泳ぐから、水が怖くて沈むんだ。……俺を見ろ。空を見て、ラッコになれ」


その言葉に、アオイの脳内に電撃が走った。

後ろを向けばお顔に水がかからないのだ。


さらにその横から、流線型の美しい青い肉体を躍動させ、水面を滑るようにイルカの**ルカ**が躍り出た。

「キューーーッ!!(その通りだアオイ! 背中の浮力を得たならば、今度は腰を波のようにしならせ、俺のドルフィンキックの真髄を叩き込め!)」


二匹は、本気で大会に出るとバランスが崩壊するため、今回はコーチ(師匠枠)として指導に徹することに決めていたのだ。


アオイはコトネとユズの柔らかい手に支えられながらゆっくりと仰向けになり、水面に背中を預けた。

ラコすけの脱力背泳ぎと、ルカのドルフィンキックがアオイの身体の中で一つに噛み合っていく。


「キューッ!(いいかアオイ、ここからが奥義だ。水着の摩擦をゼロにし、己の限界を超えて一瞬の神速の加速を生み出す必殺の概念――『流星の如き爆発力』をイメージするんだ!)」


アオイのバタ足がトポトポから凄まじい波打ちへと変化し、仰向けのまま「スーーーッ!」と驚異的なスピードで水面を滑り出した。


「やったぁぁぁーーー!!! 私、泳げてるよーーー!!!」


プールから上がったアオイが、水着のままユズとコトネに思いっきり飛びついた。

ラコすけとルカはプールサイドでがっしりと腕を組み、誇らしげな「師匠面&コーチ面」で頷き合い、本番での弟子の成長を見守るのだった。



【第二章:水泳大会開幕! 妄想ペンギンの尊死と、クジラの豪快水しぶき】



そして迎えた『夏季水泳大会』当日。

私立千草中学校の屋内プールは、午前中の開幕と同時に、凄まじい熱気と水しぶきに包まれていた。


「よーし! 二人の師匠に教わった背泳ぎとドルフィンで、今日も1位を目指すぞー!」


スクール水着のハチマキをキッと結び直すアオイ。


「アオイちゃん、水着とっても似合ってるよぉ。スタイル良くて眩しいねぇ」


コトネがアオイの細い腰を後ろからぎゅっと抱きしめ、おっとり微笑む。


「ちょっと二人とも、プールサイドでイチャイチャしないの! ほら、日焼け止めを塗るから、アオイ、背中を向けなさい」


ユズが顔を真っ赤にし、恥ずかしさに耐えながらもアオイの白い背中に優しくローションを伸ばしていく。

3人が密着して「ひゃっ、冷たいよユズちゃん!」「あはは、くすぐったい!」と3人が濡れた体でさらに密着し、キャッキャウフフの嵐が巻き起こる。


――その瞬間、プールサイドの隅で「フシューーッ!!」と物凄い鼻息が響いた。


ペンギンの**ペンタ**である。

彼は大会開始直後、3人娘のまぶしすぎる水着姿と密着スキンシップを目撃した瞬間、脳内の妄想回路が完全に大爆発を起こしていた。


『クェェエエエーーーッ!! スクール水着でのローション塗り合いっこ……! ぼ、僕の脳内キャンバスが、尊さのあまりピンク一色に染まっていくクェ……!!』


本来なら水中最強・最速のペンタだが、全エネルギーを「いけない妄想」に消費した結果、一歩も歩けずにその場でピキピキと固まり、白目を剥いてバッタリ倒れ込んでしまった。


「あら、ペンタくんまた倒れちゃった。競技に出なくて大丈夫かな?」


「ただの知恵熱(妄想)よ、放っておきなさい」


当然、ペンタはこれ以降1ミリも動けず、競技は不参加となった。


その時、プールの外の窓から『ブシューーーッ!!!』と、滝のような水しぶきが降り注いだ。

25mプールに体が収まらないため、外の特設巨大ビニールプールにいるクジラの**グラン**が、応援のために潮吹き穴から豪快に水を吹き上げたのだ。


「わあ、涼しいー! グランくん応援ありがとーー!」


アオイたちが手を振ると、グランは大興奮して「プシューー!」とさらにメガ水しぶきを上げ、プールサイドを涼やかなお祭りムードに変えていた。

コーチのラコすけとルカは、プールサイドのベンチから鋭い指導者の視線で3人娘を見守っていた。



【第三章:水中宝探しの絆と、こじらせ海洋生物たちの自爆】



プログラム第3種目、『水中宝探し』。

25メートルプールの水底に沈められた100個の「カラー真珠(お宝)」を拾い集める競技である。

赤色のレア真珠を拾うと、あの『幻のいちご大福』の追加トッピング券が貰えるという。


「みんな、頑張ろうね!」


プールサイドでアオイが元気に声をかけるが、彼女の腰には大きな「ひよこちゃん浮き輪」ががっちりはまっていた。

背泳ぎはできても、アオイはまだ潜ることができない。


「アオイちゃん、無理しちゃダメだよ。浮き輪でぷかぷかしててね」


コトネがプールの中で、アオイの浮き輪を優しく引っ張ってあげる。


「そうよアオイ。赤のレア真珠の沈下位置は、水流から計算してプール中央の最深部よ。ここは私とコトネで、アオイの分まで確実に回収してみせるわ!」


ユズがゴーグルをキッと装着し、二人はアオイのために奮起して水中に潜っていった。


一方、水底ではアニマル連合の海洋生物たちが、それぞれの本能とこじらせた性格で大迷走を始めていた。


ピンク色のサンゴ、**コウちゃん**は水中に入ったことでそのポリプがパァァァッとネオンピンクに発光!

自らライトアップして周囲のお宝をめちゃくちゃ見えやすくしていた。

しかし、いざ目の前の赤真珠を拾おうとした瞬間、ハッと気づいて固まる。


「……待って。今、お尻を突き出して真珠を拾おうとした私のポーズ, 美しくなくない!? 宝石としてのプライドが許さないわ!」


美意識が邪魔をして、真珠の目の前で触手をシャキーン!と満開のまま完全にフリーズ。


ホタテ貝の**高倉くん**は、生物としてはプランクトンを吸い込む「捕食のスペシャリスト」だ。

その気になれば、水流を発生させてお宝を一網打尽にできる。


「(自分、不器用ですから……)」


高倉くんは勢いよく殻をパカパカと開閉して水流を起こした!

しかし、不器用さが災いしてコントロールが完全に崩壊。

お宝を吸い込むどころか、自分の激しい殻の開閉によるジェット噴射で、水底を「ズババババ!」と全速力で後ろ向きに暴走。

障害物(おねぇゴリラのお尻)に激突して気絶した。


この大混乱の隙を突き、「フッ、これぞスマートな漁夫の利だ」とトコトコ現れた全裸のヤドカリ、**宿無し庵**。

真珠を拾い放題の神ポジションだが、ここでも「意識の高さ」が禍をなす。


「ふむ……この青い真珠は私の今期のラッキーカラーではないな」

「この黄色い真珠はQOL(生活の質)を損ないそうだ」


贅沢なえり好みを始め、お宝を手に取ってはポイポイと投げ捨てる。

そうしているうちに制限時間がガリガリ削られていくのだった。


アニマルたちが水底で勝手に自爆している横を、アオイのために固い絆で結ばれた二人が進む。

ユズは無駄のない潜水フォームで水底へ。

コトネも完璧なバタ足で、次々とお宝を回収していく。


著者注:そしてついに、水底の一番深い場所で怪しく光る「赤のレア真珠」を発見!

ユズとコトネは同時に手を伸ばし、二人の手が水中で「ギュッ」と重なりながら、見事に赤真珠を掴み取った。

水中で二人は顔を見合わせ、ブクブクと泡を出しながら嬉そうに目を細め合う。


ぷはっ! と二人が水面に顔を出す。


「アオイ! 獲ったわよ! 赤のレア真珠!」


「アオイちゃん、やったよ〜〜!」


「わあぁぁーーーッ!! 二人ともすごい! 大好きっ!!」


アオイが嬉しさのあまり、浮き輪に乗ったまま二人の首に左右から思いっきり抱きついた。

おかげでバランスが崩れ、3人は「ひゃあ!?」「あはは!」とキャッキャと悲鳴を上げながら、プールの中でぎゅーーっと折り重なるようにハグ。


「もうアオイ、引っ張らないで……! でも、これでいちご大福は完全なものになったわね」


ユズが濡れた眼鏡を直しながら赤面し、コトネも「アオイちゃん、ユズちゃん、お疲れ様❤️」と、3人で水着のまま頭をコツンと寄せ合って、これ以上ないキャッキャウフフな大勝利に酔いしれるのだった。



【第四章:大爆笑の水上ゴザ走りと、カバの自爆ジェットストリームアタック】



午後の部。お肉の代わりにいちご大福パワーをチャージした両チームが激突したのは、水面に長く敷かれた、ツルツル滑る「ロングゴザ」の上を走り抜ける『水上ゴザ走り』。


「おっとっとー!」


アオイがポニテを揺らして激走するものの、途中で滑ってプールにザブーン!

「冷たいよぅ〜!」と笑いながら、後からヨロよろ走ってきたユズの足を引っ張って一緒に水に落とす。


コトネが「もう、二人とも〜」と言いながら自分の巨大浮き輪に二人を「ぎゅっ」と引き入れて、3人で1つの浮き輪に密着。

「ねえ、狭くない?」「コトネのぬくもり、あったかいよぉ」「ちょっとアオイ、密着しすぎよ……!」

肌と肌が触れ合う近さに照れながらも、「あはは!」と水のかけ合いっこが始まり、プールサイドは黄色い歓声に包まれた。


対するアニマル側。

ここで満を持して、あの「でっぷりカバ3兄弟」が、陸上のリベンジとしてゴザの上での『水上ジェットストリームアタック』を敢行した!


頭に赤いミニお面を乗せたリーダーの**「ジェット」**、黄色いリボンの**「ストーム」**、青いバンダナの**「アクト」**。

3匹が縦一列にピッタリと並び、お互いの丸くてでっぷりしたお尻と頭をギチギチにくっつけ合い、完全に一本の「モチモチしたイモムシ」のような体勢に入る。


「「「ジェットストリームアタックだ!!!(トコトコトコトコ!!!)」」」


短い足を猛烈なピッチで動かし、3匹が一列のまま突進を開始!


しかし、ゴザの上が滑りすぎるせいで、スタートした瞬間にジェットのお尻にストームの頭が「ムニュッ」とメリ込み、そのまま3匹お団子になってゴザの上をゴロゴロと転がり、1メートルも進まずに「ドボォォォン!!」と津波のような水しぶきを上げて自爆した。


「あはは! 飛び込みの点数なら100点満点だね!」


「ふふ、お尻がプカプカ浮いてて可愛い〜。よしよし〜」


コトネが水面に浮かんだ赤・黄・青の頭を愛で、ユズも結局スマホを取り出して、水面でお団子になっているカバ3兄弟を連写し始め、またしてもキャッキャウフフの撮影会が始まってしまった。



【第五章:最終決戦! 天使と悪魔のデッドヒートと、限界突破の必殺技炸裂】



そして迎えた最終種目、25m自由形。

アオイが出場する本番のレースだ。


『パンッ!』と開始のピストルが鳴る。


アオイは特訓の成果を爆発させ、ラコすけに教わった背泳ぎの姿勢から、ルカのドルフィンキックを連射して滑り出した。


しかし、そのアオイの真下から、凄まじい虹色の閃光が迫ってきた。

今回の水泳大会の真のライバル、デフォルメされたぷにぷにの透明なクリオネの**ネオン**である。


ネオンはレースがスタートした瞬間に本性を現し、頭部がパカッと開いて6本の半透明な虹色触手**(バッカルコーン)**をガバァッ!と大展開!


「パタパタパタパタ!!!(バッカルコーン大展開!!!)」


触手をプロペラのように猛回転させて、水中で凄まじい大推進力を生み出し、アオイの真下をマッハの速度で並走し始めたのだ!


「ひゃあああ!? 下から何かハグハグした触手が迫ってくるよぅ〜!?」


アオイが仰向けのまま水面でキャッキャとパニックになり、スクール水着の裾をなびかせる。


その瞬間、プールサイドの特等席でその光景を凝視していたペンギンのペンタは、脳内の全エネルギーが臨界点を突破していた。


『クェェエエエーーーッ!!! 水着! 触手! パニックを起こして頬を染めるアオイちゃん! これぞ僕が何百回と薄い本で夢見た神シチュエーションクェーーーッ!!!(フシューーーッ!!!)』


ペンタはクチバシから物凄い勢いで鼻血(妄想の熱量)を噴き出し、白目を剥いてそのまま横倒しに「尊死たっとし」。

当然、これ以降は1ミリも動かない。


そのあまりの熱気に、外の特設巨大ビニールプールにいるクジラのグランも大興奮!

「ブシュウウウウウウーーーッ!!!!」と、もはや津波のようなダイナミックな水しぶきを室内に降らせる。


その降り注ぐ水しぶきの中、ベンチから二人の「本物の師匠コーチ」が身を乗り出した!

ラコすけがマイ貝殻を石で「カンカンカンカン!!!」と猛烈な早さで連打する!

ルカが水面を尾ヒレで激しく叩きつける!


「「アオイ!! 特訓で授けた『一瞬の神速の加速概念』を解放しろ!! いっけェェェェ~~~~~!!!!」」


「うん!! 二人の師匠、ありがとーーーっ!!!」


仲間たちの熱い大絶叫と、コトネとユズの「アオイちゃんがんばれー!」の声に応えるように、アオイの瞳に神の炎が灯った。

一瞬の加速を可能にする、師匠直伝の必殺技が今、ここに炸裂する!


「喰らいなさい! これが私の……**『超音速・流星ドルフィンラッコ泳ぎ(メテオ・ドルフィン・バックストローク)』**だぁぁぁーーーッ!!!!」


アオイの腰としなりが、イルカのルカを越える完璧な曲線を叩き出す。

マッハを超えた神速のドルフィンキックにより、プールの水面が「ドパパパパパァァァン!!!」と激しく爆ぜ、アオイの体はまるで夜空を駆ける流星のように、水面を滑り、半分飛びながらゴールへと突き進んだ!


しかし、ゴール直前。

プールサイドで応援していたコトネが、おやつ用に持ってきていた「冷やしいちごゼリー」のスプーンですくって一口食べた。

ひんやりと甘いいちごの香りがプールいっぱいに広がる。


『ピクッ』


その匂いを、クリオネのネオンの触手が敏感にキャッチした。

ネオンはゴールラインの手前1メートルでピタッと静止。

一瞬で頭の触手をシュルシュルと格納し、元の「ぷにぷにの可愛い天使」に戻ると、水面からパタパタと飛び出してコトネの胸元にスライディング着陸。


「わあ、クリオネちゃん可愛い〜! はい, あーん」


コトネがゼリーを一口あげると、ネオンは幸せそうに虹色にピカピカと輝き、アオイの必殺技がそのまま大爆発して1位でゴールイン!


「もーーう! 怖かったけど、勝てたよーーー!!」とプールから上がったアオイが、コトネとユズの首に思いっきり抱きつき、3人は水着のままぎゅーーっと固まって「冷たいよ〜!」「あはは、アオイちゃんすごかったよ!」とキャッキャウフフの大騒ぎ。


その足元では、またしても買収された仲間に向かって、「コケエエッ!?(必殺技まで出させたのに、ただのゼリーで無力化されるなコケ!!)」と、天才ニワトリのアインシュタインが絶望の雄叫びを上げていたのだった。



【第六章:エピローグ・やっぱりあの師匠】



すべての競技が終わり、夕暮れ時のプールサイド。

アオイ、ユズ、コトネの3人組は、約束通りお礼の『幻の極上生チョコいちご大福』を広げ、アニマルたちに少しずつ切り分けて差し出していた。


「あはは! 本当にみんな面白いね! すっごく楽しかった!」


アオイがチーターのハヤテをぎゅーっと抱きしめながら声を弾ませる。


「ええ。最初はカナヅチでどうなるかと思ったけれど……最高の水泳大会になったわね」


ユズもハチマキを解き、優しい笑顔を見せた。


「うん、またみんなで一緒に遊ぼうね!」


コトネの言葉に、アニマルたちもそれぞれの鳴き声で、嬉しそうに賛同の声を上げた。


クリオネのネオンは水槽の中でパタパタ泳ぎ、ホタテ貝の高倉くんは、殻を閉じたまま「(自分、不器用ですから……)」と水底で静かに引きこもっている。


二人の本物の師匠(ラコすけ&ルカ)も、プールサイドのベンチで腕を組み、弟子の見事な必殺技の炸裂と成長を、満足そうな「師匠面」で見つめていた。


...そして、夕日に染まるプールの最深部から、本日最後の『ザパーーーッ……』という音が響く。

水面からがっしりと腕を組んだまま垂直に浮上してきた、サルの源さん。

源さんは、楽しそうに笑い合う少女たちと動物たちを渋い目で見つめ、


「ふっ……ペンギンの尊死、そしてアオイの究極の必殺技……。うん、みんな成長したな……」


と言いたげに、自分は1ミリも泳ぎを教えていないし、ただ水から出ただけなのに、すべての功績を我が物にするような圧倒的な「師匠面」で、深く、深く、うんうんと満足そうに頷いていたのだった。



(おわり)

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!



アオイちゃんの限界突破の必殺技『超音速・流星ドルフィンラッコ泳ぎ』、格好良かったですね!


(そして最後は相変わらず水面から垂直に浮上してきたサルの源さんが、すべてを我が物顔で頷いて持っていきましたが……笑)



もし「スク水3人娘のぬくもり密着にドキドキした!」「ペンギンの尊死や、カバの自爆アタックで笑った!」と思って頂けましたら、画面下部にある【ポイント評価(☆☆☆☆☆)】や【ブックマーク】をぽちっと押して応援していただけると、作者の脳細胞が狂喜乱舞します!



次なる第3弾は、

【アニマル中間試験 〜この解答は斜め上すぎる〜】

を絶賛勉強中です!



・試験中にマイクを握ってミスチルやB'zを爆音熱唱する羊の試験官メリー先生

・ペンが持てない絶望から、その場で『分身ひよこのユリアン』を連続出産するニワトリのアインシュタイン

・人間の文字が書けないから、己の生態(七色の発光)で100点満点を取るカタツムリのゲイリー

・試験終わりの打ち上げカラオケで、ガチの重低音デスボイスを開花させるおっとりコトネちゃん



など、学校の治安がさらに大渋滞を起こすお話を準備して待機しております。


皆様の感想や評価がニワトリの産卵並みのエネルギーになりますので、ぜひ一言だけでもお気軽にいただけると嬉しいです!



それでは、また次の「笑劇」でお会いしましょう!

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