1.第三世界
次は瞬きをし目を開いた時からおそらくギルドの子が言っていた第三世界と言う場所へ着いたのだろう。
その時俺はアニメで見た推し悪魔の女の子レシファの像が立っていた。驚きながら像を眺めていると後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
「おい!健人!」
男のような口調で話しかけてくるのは振り向かなくても分かるアニオタ仲間の女子高生幸音だ。
「お、お前こんな所に居たのかよ!?」
幸音は1ヶ月ほど前行方不明になっていた。
「え?そうだけど?」
「てかさっさとこっち来て!」
俺が幸音に引っ張られながら歩いて行くと見覚えのある家へと連れて行かれた。
「おぉ帰ったか幸音〜」
「はい!健人連れて来ました!」
聞き覚えのある声、黒い巻づの、ルビーの様な真っ赤な目
「レ、レシファ様!?」
「おうおう、そうじゃそうじゃ第三世界を救った英雄レシファ様じゃ」
「か、か、可愛すぎる」
「おい!近寄りすぎだ!」
「へっなんちゃって秘書みたいに隣に立ってる幸音さんには言われたくないねっ!」
「誰がなんちゃって秘書よ誰が!」
「まぁまぁ落ち着くんじゃ。そんな話をしに読んだ訳じゃない」
「すみません師匠」
「率直に言おう第4世界が魔王に支配されたんじゃ」
「ほ、本当ですか!?」
「残念ながら本当じゃそれで我らと世界を救ってくれるか?」
「…俺はただの男子高校生でただのアニオタだでもアニオ タだから憧れちまうだろ!救ってやろうじゃねぇか!アニオタが!世界を!」
「その言葉を待っておったぞ!健人!」
「そうと決まれば稽古じゃ稽古!二人で行ってこい!」
「はい!」
いつも喧嘩ばかりだった2人の心が強い意志が1つになった瞬間だった