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7.神匠探し

「得られた情報をまとめると、神匠は優れた剣士の元に自然と現れる、か、1階層は騎士ランク、10階層は信者ランクとかいう分かりやすい指標が存在した訳だが、ここでは関係無いのかもな」


「・・・だとして、そもそも優れた剣士の条件って何だろう?、剣術スキル?、レベル?、あとは隠しクエストがあるとか?」


「どうだろうな、その辺は知り合いと情報交換したい所ではあるが、こういう時に役立つ情報屋とかいれば助かる訳なんだが・・・」


 そんなやり取りをしつつ歩いていたら、正面からガキが歩いて来た。


 俺は咄嗟に回避しようと体を捻るが、ガキは避けようとした俺に構わずそのままぶつかって来た。


 そしてガキは俺に尻もちをつかせた後に、短く謝罪して立ち去っていく。


 俺は何事かと思って惚けていたら、そんな俺にノワが言った。


「なぁ、もしかして今の、スリNPCじゃないか?」


「は?、今のが?、だってまだガキじゃねぇか」


 巷では最近スリをするNPCが横行していると話題だった訳だがまさか自分がそんな低俗な輩に絡まれる筈が無いとタカをくくっていた。

 そう思って俺は所持金を確認すると、1200万あった筈の所持金が720万まで減っていた。


「エグッ!?、500万もスられてるんだけど!?、マジか、1発で500万もスってくるNPCが常駐してんのかよ、こんなんスリの銀〇並のクソイベじゃねぇか!!」


 俺は500万取られた喪失感に絶望を感じつつ、地面を殴っていると、そんな俺をノワは笑いつつ呟いた。


「・・・NPCキルはマップが解放された事で金策としては不要になった訳だけど、ここでは寧ろ推奨される、って事なのかもな」


 言われてみればここのNPCは剣を持った人間が多い、適当に鞘当てして喧嘩を吹っ掛ける事も出来そうだ、そして、そこかしこで決闘と言った喧嘩も頻発していた。

 つまりこの街は今までの階層に比べて格段に治安が悪く殺伐としていた。


「・・・なるほど、つまり辻斬りをしまくって剣豪NPCを倒しまくり、それによって優れた剣士の資格を得るって事か、それなら確かに今までの傾向からも妥当な結論になるな」


 鍛治と鉄鋼の街、それが実はスリと決闘の街だとしても、話のオチとしては成立している。


 ならばここからは決闘で剣士としての資格を上げていく事が方針として適切になるだろう。


 俺たちはそう結論づけて、辻斬りが行われる深夜に街を探索する事にしたのであった。

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