0話 プロローグ
サブタイトルやジャンルなどまだこの時点では意味のわからないであろうところもありますが徐々に明らかにしていければと思います
ジリ…
朝から元気いっぱいな目覚まし時計を光よりも速い速度で止めて起き上がる。
まてよ?俺目覚まし時計止める早さグランプリがあったら圧倒的な強さで優勝できるんじゃないか?
将来、目覚まし時計を止める早さを売りに芸能界デビューでもするか?
…いかん、朝方なせいで思考が支離滅裂だ。
だいたいなんだ?目覚まし時計を止める早さグランプリって?しかも芸能界にしては個性雑魚すぎるだろ!
こんなこと考えるなんて俺らしくない…俺は将来給与の安定した国家公務員になって曇りのない老後を送るんだ!
俺-黒瀬 賢汰はどこにでもいるしがない男子高校生。
周りの人からは「慎重すぎる」だとか「石橋を叩いて渡る」だとかよく言われるが、俺はそうは思わない。
誰だって信号を渡る前に5回左右を見ることぐらい普通でしょ!?
だいたい「石橋を叩いて渡る」ってなんだよ?石橋叩いたら崩れやすくなるだろ?!「石橋をコンクリで補強する」だろ普通!
話が逸れた…
とにかく俺は堅実でほんの少し慎重なだけだ!
そんな堅実でちょっとだけ慎重な俺が朝食を食べ、学校に行く諸々の支度をして、忘れ物のチェックを10回したところで家を出る。
腕時計を見るとHR開始まであと20分
(家から学校まで歩いて10分だが念のため走るか…)
そう思って俺がマッハで走っていると
「賢汰〜走んなくても間に合うでしょ?!」
学校の手前で声をかけてきたこの黒髪ショートの美少女は俺の幼なじみの日向 小春。
彼女は学校で容姿端麗、眉目秀麗、才色兼備、成績優秀、文武両道、天真爛漫、天衣無縫、八方美人(?)、焼肉定食(?)山菜料理(?)と高校で新入式早々もてはやされている。
「よぉ小春。いや…一応な?」
(コイツ可愛い上に勉強できて、スポーツ万能でマジでなんでもできるんだよなぁ…天は二物を与えずって言うけど十物くらい与えてるよな…)
「もう相変わらず慎重すぎるんだからぁ」
「堅実なだけだ!」
(小春と会話できるのも幼なじみゆえか…
俺もなんか凄い特技とかあれば小春と張り合えるのに。才能が欲しいなあ…)
そう考えた途端目の前が真っ暗になりその場で倒れそうになった
「ちょっと、大丈夫??」
小春に辛うじて支えられたが小春の腕の中で柔らかい胸の感触とともに意識が遠のいていく…
-才能を求めしものよ…
生真面目なお主なら、或いは世界を救えるかも知れん。魔王を倒した暁には願いを一つ叶えることを約束しよう。-
何言ってんだコイツ?現実味がなさすぎる…。
ていうかもう意識が…。
次に目が覚めたとき俺は大勢の人と魔法陣に囲まれて厳粛な雰囲気の見たことのない教会の中にいた。
好評で有れば書き進めようと思います。
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